秀吉の妻おねに学ぶ「人との絶妙な距離感」とは

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仕事で悩んだり、壁にぶつかったり……。そんな悩みを解決すべく、歴史上の人物の知恵と行動から探っていく番組『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)』(NHKEテレ、毎週火曜22時)。

11月7日は、戦国時代の“ファーストレディー”北政所おねに注目。戦国時代を対照的に生きた「北政所おね」と「淀殿」……この2人の姿からは「男女共同参画」という掛け声の中、“ガラスの天井”に阻まれながら生きる現代女性たちへの指標となる知恵が見えてきた。そこで、今回は「“ガラスの天井”に挑んだ戦国女性たち おね」と題して放送する。

「北政所おね」は夫を支え、「淀殿」は夫から愛されて、女性トップの座に上り詰めた。「おね」は、夫や夫の上司、養子たち等多くの人に慕われてトップに立ち、豊臣家滅亡時には敵方の徳川家から厚遇の生活を保障されていたおねの強みは、対人関係の構築。おねの行動から、現代にも通底する「人との絶妙な距離感」を探っていく。

親の反対を押し切り、当時としては珍しい恋愛結婚をしたおね。芯の強さは筋金入りで、新婚当時、秀吉に守らせる事柄を誓約書に書かせるほど。政治的感覚も絶妙で、秀吉の政策を是正したり、敵対勢力を取り込んだり、豊臣政権の屋台骨を支えていく。子飼いの武将たちの育て方も独特で、皆のちに大成していく。おねの行動からは、現代でも参考にできる「人との絶妙な距離感」が浮かび上がる。彼女をトップに立たせたその源泉に迫る。

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