高畑充希「“とと姉ちゃん”でいられて幸せ」笑顔でクランクアップ

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現在放送中の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(NHK総合、毎週月~土8:00~)の撮影が、8月25 日にすべて終了。同日、渋谷のNHK放送センターにてクランクアップ取材会が行われ、主演の高畑充希をはじめ、西島秀俊木村多江相楽樹杉咲花が出席した。

本作は、ひとことで言うと“女性ばかりの小さな家族の大きな昭和史”というような、家族をメインとしたドラマ。主人公の小橋常子(こはし・つねこ)は、幼い時に父親を亡くすが、その父親がお前に家族をたくすと言われ……。2人の妹と母親を養っていくという、父親がわりの“親父ヒロイン”が、昭和の戦前から戦中戦後の高度経済成長期を駆け抜けていく成長物語だ。

ヒロイン・常子を演じた高畑は、「10か月、本当にいろんな日がありました。バラ色の日もあったし、限界の先に行ってしまって、沼に落ちてしまいそうな日もありました。でも私がいろいろ迷ったり転んだりしているのを、この『とと姉ちゃん』チームはしっかり見ていてくれて、声をかけてくれたりとか、助けてくれたりとか、守ってくれたりとか、本当に大切にしてもらいました。ドラマ初主演をして、このチームでやれたことは最高に運がよかったし、本当に最高のチームでした。そして最高の家族でした。私は“とと姉ちゃん”でいられて幸せでした。ありがとうございました」と感謝の言葉とともに振り返った。

小橋竹蔵を演じた西島は、「今日もNHKの廊下を歩いていると“あれ? 何でこいついるんだ?”という感じで、いろんな人に幽霊を見たかのようなリアクションをたくさんしていただき、非常に楽しい一日でした。最高のチーム、最高のキャストで、僕は自分(の演じた役)が死んでからも毎日、テレビで天国から見守るつもりで見ていました」と明かした。

続いて、小橋君子を演じた木村は、「みんなの心がつながって、思いやりがあって、それが映像にすごく出ていると思いますが、それを引っ張っていたのが常子でした。本当に大変だったと思います。いじめられるシーンなど大変なことがいっぱいありましたが、一生懸命頑張って、そんな常子を、妹たちが支えるんです。みんなの支え合っている姿で、みんなを助けたい、かわいいみんなを何とかしたい気持ちがあふれて、私もかかになれたし、それが日常になっていたので、終わってしまうのがさみしいです。放送が終わってしまっても、この家族を応援していただきたいと思います」とコメント。

そして、水田鞠子を演じた相楽は、「とと姉、10か月間お疲れさまでした。最初からいつもそばで見ていて、とと姉の頑張っている姿に、私ももっと頑張らなきゃと思いました。そして、初めて小橋家がそろったので、すごくうれしいです。本当に大変な時もあったと思いますが、いつもパワフルに頑張っている姿に、私だけではなくて、スタッフさんみんなも元気をもらっていたと思います」と語った。

小橋美子を演じた杉咲は、「とと姉は本当にすてきでした。いつも近くにいて、本当に大変そうだなって思い、どうしたら少しでも支えになれるか、すごく考えていました。私がクランクインした時、すごく緊張していましたが、“大丈夫?緊張しなくていいよ”って言ってくれて、本当は自分が大変なはずなのに、私のことまで気遣ってくれました。とと姉の背中をたくさん見て、刺激を受けました。“これで、とと姉の妹でいるのは最後なんだ”と思うと悲しいです。これからも私のお姉ちゃんでいて下さい」と笑顔を見せた。

8月29日(月)から9月3日(土)の第22週は「常子、星野に夢を語る」が放送。初恋の相手・星野(坂口健太郎)への思いを断ち切ろうとする常子(高畑)だったが、星野一家と偶然出会い、再び気持ちが揺らぐ。一方、『あなたの暮し』の記事に憤怒する男がいた。その名前は、赤羽根(古田新太)。とある雨の日、赤羽根の部下・村山(野間口徹)と酒井(矢野聖人)が突然常子の会社を訪れ、自社製品を酷評しないでほしいと懇願する。花山(唐沢寿明)が一喝し、事なきを得て安心する常子たち。しかし、外には「あなたの暮し出版」を見つめる、怪しい男(石丸幹二)がいて……。

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