ひげ面の妻夫木聡、ミュージシャン志望の父親役で娘をユウカイ!?

公開:

俳優の妻夫木聡が、初めて本格的な父親役に挑戦した夏休みドラマ『キッドナップ・ツアー』が、8月2日(火)NHK総合にて19時30分から放送される。本作は、人気作家の角田光代による原作をドラマ化したもので、ある夏に、ひとりの女の子と、離れて暮らす父親が、奇妙な“旅”をし、さまざまな人との出会いを通じてお互いのことを知り成長していく物語。

先に行われた会見で妻夫木は、「岸善幸監督からは“あまり父親ということを意識せずにやってほしい。その違和感みたいなものがいい”とおっしゃっていただき、変な気を使うこともなく、すんなりと作品に入っていけました。ハル役の豊嶋花ちゃんとは、撮影が進むにつれ、話したいとか遊びたいとか、自然にいろいろな気持ちが生まれました。その結果、ロードムービーのような作品になりました」と述べた。

約20年前の作品がドラマ化されたことについて角田は、「私が31歳のときに書いたものです。当時の自分にはまだ学生のノリがあって、同級生もまだまだな子が多いのに、みんな結婚し、子ども授かっていました。そんな姿がとても不思議で、大丈夫なのかなって思って書いたことを思い出しました。おんぶして「重くなったな」とタカシがハルに言う瞬間、本当に情けない“お父さん”が情けないまま親になって行く2人の時間がぱぁーって私には見え、ドラマって本当にすごいなと感動しました」と、当時を振り返りつつコメント。

この一風変わった”ユウカイ”物語。制作統括の関英祐氏は、「夏休みに親子が一緒に過ごす時間の大切さみたいなものを感じていただけるドラマになったのではないか」と語っていた。

<あらすじ>
小学5年生のハルを“ユウカイ”したのは、2か月前に家からいなくなったお父さんだった。好きなところに連れて行くという“ユウカイ”に心を躍らせるハル。でも、お父さんはハルを人質にお母さんと何か“取引”をするらしい。その内容をハルは知らされていない。お父さんはハルを海や山、いろいろなところに連れて行く。この間にハルは、お母さんとのなれ初めを聞いたり、おんぶをされて何キロも進んだり、お父さんの昔の恋人に会ったりもした。その旅路の中で、これまで知らなかったお父さんの一面を知っていくハル。やがて、お父さんの資金は底を尽いてしまう。果たして、父と娘の旅の結末は……。

PICK UP