侍Jの「若手サバイバル」今夜開幕 対戦相手メキシコは世界ランキング6位の”難敵”

公開: 更新: テレ朝POST

3月9日(土)に行われる「侍ジャパンシリーズ2019 日本×メキシコ」。

今回、侍ジャパンに選ばれたメンバーは27人中26人が平成生まれと若手主体となっている。

その狙いについて、稲葉篤紀監督は会見で「私の選択肢を増やすためにも、まだ見ていない力のある選手を試す最後のチャンスとしました」と語っている。

©テレビ朝日

今秋の「世界野球プレミア12」や、来年の東京五輪に向けて、今夜のメキシコ戦が若手にとっては大きなアピールチャンスの場となることは間違いないだろう。

では、本大会では侍ジャパンの選手としてどんな若手が登場するのか。

◆注目は侍J初選出の西川、プロ2年目最年少村上

現在の侍ジャパンにおいて、もっとも激戦区と言えるポジションが外野手だ。

プロ入り9年目にして侍ジャパン初選出となった西川遥輝(日本ハム)はパ・リーグ屈指の脚力を誇る。

柳田悠岐(ソフトバンク)や筒香嘉智(DeNA)、秋山翔吾(埼玉西武)など、外野手のライバルは多いが、今回選出された西川をはじめとして、吉田正尚(オリックス)、上林誠知(ソフトバンク)などの若手がいかに存在感を残せるかが焦点になるだろう。

投手として注目なのは、変則投法・アンダースローの高橋礼(ソフトバンク)。

ルーキーイヤーとなった昨シーズンの日本シリーズでは、無失点に抑える好投を見せ、チームの日本一連覇にも貢献した。

身長188センチとアンダースローの選手の中でも背が高い異色の投手で、昨年11月の「日米野球」では、ルーキーながら侍ジャパンに初召集。

最速144キロのストレートで、名だたるメジャーリーガーを沈黙させ、自責点ゼロの快投を見せている。

また、テレビ朝日野球解説の川上憲伸氏がもっとも注目を集めているのが山本由伸(オリックス)。

山本は、若手中心の編成となっている今回の侍ジャパンで、梅野雄吾(ヤクルト)とならぶ投手陣最年少の20歳。昨シーズンはリリーフとして好成績を残している。

一方、打者として注目なのは今日のメキシコ戦で稲葉監督から4番打者に指名された岡本和真(巨人)。

岡本は史上最年少22歳で打率3割・30本塁打・100打点を記録し、侍ジャパンの大砲としての活躍が期待される。

また、チーム最年少の高卒二年目、19歳で選出された村上宗隆(ヤクルト)にも注目したい。

◆メキシコ代表はどんなチームか

一方、今回の対戦相手であるメキシコ代表はどんなチームなのか。

2015年世界野球プレミア12ではベスト4の成績を収めた強豪で、世界ランキングは6位。東京五輪のメダルを争う侍ジャパンのライバルとなるチームだ。

メキシコ代表のプレイの特徴は「打高投低」と、日本に近いプレースタイルとなっている。

例年、国内プロリーグでは規定打席数達成者の半数ほどは打率3割バッターで、シーズンによっては、3割打者が規定打席数達成者の8割にも上ることもある。

注目は元広島の遊撃手・ペーニャ。昨シーズンはメキシカンリーグの名門モンテレイ・スルタネスのショートストップとして打率3割をマーク。前回の強化試合では広島・野村からホームランを放っており、怖い存在だ。

監督はダン・フィロバ氏。監督としてメキシカンリーグ優勝3回を誇り、選手時代も捕手としてマリナーズ、ロイヤルズ、インディアンズ、カブスとメジャーリーグを渡り歩いている野球を知り尽くした男だ。

ちなみに、今回の遠征には野球トップリーグ初の女性審判であるルイス・アリカ・ゴルドア氏を含む2人のメキシカンリーグ審判員も同行することも一部で話題になっている。

はたして、”似た者同士”であるメキシコと侍ジャパンはどんな試合を繰り広げるのか。若き“侍“たちの活躍に注目が集まる。<制作:テレビ朝日野球>

 

『侍ジャパンシリーズ2019 日本vsメキシコ』

3月9日(土)よる6時56分~ テレビ朝日系列にて生中継

よる9時54分~ BS朝日にてリレー中継(※試合終了時はハイライト)

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