『超人女子戦士ガリベンガーV』が人気クリエイターとコラボ!第1弾は田中寛崇「世界観を感じて欲しい」

公開: 更新: テレ朝POST

バイきんぐ小峠英二とVTuber・電脳少女シロによる異色バラエティ番組『超人女子戦士ガリベンガーV』

公式YouTubeチャンネル登録者数10万人突破を記念した「ガリベンガーV チャンネル登録10万人記念グッズ」が現在発売中だ。

今回のグッズは、ガリベンガーVがクリエイターと共創する新グッズプロジェクト『ガリベンガーV×クリエイターズ』の第1弾。

宝島社文庫『スマホを落としただけなのに』(志駕晃 著)シリーズや、東京創元社『体育館の殺人』シリーズ(青崎有吾 著)など数々の人気書籍の装画やCDジャケットを担当するイラストレーター田中寛崇とコラボをはたした。

ラインナップはアクリルキーホルダー、クリアステッカー、缶バッジ、Tシャツの全4種類。田中が手がけた、番組オリジナルVTuber・ブイ子の描き下ろしイラストがデザインされている。

さらに番組公式YouTubeチャンネルにて、田中によるイラスト制作の過程が見られるSPメイキング動画も公開中。ここでは田中の作品を作る際のこだわりや、ブイ子の印象などが語られている。

今回はSPメイキング動画には収まりきらなかった未公開インタビューを紹介する。

◆「VTuber業界に関わりたい気持ちはすごく強かった」

――普段の作品作りで心がけていることは何ですか?

「僕の場合本の仕事が多いのですが、ありがたいことに、書籍は発売されると書店員さんの手で表紙が見えやすいように棚に面陳されることが多くて。

だいたい10年前くらいから、ライトノベル以外の小説業界でもキャラクターをメインに据えたイラストが起用されることが多くなりました。そうすると、棚を見渡してもどれを見てもそういった表紙が並ぶことが多いので、埋もれちゃいがちなんですよ。最近ではトレンドの移り変わりもあり、イラスト装画は以前よりも減っている印象ですが、それでも書店では根強い人気と存在感があります。

そんな環境のなかで、自分のイラストをフックに本をお客さんに手にとっていただくには、もちろんトレンドは意識しつつも、流行りに乗っかりすぎないというか、自分の軸をぶらさないやり方をする、というのが大事かなと思っています。

あとは、面陳でパッと見たときに目に入りやすいように、表紙の色をわかりやすくすることを心がけています。具体的には、表紙で使う色は大きく分けても最大3色くらいかなと。メインの色、それを引き立たせるための挿し色、プラスキャラクターというイメージで考えています。

たとえば、今回担当させていただいたブイ子さんのイラストでは、全体を青基調にしつつ、それを際立たせるために黄色のテープを描きました。その上でブイ子さんをまんなかに置くことで、イラスト全体がグッと引き締まる感じというのを意識しています」

――田中さんの作品は“黄色”が多い印象です。どういった思い入れがありますか?

「もともと僕は青が好きだったんです。どちらかというとグリーンに近いような青色をよく使っていて、それを際立たせるための挿し色として黄色を使っていたんですね。

でも、青って色が沈みやすくて印刷が難しいんですよ。私の仕事は書籍の装画やポスター、CDジャケットなど、イラストを紙に印刷する機会が多いので気になっていて。

また、装画で「表紙に明るい印象が欲しい」となると、青は色相的に暗い色なので少し使いにくいんです。そうなると、黄色メインにして青を挿し色にしようって逆転現象が自分のなかで起こって、あるときから黄色の方が使いやすくなりました。

でも、黄色に対する思い入れと青に対する思い入れは等しくて、“2本の柱”になっているので、僕のなかでその2色が一番使いやすいっていうのがあります」

――『ガリベンガーV』には、どんなイメージをお持ちですか?

「VTuberさんの動画や生配信って、YouTubeコンテンツのなかではけっこう独特の空気感があると思うんです。もともと生配信の文化がニコ生とかであって、その文脈の延長線上にVTuberがある。

でも、それを一般向けに地上波で放送するとなると、その文脈の壁があるので、初見では受け入れられにくかったりするんじゃないかと思っています。

でも、『ガリベンガーV』は一般向けとしてすごくコミットメントしているんです。番組の編集技術と小峠教官のツッコミとで化学反応が起きていて、初見でもVTuberの存在をスッと受け入れられて、かつ彼女たちの良さをちゃんとわかりやすく届ける構成になっていて。すごくおもしろいなと思います」

ーー『ガリベンガーV×クリエイターズ』の第1段としてオファーが来たとき、どう思いましたか?

「単純に嬉しかったですね。ずっと見ていた番組ですし、個人的にVTuber業界に関わりたい気持ちがすごく強かったんです。だけど現実的に自分の絵は、いわゆるVTuberのキャラクターデザインで起用するにはちょっとテイストが違うというか。求められているところに自分のイラストがないなという認識があったので…。

とはいっても何かお手伝いできることはないかと思っていたところに、グッズのお仕事という形でお話をいただいて、『あ!これだ!』って思いました」

ーーグッズを手に取った方に見て欲しいポイントはありますか?

「まずはブイ子さんの顔を見て欲しいです。上手に描けたので(笑)! あとは世界観です。ここの時系列、世界の見え方の角度を変えたときにブイ子さんが存在しているというのを見て欲しいし、感じて欲しいですね」

※番組情報:『超人女子戦士 ガリベンガーV
【毎週木曜】深夜1:26~1:56、テレビ朝日ほか(※他の地域では放送時間が異なります)

※番組公式YouTubeチャンネルは、こちら

※グッズの詳細は、こちら

※田中 寛崇プロフィール
1986年新潟県生まれ。多摩美術大学卒。書籍の装画や広告ビジュアル等幅広い分野で活躍するイラストレーター。宝島社文庫『スマホを落としただけなのに』(志駕晃 著)シリーズや、東京創元社『体育館の殺人』シリーズ(青崎有吾 著)など数々の人気作品の装画を手掛ける。画集『田中寛崇作品集 ENCOUNTER』発売中。
http://gomnaga.org/
https://twitter.com/tanakahirotaka

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