コロナ禍でも、緊急時に備え待機。東京の水路をめぐる“タクシー”は、都民の安全も守る優れもの

公開: 更新: テレ朝POST

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造

現在は「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題し、2021年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けてがんばる人たちを応援している。

満員電車に渋滞と、都心ならではの悩みを避けたい人に最適。新しい移動手段があるということで、修造は東京のとある水辺にやってきた。

鮮やかな黄色い船から出て来たのは、水上タクシーを運営する会社で営業と広報を担当している井上結葉さん。

この黄色い船は水辺に名所が多い東京ならではの水上タクシー。都内の水路に設けられた39か所の乗り場から利用でき、いつでもどこでも自由に移動が可能だ。

たとえば、浅草からお台場まで電車だと1時間ほどかかるが、水上タクシーなら同じ時間でスカイツリーを望み、レインボーブリッジをくぐってお台場まで、渋滞や乗り継ぎなしで楽しむことができる。

ちなみにこのコース、チャーターすれば1時間で18,000円。最大8人の場合1人あたり2,000円あまりで楽しめる。

実際にコースの一部を体験した修造は、狭い水路を進むと大興奮。

修造:「やっぱり水路側から見ることないから、ビルとか乗り物とか、景色が全然違う東京が見られますね!」
井上さん:「ここから広い、いい景色になりますよ!」
修造:「すごいぞー! いや~レインボーブリッジ! 海に入らないとわからない東京!すごくいい場所をもっているなと思いますよね」
井上さん:「宝物だと思いますよね、本当に。魚が飛び跳ねてなかに入ってきたり、自然がいっぱいですよね。お子さんを水辺に連れ出して上げると『東京って自然がいっぱいあって好きだな』という気持ちが育まれると思います

さらにこの水上タクシー、観光だけでなく、実は生活に密着した大切な役割があるという。

それは防災用の船着き場としての役割。観光で使える39か所を含め、130か所以上の防災船着き場があり、災害が起きた際、水上タクシーは緊急物資などを運ぶ防災インフラになる。

井上さんは、その役割が誕生したきっかけについて話してくれた。

東日本大震災のときに港湾で働くみなさんが、帰宅困難になったんですよね。陸上の交通がダウンしてしまったんです。そこで水上を使って簡単に移動ができるので新しい交通網を作ろうと思いました

水上タクシーは緊急時にいつでも動けるように待機し、コロナ禍でも休業しなかった。さらに、緊急事態宣言中には港を照らすライトアップイベントを開催。一時休業となった屋形船や観光船と協力し、人々に希望の光を届けた。

井上さんは「ウォータータクシーが動いているから安心って思ってほしい。心にも灯を消さない、街のなかに、こういう動くものを止めないでいたい」と話す。

水辺の安全を守る井上さんのできる宣言は「東京は世界に誇るウォーターシティ!都心の水路を心ときめく自由なストリートに!」。修造は「よっしゃー! 東京ならできるー!」と船上からエールを送った。

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系

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