瀬戸康史の武士姿、「なんて愛くるしい…」と制作陣もメロメロ

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瀬戸康史を主演に迎えたプレミアムよるドラマ『幕末グルメ ブシメシ!』(NHK BSプレミアム、毎週火曜23:15~)が、2017年1月10日から放送スタート。これに先駆け、20日に渋谷の同局にて試写会が行われ、瀬戸をはじめ、共演の田中圭三吉彩花草刈正雄が出席した。

同ドラマは、幕末の江戸を舞台に、殿の参勤交代でまかり越したマイペースで気の弱い勤番武士・酒田伴四郎(瀬戸)が、妻が荷籠に忍ばせた”料理”で周囲の人々のなやみ事を解決する1話完結の純情グルメドラマ。語りは、人気声優の櫻井孝宏が担当する。

試写を終えた瀬戸は、「スタッフや出演者、皆さんすてきな方ばかりで、現場の空気に癒やされながら、ほんわかしていてつかみどころのない、そしてちょっと抜けた伴四郎を丁寧に演じることができています。伴四郎は人と接するときにうそのない人で、それが作る料理にも表れているのではないかと思っています。人間関係が希薄になってきているいま、何か大切なものがこの『ブシメシ!』という作品の中に込められているような気がしています」とあいさつした。

伴四郎の幼なじみ、矢沢五郎右衛門役の田中は、「撮影は日光で行われているのですが、本当に寒いんです。初日にカイロを貼りますか? と聞かれ、大丈夫ですと強がっていましたが、2日目に2枚貼り、いまは8枚貼っています。ただ、現場の雰囲気はとても温かです。実際にできあがった映像を見ましたが、伴四郎と殿様の2人の掛け合いは本当におもしろかったです」とアピール。

続いて、伴四郎の妻・すず役の三吉は、「主役の瀬戸さんが本当に優しく温かく現場を包んでくださっているので、毎日楽しく撮影に臨ませていただいています。それが作品にも表れているような気がしています。今後、最終話にいくにつれて、意外な展開が待っています」と期待を煽った。

そして、殿さまでありながら、“謎の中間”として姿を現す松平茂照役(一人二役)の草刈は、「おふくろが東映映画の大ファンで、幼いことはよく映画館に連れて行かされましたね。そのときに萬屋錦之介さんが殿様役で“一心太助”などを演じていた。今回あれをやれるんだと思い、お引き受けさせてもらったわけです。いま、思いっきり楽しんでおります」と笑顔を見せた。

制作統括の藤尾隆氏によると、衣装合わせのとき、伴四郎にふんした瀬戸を見て「なんて愛くるしい武士なんだろう。これならば世の中の女性のハートをつかんで離さないぞ」と思ったそう。そんな瀬戸は、現場で日に日にたくましさが備わっていったとも明かした。朝晩氷点下になる撮影現場、そんな寒さとは間逆の“ほっこりとしたドラマ”に仕上がったと自信を見せた。

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