岡本信彦「本当に出たかった」羽海野チカ作品アニメ化『3月のライオン』

公開: 更新:

人気漫画家・羽海野チカ原作によるアニメ『3月のライオン』(NHK総合、毎週土曜23:00~)が、10月8日よりスタート。渋谷の同局にて試写会が行われ、主人公・桐山零役の河西健吾と、二海堂晴信役の岡本信彦が出席した。

主人公の桐山零は、プロ棋士の高校生で、幼いころに事故で家族を失い、心に深い孤独を負う17歳。東京の下町に一人で暮らす零は、あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく……。幼い頃から対局している二海堂は、そんな零を「心友」と呼び、お互いに高め合うよきライバル。

河西は、「アフレコしているときは、冒頭9分半くらいのところまで主人公がしゃべらないまま進んでいくのはどうなんだろうなって、正直考えていました。でも、完成した映像を見て、バックで流れている曲もすばらしいですし、飽きさせない演出のしかたをしているなと思って、本当にすばらしいものができたなって思いました」と明かした。

また、もともと将棋が大好きだという岡本は、「原作も好きで、本当にこの作品に出たかったんです。オーディションのお話をいただいた段階ですごくうれしくて、二海堂役に決まったときは、プレッシャーもありましたが本当にうれしかったです。河西君が演じる零君の第一声を聞いた瞬間に、とてもナチュラルな作品なんだなと思いました。二海堂役としての意気込みは、ちょっとデフォルメされたキャラクターですけれど、その中でナチュラルなお芝居ができればいいなと思います」と意気込みを語った。

ヒットメーカーの新房昭之が監督を手掛け、約1年ほど前から制作に入っているという同作品。企画プロデューサーの久保田光俊(シャフト代表取締役社長)によると、「羽海野先生の原作を新房昭之監督と共にどうやって再現していくかということが一つの大事なテーマになっており、キャラクターのリアルな人間像をどう再現するか、現場で試行錯誤を繰り返しながら、このような映像に結びつけました」とコメント。第1話は、河西が明かしたように、冒頭に主人公が出ているにもかかわらずセリフがないなど、驚きの流れが……。こういうところからも原作の世界観を大切に、新しいアニメーションの世界に挑戦している制作陣のこだわりが伺える。

PICK UP