市原隼人「汗も涙もすべて本物を」『未解決の女』にゲスト出演、アクション&芝居で完全燃焼

公開: 更新: テレ朝POST

警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)に所属する肉体派熱血刑事・矢代朋(波瑠)と、文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙(鈴木京香)がバディを組み、“文字”を糸口に未解決事件を捜査する爽快ミステリー未解決の女 警視庁文書捜査官

9月10日(木)より“波乱の最終章”に突入する本作のメインゲストとして市原隼人北乃きいが登場する。

10分拡大でおくる9月10日(木)放送の第6話「影の斜塔・前編」、そして翌週9月17日(木)に最終回「影の斜塔・後編」を放送する『未解決の女』。2週にわたり、第6係の面々が“2つの殺人事件”と“エリート刑事の逃亡”という一見無関係な事件を追いながら、その先に立ちはだかる“巨大な闇”と全面対決していく。

◆市原が目指した“本物”

そんな最終章で、市原が演じるのは、人柄がよくて頭脳明晰な上に、柔道は五段、拳銃も日本代表候補になるほどの腕前から、「ミスターパーフェクト」と呼ばれるエリート刑事・富野康彦。

富野は、朋が新人警察官だった頃の捜査実習の研修係でもあり、朋の憧れの先輩だった。しかし、そんな富野が突然、行方をくらますことに。この“謎に包まれた富野の逃亡劇”が、最終章を大きく揺さぶっていく。

これまでドラマや映画をはじめ、数々の話題作に出演し、熱を帯びた芝居で魅せてきた市原だが、実は連続ドラマにゲスト出演するのは今回が初。約20年におよぶ俳優人生で新たな挑戦を前にし、「限られた出演シーンのなかで、いかに説得力を出せるかを一番に考えました」と明かす。

そんな市原を焚き付けたのが「自分自身も念頭におく “正義とは、真実とは何なのか?”を問う『未解決の女』の世界観と現場の熱をもった秩序」。「汗も涙もすべてメイク(偽物)ではなく、本物を目指そうと決めた」と話す。

なかでも肝となったのは、逃走劇のトリガーとなる第6話冒頭の格闘シーン。「アクションの相手は吹き替えの方がやってくださったんですけど、手加減された時点でお客様に楽しんでもらえなくなると感じまして…。自分から『すべて本当に当ててくれ』とお願いし、手数も少し増やして臨みました。1週間くらい脳震盪をするほどの痛みを伴いましたが、その痛みをもって全シーンを演じることで、説得力を追求しました」と市原。

「もしSeason3が実現して呼んでいただけたとしても、次はもう力が出せないほど、出し切りました(笑)。そういう意味でも楽しかったです!」と充実感をにじませる市原の熱演、そしてエリート刑事・富野が怒涛のドラマを巻き起こす。

◆北乃「役に寄り添うことができた」

一方、北乃が演じるのは富野の恋人で、ときにはアルバイトでバイオリン演奏もする楽器店の店員・杉山貴子。富野の行方について何も知らないという貴子だが、本当に富野の逃亡とは無関係なのか、そんな邪推も招く思わせぶりな佇まいで、物語と視聴者を撹乱するキーパーソンだ。

主演の波瑠とも、ドラマ『14才の母』(2007年)を皮切りに何度も共演。「ずっと一緒に成長していっている感じがします」というだけあって、北乃は「今回も波瑠ちゃんと一緒に現場にいるだけで、本当に幸せだった」と話す。

もちろん、20代の女優たちのなかでもズバ抜けた演技力を誇る北乃は、今回の“放送前には多くを語れない役”も見事な塩梅で演じ切り、2週にわたって謎をけん引する。

しかし、実は今回、そんな彼女をもってしても手こずらせたシーンが。そのシーンとは、初挑戦となるバイオリンの演奏シーン

撮影前の2日間は自主練に没頭し、「先生たちから『2日の自主練だけとは思えないくらいいい!』と言ってもらえて、うれしかった」と笑顔を見せると同時に、「私の演奏はお芝居でいうと、暗記できただけで、まだまだ棒読みの状態。どんどん練習していくうちに極めたくなっちゃって…!」と、飽くなきチャレンジ精神も湧いてきたことを明かした。

