2019年大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(NHK総合ほか)の制作発表が、11月1日に渋谷の同局にて行われ、主演の中村勘九郎と阿部サダヲをはじめ、綾瀬はるか、生田斗真、杉咲花、永山絢斗、勝地涼、竹野内豊、シャーロット・ケイト・フォックス、ピエール瀧、古舘寛治、杉本哲太、大竹しのぶ、役所広司の出演が発表された。宮藤官九郎が手がける本作は、日本が初参加したストックホルムオリンピックの3年前の1909年から、64年の東京オリンピックまでを実在の人物たちで描いていくオリジナル作品。
今回の大河は主演がふたり。勘九郎は日本人初のオリンピック出場選手となったマラソンの金栗四三(かなくり・しそう)役、阿部はコーチとして日本水泳の礎を築き、「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者・田畑政治(たばた・まさじ)役を務める。勘九郎と阿部は“リレー”形式で主演のバトンをつないでいく。
勘九郎は「先日、熊本に行って参りまして、金栗さんの娘さんたち3名とお会いしてですね、本当に素敵な方々でした。力をいただきまして美しい風景と、生家と池部家も伺いまして、実際に残っている場所でもしかしたら、撮影ができるかもしれないと。大河史上生家が残っている主人公というのはなかなかないと思うので、今からわくわくしております。また、(金栗)が東京に出てまいりまして高等師範学校に通うわけですけれども、それが実家の真裏ということで、文京区も共に盛り上がってくれればうれしく思います」とあいさつ。
一方の阿部は、「やっぱり大河ドラマ楽しそうだなって今すごくキャストの皆さん見てて思うし、早く一緒にお芝居したいなと思ってるんですけども。勘のいい記者の方気づいてると思うんですけど、ぼく水泳のほうなんですよね。きょう(発表されたのは)陸上の方ばっかりで、もしかしたらお会いしない方が多いのかなっていう気配がしてて。ケイトさん、会わないかもしれないですけれども、ぜひご一緒したい」と共演を熱望していた。
金栗の妻で春野スヤを演じる綾瀬は、「大河ドラマで宮藤官九郎さんが脚本ということで非常にわくわくしています。初めて共演させていただく俳優の方々、スタッフの方々、そして慣れ親しんだことのあるスタッフの皆さんも今回一緒ということで、撮影が今から楽しみでなりません」と笑顔を見せた。
また、連続テレビ小説『マッサン』で一躍人気女優となったシャーロットは、竹野内演じる大森兵蔵の妻・安仁子を演じる。安仁子は、本名をアニー・バロウズ・シェプリーといい、アメリカ人の令嬢で画家。ハウスキーパーだった兵蔵と大恋愛の末に国際結婚し、来日する役どころ。「またNHKでお仕事ができて本当にうれしいです。俳優のみなさん、宮藤官九郎さん、監督さん、スタッフの皆さんとご一緒できて本当に本当に光栄です。私は大森安仁子という役を演じます。安仁子はとてもおてんばで強い女性です。『いだてん』はきっとアーティスト同士の素晴らしいコラボレーションを生むでしょう。私の大好きな日本でやる、オリンピック・パラリンピックを応援するドラマとなるでしょう」と喜びを語っていた。