世界で200万人動員!『スター・ウォーズ』の世界を体験する展覧会が日本上陸<一足先に体験レポ>

公開: 更新: テレ朝POST

コンサート、映画、舞台など、あらゆるエンターテインメントをジャンル問わず紹介する番組『japanぐる〜ヴ』(BS朝日、毎週土曜深夜1時~2時)。

6月29日の放送では、8月8日から開催される『STAR WARS™ Identities: The Exhibition』(『STAR WARS Identities』)の世界を特集。

映画コーナーでも人気の映画評論家・松崎健夫が、シドニーのパワーハウスミュージアムで開催中の同展示を一足先に体験し、その魅力と注目ポイントを紹介した。

◆自分が『スター・ウォーズ』のキャラクターに!

この『STAR WARS Identities』は、人気映画『スター・ウォーズ』の世界を、まったく新しい形で再発見・再認識できるエキシビション。

来場者は、10の質問に答えることで自分だけの『スター・ウォーズ』キャラクターを作ることができるほか、ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アートが所蔵する小道具や模型、衣装、映画のオリジナルイラストなど、200点以上のアーカイブ・コレクションを展示している。

2012年にカナダ・モントリオールを皮切りに世界7か国12都市を巡回し、累計約200万人を動員している人気のエキシビションだ。

松崎が注目したのは、「インタラクティブ・クエスト」というコンテンツ。

10の質問に答えていくことで、自分の性格や価値観が反映されたオリジナルキャラクターを作ることができるというもの。チューバッカやイウォークなどの種族や、ジェダイのローブやパイロットスーツの服装など、『スター・ウォーズ』にちなんだものから好みの見た目を作ることができる。

特徴的なのは、「親にどのように育てられたか」「人生における決定的な出来事」「自分の行動パターン」といった、その人のパーソナルに踏み込んだ質問が多数あること。それらの答えから、どういう人物であるかが分析され、それを元にキャラクターが生成される。

体験を終え、「『スター・ウォーズ』の世界に入り込みながら、自分はどういう人間なのかも分かる、興味深い展示です」と松崎。自分のアイデンティティと向き合うことも、この『STAR WARS Identities』という展示の魅力になっている。

◆貴重な展示で『スター・ウォーズ』の世界を新発見

200点以上にも及ぶ貴重な展示物は、実に見応えがある。映画で実際に使用された模型や衣裳は、スクリーンでは分からなかった細部までじっくり見ることができ、新しい発見が多い。

例えばボバ・フェットのヘルメットには、ストーム・トルーパーのヘルメットにはないリアルな汚しや傷が多数あり、一人でいくつもの戦火をくぐり抜けてきたことが分かる。その人間味がボバ・フェットの魅力であり、人気の秘密だと松崎は話す。

またクイーン・アミダラの衣裳は、女王が着る衣裳だけあり、細部に渡る作り込みが美しい。松崎は、「アミダラが登場するエピソード1以降はCGが増え、役者はグリーンバックの前で演技することが増えた。一方で、アナログ的な衣裳は細部まで作り込みが成されている。CGとアナログの対比によって世界観を構築していることが分かる」と解説した。

初期の設定イラストが展示されていることも非常に貴重だ。ルーク・スカイウォーカーが元々の設定では女性だったことが分かるほか、まるで妖精のようなイメージだった初期ヨーダの設定イラスト等、クリエイーターの試行錯誤が繰り返されてきたことが感じられる。

他にもC3POやR2-D2などのドロイドや、もちろんダース・ベイダーなどの模型も展示。『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』に登場するカーボン凍結されたハン・ソロの模型もあり、ここでは「ハン・ソロは『帝国の逆襲』で死ぬ予定だったが、ファンの人気の後押しで設定が変更され、シリーズきっての人気キャラクターになった」と、『スター・ウォーズ』トリビアも披露された。

自分が『スター・ウォーズ』のキャラクターになれて、貴重な展示も見ることができる『STAR WARS Identities』は、8月8日より2020年1月13日まで東京品川・天王洲アイルにある寺田倉庫 G1ビルにて開催される。

12月に公開予定のシリーズ最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が、待ち遠しくなる展覧会だ。<文/ライター・榑林史章>

※番組情報:『japanぐる~ヴ
毎週土曜深夜1時~2時、BS朝

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