薬師丸ひろ子と香川照之が戦争を止めようと翻弄、諜報最前線を生きた夫婦役で共演

公開:

薬師丸ひろ子香川照之が夫婦役で出演する終戦スペシャルドラマ『百合子さんの絵本〜陸軍武官・小野寺夫婦の戦争〜』が、7月30日(土)の21時からNHK総合で放送される。同作品は、「ムーミン」など児童文学の翻訳者として知られる小野寺百合子(薬師丸)が、駐在武官の夫・信とともに諜報の最前線を生きた姿を通し、夫婦の愛と絆を描きだす。

昭和16年―小野寺百合子(薬師丸) は、陸軍武官としてストックホルムに駐在していた夫・信(香川) がいるスウェーデンに旅立った。到着したその日から、百合子は夫が入手した極秘情報を暗号化し日本の参謀本部に送る毎日を過ごす事となる。夫婦共同で諜報作業にあたり、機密を守るためだった。外出の時には必ず見張りがつき、子供の命が危険にさらされる緊張の日々が続いた。百合子は母としての悲痛な気持ちを押し殺し電文を送った。そんなある日、信はヤルタ会談で交わされた連合国の密約の存在を知る。それは「ソ連ガ対日参戦ヲ決メタ」というもの。日本の敗戦を決定づける極秘情報だった。

百合子は、この情報を本国が受け取ればきっと和平に動くと信じ打電し続けた。しかし、小野寺夫婦の情報はついに活かされる事なく、原爆が投下され、日本は敗戦を迎える……。

戦後、百合子は『ムーミンパパの思い出』など児童文学の翻訳に携わる。一方、信は戦時中の事には堅く口を閉ざし、無念の思いで日々を過ごしていた。夫にかつての誇りを取り戻して欲しいと願う百合子は、自分たちはもう1度、過去と向き合うべきだと語る。信は、消えた電文の行方を探る決意をする。

PICK UP