フセイン拘束作戦の現場指揮官、元CIA、愛人らが独裁者の素顔を証言

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8月1日の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(BSプレミアム、毎週火曜21:00)は、「フセイン拘束~捕らえられた独裁者の真実~」と題して放送。イラクに君臨したサダム・フセインの実像に迫る。同番組は、人々が固唾を飲んで見守った、あの“出来事”について、残された映像や決定的瞬間を捉えた写真を、最新ヴァーチャルで立体的に再構成し事件の側面に迫るマルチアングルドキュメンタリー。

2003年12月13日、イラク大統領のフセインが、アメリカ軍の手で拘束された。度重なる隣国への侵攻、自国民の虐殺などの行為から、世界のならず者と呼ばれていた彼。「悪の枢軸」と名指しされ、大量破壊兵器を保持している疑惑が報じられた独裁者が民家の地下壕から疲弊しきった姿で引きずり出される姿は、世界に衝撃を与えた。だが、その後の調査では大量破壊兵器は見つからず、イラクの治安は混乱の一途をたどっていく。あの時、イラクで、そしてアメリカで、いったい何が起きていたのか? フセイン拘束に当事者として関わった3人の視点から、読み解いていく。

バグダッド陥落後、姿をくらませたフセインを拘束する作戦は、「赤い夜明け」と呼ばれた。その指揮を執り、ヒーローになった軍人、スティーブン・ラッセルが明かす、危険きわまる作戦の舞台裏。一方、フセインを拘束後、尋問を担当したCIAの元エージェント、ジョン・ニクソンは、当初思い描いていた「冷酷な独裁者」というイメージとは全く違うフセインに当惑したという。その様子を赤裸々に語り明かした。そして最後は、フセインの愛人として30年を生きた、パリソウラ・ランプソスが明かす、フセインの実像。時に涙ぐみ、時に恐怖の言葉を吐いたというその素顔とは?

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