北海道の“特別な”ポツンと一軒家。コロナで仕事激減も…懸命な姿に所ジョージ「ジーンとしました」

公開: 更新: テレ朝POST

10月25日(日)のポツンと一軒家は、「あのポツンと一軒家は今」をお届け。

所ジョージも「数々紹介してきたポツンと一軒家のなかでも特別でしたね」と振り返る、1年前に訪れた北海道にあるポツンと一軒家を追跡する。

まずは、山の麓にある港町で一軒家を捜索開始。その道沿いで見つけたのは、道東名産の長昆布を干して乾燥させる作業をしている人たちだった。

捜索隊が声をかけて衛星写真を見てもらうと、その一軒家のことを知っているようで家までの道のりも丁寧に教えてもらえた。しかし、山には頻繁にクマが出没するらしく、「クマだけには気をつけてください。私たちも山へは絶対に歩いて入らないほどですから」と地元の人でも注意が必要な山なのだとか。

その山へと向かう途中、道路脇を歩いていた野生のキタキツネと遭遇し、捜索隊は思わず「野生のキツネをこんなに身近に見られるなんて!」と感動。豊かな自然が身近にある暮らしに思いを馳せながら、車はやがて険しい山道へ。山道を抜けると広く開けた土地にポツンと建つ建物が見えてきた。

そこで暮らしていたのは、自然保護とシマフクロウの保護を行う夫婦だった。28年前から保護活動を行っており、一時は数十羽ほどにまで減少したシマフクロウだったが、近年では約160羽にまで増えてきたという。

元々はアメリカのテレビ局で報道番組の技術スタッフの仕事をしていたという男性は、シマフクロウの存在を知り「この鳥を遺産にしてしまってはいけない」という思いに駆られたことから、仕事をやめて北海道へ移住することを決めたという。

保護の仕事だけでは生活ができないため、固有林や鳥獣保護区のパトロールなどいくつもの仕事をかけもちしているという。さらに、「シマフクロウの生息環境は減少し続けています。そのためには地域で自然を守っていくことも大切なんです」と、人と野生動物が共存できる環境づくりを目指して講演活動も行っていた。

◆人と野生動物が共生できる自然環境のために

あれから1年。捜索隊が電話で連絡を取ると、放送後には大きな反響があったそうで「日本各地の方にシマフクロウのことを知ってもらうことができました」と笑顔を見せた男性。

しかし、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減してしまったともそれでもなお、人と野生動物が共生できる自然環境を作るための活動に懸命に取り組んでいる姿がそこにはあった

スタジオでその様子を見ていた所は「森をよくしていく人生なんですね。ジーンとしました」と大きな感銘を受けた様子。

シマフクロウが魚を捕食する貴重な映像や、北海道の雄大な森林の風景など、今回もポツンと一軒家ならではのスケール感ある映像と人生ストーリーをお届けする。

※番組情報:『ポツンと一軒家
2020年10月25日(日)午後7:58~午後8:56、ABCテレビ・テレビ朝日系24局

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