松下奈緒と松坂慶子がハートフルドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』で親子役

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2月27日から、松下奈緒が主演する特集ドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』(NHK総合 毎週土曜 22時~)がスタート。本作は、岩手県大船渡市を舞台に、 恋に仕事に力強く生き抜く人々の姿をハートフルに描いたドラマだ。22日に、渋谷の同局で試写会が行われ、主演の松下と、松坂慶子、作者の清水有生が出席した。

恋には奥手で男性免疫力が低い主人公・岩渕由香里を演じる松下。今回の出演について、「今年、震災から5年を迎えますが、私自身もあの日のことは忘れてはいけないなと思い、私にできることもまだまだあるんじゃないかと思っていた時にこのドラマのお話をいただきました。これは非常に光栄なことだと思い、実際に大船渡にもロケ以外に何日かお邪魔して、その土地で感じたこと、そこで自分の肌で感じたことを今回の由香里という役にうまく表現できたらと思ってずっと撮影していました。最初に台本をいただいたときに明るくて前向きで、ということがテーマとお聞きしたときに、震災のドラマなのにそういうのが出来るのかと思ったところもありましたが、第1回を拝見して、「あ、なるほど、こういうことをこのドラマを撮りたかったんだ」というのをすごく感じました。この明るく楽しいドラマが、全国の皆さんそして、東北の皆さんにも届けられるよう、ひとつの架け橋のような役になれたらいいなと思いながら撮影していましたので、その思いが届くことを願っています」と語った。

由香里の母・岩渕晴子を演じる松坂は、「海岸の撮影看板に「ふんばっぺし!」て書いてあったのですが、本当に皆さんふんばっていらっしゃるんだなと思いました。地元の方にお話を伺ったときに、日本各地そして世界中の方からボランティアに来ていただき、本当に助けてもらったと感謝しているし、今の自分たちが前向きに頑張っている姿をドラマを通して伝えてもらえるので、本当に楽しみにしていますとおっしゃっていて、わき上がるような生命力を感じました。こういう大きな深い気持ちで取り組める仕事に出会えたことを、感謝しています」と微笑んだ。

清水は、「震災の話の中で、被災者を励ます意味でラブストーリーというのは一見つながりがあるようですが、ピンとこないまま大船渡に行き、若者たちをたくさん取材しました。人が人を恋することは、この町においてとても重いことと気付きました」と明かした。

また、同ドラマには、安藤政信、小倉久寛、山崎静代(南海キャンディーズ)、黒島結菜、浅香航大、玄理、YOUNG DAIS、壇蜜、松岡茉優、塩見三省、村上弘明ら、豪華キャストが出演。恋に仕事に、力強く生き抜く人々たちの姿を、ハートフルに、そして、ちょっとコミカルに描いた、三陸の新たな魅力満載の物語に注目が集まる。

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