高島礼子、終着駅シリーズ最新作に登場！89歳池広一夫監督の現場は「私の財産」

1月27日（日）に放送される「終着駅シリーズ」の最新作「森村誠一ミステリースペシャル『終着駅牛尾刑事50作記念作品～荒野の証明』」。

“牛尾刑事登場50回目”となる記念すべき本作に、高島礼子がゲスト出演する。

©テレビ朝日

新宿西署のベテラン刑事“モーさん”こと牛尾正直（うしお・まさなお）刑事の執念の捜査を描いてきた「終着駅シリーズ」。1990年の第1弾『終列車』からスタートし、「土曜ワイド劇場」を中心にその歴史を重ね、本作で第34弾。

牛尾刑事が週刊誌記者・川村冴子（水野真紀）とともに謎を解く「終着駅の牛尾刑事VS事件記者・冴子」シリーズ（計16作）とあわせると、今回放送される『荒野の証明』が牛尾刑事登場50回記念作となる。

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今回牛尾刑事が挑むのは、大手繊維メーカーの創業記念パーティーの会場で絞殺死体が発見された事件。しかし、捜査をはじめた牛尾たちの前に本庁の捜査二課から女性係長・関川響子（高島礼子）が乗り込んでくる。

響子は、詐欺や汚職事件を扱う二課の捜査は秘密保持が原則だとして、自分たちが何を追っているのかすら明かさず、新宿西署の面々と対立する。

牛尾が女性刑事と並走して事件を追う展開は、長いシリーズの歴史の中でも初のことだ。

そんな女性刑事を演じる高島が、牛尾刑事、そして長きに渡って主人公を演じ続けてきた片岡鶴太郎への尊敬の念を語った。

◆高島礼子　コメント

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――牛尾刑事50回記念作に出演された感想は？

「“50作”って…本当にすごい歴史だなと敬服しています。牛尾さんは単独で捜査に当たる“孤高の刑事”というイメージがあったのですが、実は組織の誰もが彼を尊敬し、信頼している…。それが牛尾さんの人柄なんだなと改めて感じました。

鶴太郎さんは、俳優としてだけでなく人を笑わせることもでき、かつ画家としての顔も持っていらして、本当にすごい方！　私から見ると“孤高の存在”のようにも思えるのですが、現場でもオヤジギャグをボソボソおっしゃったりして（笑）、ものすごく人を笑わせ、和ませてくれる…。まさに孤高のようでいて、信頼感の厚い牛尾刑事そのもの！　牛尾刑事のイメージが鶴太郎さんとピッタリ重なるんです。

ここまで来たら白髪になるまで牛尾刑事を演じ続けてほしいですし、ぜひ100作まで達成して極めていただきたいですね。そして、ぜひ私もまた出演させていただけたらうれしいです」

――高島さん演じる本庁捜査二課刑事・響子役については、どのようにとらえていますか？

「さまざまな刑事ドラマに出演して学んだのは、同じ警察でも“署”や“課”が異なると、まったく“色”が違うということ…。

脚本を読んで、私は響子が敵対心満々で新宿西署に乗り込むのかと思っていたら、池広一夫監督から“そんなに強がった姿勢を見せなくてもいい”とアドバイスされました。おそらく、彼女は新宿西署と情報共有するタイミングを冷静に見極めようとしていたのかなと思います。

途中、ターニングポイントとなるような事態が起きるのですが、彼女は窮地に立たされてもめげないんです。牛尾刑事の熱意にも触れ、そこからさらなる“本気度”が芽生えて、型にはまった捜査から抜け出していく…。その彼女の心境の変化をきちんととらえていきたいなと思っています」

――本作では組織に翻弄された人間たちの悲哀が描かれ、“組織”と“個”のあり方についても問いかけていますが、脚本を読んで感じたことは？

「私は、組織の中で生きられる人間はひとりでも大丈夫だと思うのですが、逆にひとりでしか生きられない人は、群れの中で動くことはできないと思うんです。

“孤高”でありながら、組織の中でもしっかりと機能する…。それこそが牛尾刑事のイメージなのですが、私自身もそんなバランスをきちんと持てる人でありたいなと思いました。

特に俳優という仕事はみんなでひとつのものを作り上げるのが好きな人じゃないと、この世界では生きられないのではないかなと思っています」

――89歳になられた、名匠・池広一夫監督とのお仕事はいかがでしたか？

「撮影中、監督が座っている姿を見たことがないんです。あまりにもお元気なので、年齢を気にしたことはなかったのですが、改めてお年を聞くとビックリして、こちらがひっくり返りそうになります（笑）。

89歳の監督に比べると自分なんか“ひよっこ”もいいところ。ベテランになると誰からも教えてもらうことがなくなるので、多くの経験をしてきた“お父さん”的な監督とご一緒できるのは私の財産にもなります」