中川家のネタのシチュエーションは、なぜ“狭い”のか? 確固たる理由にサンド伊達も舌を巻く

公開: 更新: テレ朝POST

アンタッチャブルサンドウィッチマンがMCを務め、芸人たちがその磨き上げたネタを披露する『お笑い実力刃』。

「今夜はこの芸人だけスペシャル」と題した6月23日(水)の放送では、中川家礼二)が登場。渾身ネタから普段は聞けない本音トークまで、中川家の魅力に迫る1時間となった。

ファンから寄せられた質問をぶつけるトークコーナー「実力ファンからの切れ味質問」では、中川家の知られざるネタ作り秘話が判明! MC陣も「勉強になる」と感心したネタ設定へのこだわりとは?

◆中川家「逃げられない状態を作りたい」

1992年にコンビを結成した中川家は、2001年に『M-1グランプリ』初代チャンピオンに。兄弟ならではの息の合った掛け合い、鋭い人間観察眼を武器に、芸歴29年を迎える今もなお最前線で活躍し続けている。

そんな中川家の代名詞といえば、多彩なモノマネ。「こんな人、どこかで見た!」と思わず共感してしまうような現実味あふれるモノマネが特徴だが、はたしてそのネタ作りはどのようにおこなわれているのか?

中川家のネタは、兄の剛が作成。剛は街で見かけたおもしろい人物を頭の中で整理し、弟の礼二に伝達。礼二は剛の話をもとにキャラクターのイメージを膨らませ、ネタで演じているという。

また、ひとつのシチュエーションに収まるエピソードが好きだという剛。そのため新幹線で後ろに座っている人など、“狭い場所”での出来事に注目していると話す。

日常生活の中で見かけた人物の“ありのままの姿”をネタに反映している中川家は、モノマネのために取材をすることも。

「以前車のディーラーのモノマネをやりたくて、実際に会いに行ったことがある。取材で聞いたことをそのまんまやっている」と取材で得た情報をネタで忠実に再現していると明かすと、アンタッチャブル・柴田は「中川家のコントは、もはやドキュメンタリー!」と衝撃を受ける。

そして、ネタのシチュエーションでも新幹線やタクシーなどといった“狭い場所”を選ぶ背景には、「逃げられない状態を作りたい」という意図があるとのこと。

というのも、強烈なキャラクターが登場する中川家のネタでは、“逃げれば解決する”状況を作ってしまうとネタが成り立たなくなってしまう。

その矛盾をなくすためにも「キャラクターがその場にとどまる理由を絶対作っている」とこだわりを明かすと、サンドウィッチマン・伊達は「なるほどぉ、勉強になるな」と舌を巻く。

また、ファンからの「ネタで絶対やらないと決めていることは?」という質問に、剛は「現実に存在しないことのネタはやらない。たとえば宇宙人とか」と回答。

SFやファンタジーの要素があるキャラクターがネタに登場することはないといい、あくまでも“現実でおきたこと”をもとにネタを作っていると話す。

どこまでも“リアリティのあるネタ”を追求し続ける――。そんな中川家の姿勢がうかがえる。

◆『M-1』王者3組のネタ合わせは?

そんななか、剛から「(全体の流れを)箇条書きにするだけで、台本はつくっていない」と驚きの発言も! また、ネタ合わせは本番直前に2人で打ち合わせをするだけで、ほとんど“ぶっつけ本番”状態で臨んでいるという。

しかし剛は、そのスタイルに不満があるようで…。「本当は最後に細かく詰めたいけど、礼二が練習嫌いで逃げる」と本音をもらすと、柴田も「僕もめちゃくちゃ練習をしたいけど、(相方の)山崎がやらない」と共感。

一方、伊達は「練習が嫌い」だといい、サンドウィッチマンも事前のネタ合わせはしていないことを明かす。

中川家、アンタッチャブル、サンドウィッチマン。『M-1グランプリ』王者3組の“ネタ合わせ事情”が明らかになった。

このほか、中川家は番組のために厳選したコント3本を披露。サンドウィッチマン・富澤が「同じ時代に生まれて、生でネタを見れるのは幸せ」と思わず感動した、中川家の集大成ともいえる大作コント、必見だ!

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次回の『お笑い実力刃』は、ロバートSP!

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さらに、トリオのネタ作り法、コントのネタに留まらず、『クリエイターズ・ファイル』などで数々の人気キャラを生み出す天才司令塔・秋山の頭の中や、スマホにメモしてある”ネタ帳”も大公開! ロバートのおもしろさを徹底解剖する。

※番組情報:『お笑い実力刃
2021年6月30日(水)午後11:25~深夜0:25、テレビ朝日系24局(一部地域を除く)

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