麒麟・川島明、漫画『キン肉マン』は“元祖炎上商法”と考察!この意見に、原作担当・嶋田隆司氏が回答

公開: 更新: テレ朝POST

過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』

©テレビ朝日

11月11日(月)放送の同番組には、麒麟川島明が登場。大の漫画好きだという川島が、大ヒットコミック『キン肉マン』から人生の役に立つ教訓を学ぶ授業を繰り広げた。

◆『キン肉マン』は日本漫画史上最高のしくじり作品

今回、川島が取り上げた『キン肉マン』は、ゆでたまご氏(原作担当・嶋田隆司氏、作画担当・中井義則氏)によるプロレス系格闘漫画で、主人公は“キン肉星”の王子・キン肉マンことキン肉スグル。人間を超越した存在である“超人”たちが数多の戦いを経て成長を遂げていくというストーリーだ。

1979年~87年にわたり、『週刊少年ジャンプ』で連載されて大ヒット。その人気はすさまじく、1983年にはアニメ化、キン肉マン消しゴム=“キンケシ”も当時、社会現象を巻き起こした。

2011年からは、新シリーズの連載がスタート。現在も『週プレ NEWS』で連載を続けており、単行本は全68巻刊行。今年は『キン肉マン』誕生40周年にあたる。

しかし、川島によると、この人気長寿漫画『キン肉マン』はファンの間で“日本漫画史上最高のしくじり作品”と位置付けられており、子どものころには気づかなかったしくじりが満載だというのだ。

◆描き間違い多発!連載中にキャラ激変も…

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川島は「その“しくじり”のなかにこそ、人生に役立つ教訓が隠されている」と主張。

川島が考える『キン肉マン』の代表的なしくじりは、描き間違いが異常に多いこと、キャラクターのデザインを平気で変えること、設定が破綻していること。これら3つのことについて例をあげて解説した。

擬音が“読めない表記”になっていたり、キャラと必殺技の名前が混同されてしまったり…。そんな『キン肉マン』におけるしくじりの実例を目の当たりにした生徒たちも驚きの連続。

当時について、原作担当の嶋田隆司氏からは「体力的に一杯一杯だった」というコメントと、「提出した原稿を後から修正していいことを知らなかった」という衝撃の告白が。

◆しくじりの根底にあるのは「子どもを楽しませたい」という精神

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実は『キン肉マン』のツッコミどころの多さはファンの間では有名なことで、ファンが集まるサイトは今でも「『キン肉マン』のあら探しで大盛り上がり!」しているのだとか。

川島自身、子ども時代には友達と一緒になって「これはおかしいね」と楽しく語らいながら、交友の輪を広げていたと回想。そんな状況や経験をふまえ、川島は「『キン肉マン』は元祖炎上商法」だったと考察

しかしその根底には、細かいことを気にせず面白い作品を作り、「子どもたちを楽しませたい!」という作者の思いがあったのではないかと、独自の視点から考察していた。

“炎上商法”とする川島の考えに対して、作者本人はどう答えるのか。

原作の嶋田隆司氏によれば、自分が子どもの頃に読んでいた往年の名作漫画も強烈なミスばかりで、今も友人と「あれ、変だったよね」と話しながら楽しんでいるそう。そして「変なところを残す漫画は絶対に必要」だと熱弁。

自作の『キン肉マン』が同じように指摘され、川島のようにファンが盛り上がってくれているのは、作者からすれば「してやったり」で、「漫画は勢いその週、その週がおもしろければ、多少つじつまがあわなくても構わない」と考えているとのことだった。

その言葉を聞いた川島は「すばらしい!」と感激。そして「完璧な物よりもちょっとしたしくじりがある方が愛される」という言葉で今回の授業を締めくくった。

地上波放送直後の深夜0時45分から配信を開始した「Abemaビデオ」では、川島による授業の“完全版”をオンエアしている。

さらに、大好評オリジナル企画「お笑い研究部」も。今回は、野沢雅子のモノマネで人気のコンビ・アイデンティティが“食リポ”に挑む後編が配信されている。

※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!
毎週月曜日 深夜0:15~深夜0:45、テレビ朝日

※AbemaTVの完全版は、「Abemaビデオ」で配信

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