伊達宗城の見事な調整力は、“素直さ”と“好奇心”がポイント

公開:

仕事で悩んだり、壁にぶつかったり……。そんな悩みを解決すべく、歴史上の人物の知恵と行動から探っていく番組『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)』(NHKEテレ、毎週火曜22時)。7月11日は、「幕末“素直”のススメ~宇和島藩主・伊達宗城」と題して放送。

こんなお殿様、見たことない! はかまをたくし上げて外国人とダンス!? 小さな藩なのに黒船建造に挑んだ今回の主人公は“幕末の四賢候”の一人、伊達宗城(むねなり)。江戸から遠く離れた四国・宇和島の藩主ながら、日本の命運に大きく関わった。外国船から長崎を防衛する砲台建設に、幕府と諸藩が大もめ! そこで見事な調整力を発揮した秘訣こそ、宗城独自の“素直さ”だった。さらに、西洋の新技術を取り入れる開明性でも名をはせる。世間を驚かせたのは、純国産の蒸気船を建造する大プロジェクト。技術も知識も乏しい小さな藩で、開発者に抜擢したのは、提灯やひな人形を作っていた職人・嘉蔵。実験が失敗しても、嘉蔵に任せた自分の直感を信じ続けた宗城。その裏表のない素直さと好奇心によって、宗城は外国の外交官の信頼を勝ち取り、明治新政府の外交を支える重要な役割を果たした。

PICK UP