「今度は音に表情をつけたくなって…とか、生意気なことを言い出したところで、撮影は終わったんですけど(笑)」と、謙遜する北乃。そんな彼女が全力で取り組んだ演奏シーンや「役に寄り添うことができた」という細やかな感情表現で魅せる。

さらに、最終章では竜雷太筧利夫西村和彦ら、ベテラン俳優もゲスト出演。竜は政財界に太いパイプをもつ警視庁OB・牧野孝蔵を、筧は警視庁刑事部のナンバー2である参事官で、富野の捜索を朋に極秘依頼する小野塚吾郎を、そして、西村和彦はその小野塚参事官の動向を怪しむ若手参事官の池内達郎を演じる。

◆市原隼人(富野康彦・役)コメント(全文)

連続ドラマにゲスト出演するのははじめてです。限られた出演シーンのなかで、いかに説得力を出せるかを一番に考えました。

そんななかでとくに惹かれたのが、自分自身も念頭におく“正義とは、真実とは何なのか?”を問う『未解決の女』の世界観。

さらに現場に入った瞬間、緊迫感あふれる熱量を肌で感じまして…。主演の波瑠さんも本当に純粋な方で、芝居に対する責任感や懸命さに感銘を受けました。

Season1からチーム一丸となって培ってきた空気感に触れたことで、汗も涙もすべてメイク(偽物)ではなく、本物を目指そうと決めました。そのため、1カット1カット撮影する前には感情で追い込み本物の汗を流すために走るなどして、全力で挑みました。

どのカットでも芝居のリアリティーを追求することで、「ミスターパーフェクト」と呼ばれる富野のキャラクターにも説得力をもたせたらな…と思い、努力しました。

なかでも今回、富野の逃亡劇の幕開けとなる第6話冒頭のアクションシーンには、こだわりました。実はアクションの相手は吹き替えの方がやってくださったんですけど、手加減された時点でお客様に楽しんでもらえなくなると感じまして…。自分から「すべて本当に当ててくれ」とお願いし、手数も少し増やして臨みました。

1週間くらい脳震盪がするほどの痛みを伴いましたが、その痛みをもって全シーンを演じることで、説得力を追求しました。

もしSeason3が実現して呼んでいただけたとしても、次はもう力が出せないほど、出し切りました(笑)。そういう意味でも楽しませていただきました。

今回はコロナによる外出自粛期間にいろんなことに対して逡巡し、止まり悩み考えてからの現場でしたので、より気持ちがあふれ出ています。

現場ではよき迷いをもち芝居ができました。このドラマの座組みの芝居や作品に対する愛情あふれる素敵な最終章になっていますので、ぜひご覧ください。

◆北乃きい(杉山貴子・役)コメント(全文)

一視聴者としてSeason1のときから心を打たれ、楽しんでいた作品なので、ゲスト出演することができて、うれしかったです。最終章の脚本もすごく丁寧に描かれていて、自分が演じる役に寄り添うことができました。

今回苦労したのは、今まで触ったこともなかったバイオリンの演奏シーンです。とにかく、気持ちをのせながら優雅に弾くことが難しくて…。手元を見ないでも弾けるレベルを目指して、先生のレッスンをうけました。

撮影前の2日間は家で自主練もしました。すごく集中して練習した結果、先生たちから「2日の自主練だけとは思えないくらいいい!」と言ってもらえて、うれしかったです。

ただ、私の演奏はお芝居でいうと、暗記できただけで、まだまだ棒読みの状態。どんどん練習していくうちに極めたくなっちゃって…! 今度は音に表情をつけたくなって…とか、生意気なことを言い出したところで、撮影は終わったんですけどね(笑)。

現場ではキャストもスタッフも皆さん、同じモチベーションで作品づくりに取り組んでいらっしゃる姿が印象的でした。

とくに、主演の波瑠ちゃんとはドラマ『14才の母』(2007年)以来、定期的に共演しているんです。ずっと一緒に成長していっている感じがしますし、今回も波瑠ちゃんと一緒に現場にいるだけで、本当に幸せでした。

そんな現場で、私自身も皆さんからたくさん刺激を受けて撮影に取り組むことができましたし、全体的にすごくいい最終章を作ることができたと思います!

※番組情報:『未解決の女 警視庁文書捜査官』第6話(10分拡大)
2020年9月10日(木)午後9:00〜午後10:04、テレビ朝日系24局

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