キンコン梶原が明かす、失踪の全真相。フジモンからの優しい言葉とアドバイス「戻って来いとは言わん…」

公開: 更新: テレ朝POST

過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる、反面教師バラエティーしくじり先生 俺みたいになるな!!

9月9日(月)の同番組は、前回、大反響を巻き起こしたキングコング梶原雄太による授業の後編を放送した。

©テレビ朝日

◆失踪中の2ヶ月半、全真相を話してみた!

授業前編の先週、“キャパオーバーで、飛んじゃった先生”として教壇に立った梶原。人気絶頂の2003年、2カ月半も失踪していた過去を告白。“失踪に追い込まれるまでの精神状態”と、“人間が限界を超えたとき、身体が無意識に発する3つのSOSサイン”について解説した。

後編の授業では、“失踪していた2カ月半の全真相を話してみた!”とYouTuber風に明るく概要紹介をする梶原だったが、その詳細は壮絶そのもの。「気づいたら兵庫・宝塚のカラオケボックスにいた」「丸3日間の記憶がない…」など、次々と飛び出したのは驚きの事実ばかり。

失踪後、はじめて自分がどこで何をしているかに気づいたカラオケボックスのなかで、とりあえず親には連絡をしておいた方が良いと思い、切ったままのケータイの電源を入れたとたん着信が…。反射的に出てしまったところ、相手は芸人・FUJIWARAの藤本。「戻って来いとは言わん。とにかく休みや」という優しい言葉と、病院に行くようにというアドバイスをくれたそうだ

失踪から1ヶ月の間に医師の診察を受け、休養を取った梶原。前から夢だった「中型バイクの免許を取ろう!」と思い立ち、こっそり教習所へ通い始めたが、そこで思いもよらぬ出来事が起こる。

そこから運命は回り出し、梶原は3人の恩人と出会い、地獄の状況から復活することができたという。

◆3人の恩人のうち2人は…

マスクをつけるなどして顔バレしないよう通っていた教習所で梶原は、あろうことか顔見知りとばったり鉢合わせ。

その相手とは無名の先輩芸人、元ババリア・三浪。「俺、口固いで」と話しかけ、「お前は休んだ方が良い。今は、誰にも会えないだろうから、俺がつきあってやる」と誘ってくれた三浪と、梶原は週に3、4日の頻度で集まった。ときには教習所の教官も交え、ボウリングに行ったことも。梶原が出した最高スコアはなんと286で、プロボウラーになるべきだと勧められたほどの腕前。三浪と過ごす時間によって、病状は驚異的に回復していったと、梶原は当時を振り返った。

さらに失踪から2ヶ月後、母からの電話連絡が。それは「西野君が待ってるで」という内容だった。

自分がピンの仕事をすると、相方の梶原が戻りづらいだろうと考え、実は西野も仕事を休んでいたというのだ。その事実を知った梶原は2週間悩んだ末、意を決し、西野の部屋へ謝りに行った。

殴られる覚悟さえしていた梶原は、まず相手のいでたちに驚き。なんと西野は、上半身裸で、キャップを横かぶりし、ギターを持っていた。

その奇妙な格好を見て余計に恐くなったが、滑り込むようにして西野の前で「申し訳なかった!」と土下座。すると西野はギターを“じゃかじゃーん”と鳴らし、「ええで」とあっさり許してくれた。

“ボケで迎えてくれた相方の優しさ”により、梶原は2か月半の失踪に終止符を打ち、芸能界へ復帰することになった。

◆3人目の恩人は上沼恵美子

失踪から約10年。その間に、相方の西野は絵本作家としても評価急上昇。一方、梶原はピンの仕事で“鬼スベリ”して、テレビからほとんど消えかけているような状態。それでも2人はキングコングの活動を続けていた。

自分は相方の足を引っ張っているのではないかと悩んだ梶原は、芸人を辞めようと本気で考え、まず妻に相談。「私はついて行くよ。でももったいないと思う」という彼女の言葉で、“もうちょっとやってみようと思った”そう。

その直後、3人目の恩人・上沼恵美子が登場。梶原は、上沼が出演する『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)のレギュラー出演が決定。かねてから、“上沼恵美子がいちばん面白い芸人”だと思っていた梶原は、そんな尊敬する相手から、なんと「あなたはスターになれるよ、スターにならないといけないよ」という言葉をかけられた。

そのおかげで、新しいチャレンジをしようと思い、たどり着いたのがYouTuberという新たな夢。梶原はYouTubeを懸命に勉強して、自身のチャンネルを開設。100万人登録を目標に掲げ、ついに達成することができた。

©テレビ朝日

3人の恩人に「ありがとうございました」と、深々と頭を下げた梶原は、授業の最後に自身のしくじりから導き出した“人生の教訓”を伝授。

それは“飛んじゃった”経験から、仕事が多すぎて限界を感じている人たちに贈る「過密スケジュールのなかにも30分間自分との打ち合わせ時間を作ろう」というメッセージ。

どんなに忙しくても、何がしんどくて何で悩んでいるかを整理するのが重要であり、それが自分との打ち合わせだと解説。整理ができれば、対処法も見え、“飛ばず”に済むと述べた梶原。「限界を感じたら強がらずに相談しよう」という言葉で、今回の授業を締めくくった。

©テレビ朝日

また、地上波放送直後、深夜0:50からお送りしている『Abemaビデオ』では、キングコング梶原先生の後編授業の“完全版”をオンエア!

さらに、大好評オリジナル企画『お笑い研究部』も登場。今回のテーマは、『若手芸人がバラエティー番組で爪痕を残す、を考える』。バラエティー番組の出演経験の浅い若手芸人たちを呼び、出演したときにしくじらないよう、シチュエーション別に立ち回り方を伝授する。

※番組情報:『しくじり先生 俺みたいになるな!!
毎週月曜日 深夜0:20~深夜0:50、テレビ朝日
※AbemaTVの完全版は、「Abemaビデオ」で配信

PICK UP