羽生善治、人工知能開発の最前線に興味

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将棋棋士の羽生善治が、5月15日(日)の『NHKスペシャル』(NHK総合、21時)で番組ナビゲーターを担当。「天使か悪魔か 羽生善治・人工知能を探る」と題して、"人工知能”の最前線に迫る。9日、渋谷・NHK放送センターで行われた完成試写会に出席し、以前から"人工知能”について関心を持っていることを明かした。

番組ナビゲーターとして世界各地を取材した羽生は、「昨年、このお話をいただいた時に、本当にこれは願ってもないチャンスだと思いました。やはり実際本当に何がいま起こっているのかというのを、最前線の現場を見ることができて、そういう意味では自分自身にとっても非常に得難い経験にもなりましたし、またさまざまな情報といいますか、そういうものがある中で、現状こんなふうに、こんな所まで進んでいるんだということが、たくさんの人たちに伝わっていくと、非常にこの番組としての意義ですとか発信がより大きな物になるのではないかなというふうに思っています」とアピールした。

2016年3月、グーグルの開発した囲碁の人工知能が、世界最強と言われる韓国人の棋士に圧勝し、世界に衝撃が走った。このまま人工知能が進化していけば、どんな未来が到来するのだろうか。番組では、囲碁の人工知能を開発したイギリスの天才研究者、専門医にも判断できないガンを画像から精緻に見分ける人工知能を発明したアメリカのベン チャー企業、人工知能に感情を持たせる研究を続ける日本企業など、人工知能開発の最前線を取材。人工知能が人間に何をもたらすのかを探っていく。

今回、羽生の出演により、メディアにほとんど出てこない天才プログラマー、デミス・ハサビス(アルファ碁(AlphaGo)の開発者)が、「あの羽生が来るのか! ぜひ話をしてみたい」ということで、取材に応じたいきさつもあったという。将棋界・最高の頭脳、圧倒的な思考スピードで将棋界に君臨する羽生は、人工知能の進化を目の当たりにし、何を思うのだろうか……。

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