ロバート、ありえない設定のコントを成立させる“多数決”構造。司令塔・秋山が語る「馬場の使い方」

公開: 更新: テレ朝POST

アンタッチャブルサンドウィッチマンがMCを務め、芸人たちがその磨き上げたネタを披露する『お笑い実力刃』。

「今夜はこの芸人だけスペシャル」と題した6月30日(水)の放送では、ロバート山本博秋山竜次馬場裕之)を大特集! 渾身のコントに加え、ネタへのこだわりや裏話も披露し、ロバートの“おもしろさの秘密”にとことん迫る貴重な1時間となった。

さらに、普段ネタのことを口にすることはほとんどないロバートの天才司令塔・秋山の頭の中が明らかに! MC陣が「民主主義を利用している」と分析したネタの“秘密”とは?

◆ロバートのネタ作り秘話

1998年に結成したロバート。2011年には『キングオブコント』で王者に輝き、変幻自在のコントで多くの人を魅了し続けている実力派トリオだ。

サンドウィッチマン・富澤の「ネタはどう作っている?」という質問に、秋山は「まずは“狭い”視点で、こういうのをやりたいなぁという(ネタの)設定を考える」と回答。

まずは秋山がネタの設定を考え、ある程度固めた段階で山本を呼び、内容を見てもらう。その際に山本がうまく巻き込まれている反応を見て、「これは結構イケるぞ!」と手ごたえを感じたところで、馬場を呼んで3人でのネタ合わせがはじまるのだとか。

また秋山は、大元となるネタの設定については「(発想を)吐き出さないと、どこで出すんだ?ってなっちゃう」と、“吐き出す”という言葉で表現。

どんなに小さなことでも、思いついたらネタとして“吐き出して”形にしていく――。この執念と熱意が、ほかの誰とも似ていないロバートの独特のコントをつくり上げていることがうかがえる。

◆“ありえない”設定のコントが成り立つワケ

ロバートのネタでは、山本が絶対に存在しないであろう風変わりな教室やセミナーを訪れ、そこに秋山演じる強烈なキャラクターの“主宰”が登場し、さらに生徒や弟子を演じる馬場も現れコントが進んでいく、というパターンが印象的だ。

そのような、ふつうなら絶対にありえない設定であるロバートのネタが“成立してしまう”のはなぜなのか?

富澤からの「コンビにはない、トリオのメリットや強みは?」という質問に秋山は「馬場の使い方」と答え、これについて解説する。

秋山は、「こんな世界ありえないでしょという内容でも、実際にやっている人が来るのはでかい。馬場がいると、『やっているやついるんだ!』ってマジ(現実)になっちゃう」と話す。

つまり、秋山と山本の1対1の状態ではまだ「ありえない」が、生徒や弟子である馬場がいることで2対1の状況になり、“風変わりな”人たちが多数派になってしまうというわけだ。

トリオだからこそ使えるこの“多数決”の構造に、アンタッチャブル・山崎は「(ありえない設定でも)数で勝てばねじ伏せられる。ロバートこそが民主主義なんだ!」と感心していた。

◆“チラシ”はコントのキーアイテム!

また、ファンから寄せられた質問をぶつけるトークコーナー「実力ファンからの切れ味質問」では、「ネタの入りのほとんどがチラシを持った山本さんなのはなぜですか?」という質問が。

たしかにロバートのネタの多くは、山本が何かのチラシを持って登場するところからはじまるが、なぜなのか?

じつはこのチラシ、ロバートのネタでは“キーアイテム”になっているのだとか。

秋山は、「はじめにネタの説明をするのが(昔は)ダサいと言われていたし、最初はかっこつけたい思いから冒頭に説明をしないようにしていたけど、いろいろやっているうちにそういうタイプのネタじゃないって気づいて…」と振り返り、「すぐにネタに入りたいので、看板やチラシを使って(ネタの)説明している」とネタ中のチラシの役割について明かした。

このほかトークコーナーでは、世界190か国で配信されている『クリエイターズ・ファイル』の撮影秘話を告白! 秋山が「不思議な撮影現場」だと語る、その舞台裏とは?

さらに、ロバートが「どうしても見てほしい」というネタを4本披露。東京03・飯塚悟志が「ぜひ見たい!」と推薦したロバートならではの着眼点が光る珠玉ネタ、必見だ!

※『お笑い実力刃』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

※過去回は、動画配信プラットフォーム「テラサ」で配信中!

次回の『お笑い実力刃』は、歌ネタ実力刃芸人SP!

テツandトモどぶろっくAMEMIYAら実力刃歌ネタ芸人が集結し、自慢のネタを披露。

さらに、今注目の若手歌ネタ実力刃アイロンヘッドラニーノーズも登場! 普段はなかなか聞けないお笑い談義もさく裂! お楽しみに!

※番組情報:『お笑い実力刃
2021年7月7日(水)午後11:25~深夜0:25、テレビ朝日系24局(一部地域を除く)

PICK UP