宮本亜門、井浦新ら、ミュシャの大作「スラヴ叙事詩」を前に…

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4月16日の『日曜美術館』(Eテレ、毎週日曜9:00)は、「ミュシャ 未来を見つめる超大作」を放送。アール・ヌーヴォーを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)の魅力に迫る。同番組は、古今東西の美とさまざまな角度から出会う美術プログラムで、井浦新と髙橋美鈴アナウンサーが司会を務める。この日のゲストは、演出家の宮本亜門と、国立新美術館の主任研究員・本橋弥生。

100年前のパリ、華やかな女性のポスターで大人気だったミュシャ。ところが、50歳で祖国チェコに戻って一転、緊迫した生々しい超大作を描く。それが、16年の歳月をかけた「スラヴ叙事詩」だ。番組では、この絵に秘められた思いを探る。

現在、六本木・国立新美術館で開催中の「ミュシャ展」(6月5日まで)の目玉となっている「スラヴ叙事詩」。全20点が初来日しており、チェコ国外でそろって展示されるのは世界初。まず、6m×8mという大きさに圧倒される。近づくと、どの絵にも数々の民衆の姿が描かれており“主役”はいない。一体それはなぜなのか? ミュシャが繰り返し描いたのが、戦争に巻き込まれた人々の姿。絵の中からこちらをじっと見つめる目は、何を訴えているのか。時空を超えて見る者の心を揺さぶるその魅力を紐解いていく。

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