イギリス発、がん支援の試み「マギーズ東京」を紹介

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4月18日(火)の『ハートネットTV』(Eテレ、毎週月~木曜20:00)は、「がんと共に歩む力を」と題して、がん患者支援の試みを紹介する。

2030年頃まで増え続けると見られているがん患者。治療法の開発とは対照的に、対策の遅れが指摘されているのが、がん患者の“人生そのもの”を支える取り組みだ。ある調査によれば、がん宣告を受けた人の実に6人に1人がうつ病になり、告知から1年以内に自殺するリスクは通常の20倍を越えるという。こうした中、世界の医療関係者が注目するイギリス発の支援の試みが、去年の秋、東京で始まった。

それが、豊洲にオープンした「マギーズ東京」。がん告知の衝撃に打ちひしがれた人や死の恐怖におびえる末期がんの患者はもちろん、家族や友人など、がんに関わる人すべての人を対象に、専門的な訓練を受けた看護師や心理療法士が無料で相談に応じている。施設の建設費や運営費は、全額、活動に賛同した市民や団体による寄付。行政に頼らず社会全体でがん患者を支える体制づくりを目指している。

番組では、施設のスタッフに支えられながら自分の人生を取り戻していく患者や家族の姿を通して、がんになってもその人らしく生きていくためにどんな支援が必要なのか、見つめる。