佐々木蔵之介、年齢を重ねて変化した価値観「“諦められる”ようになった」

公開: 更新: テレ朝POST

10月22日(金)よりスタートする金曜ナイトドラマ和田家の男たち(テレビ朝日系、毎週金曜よる11:15~深夜0:15 ※一部地域除く)。

本作は、息子はネットニュースの記者、父はテレビ局報道マン、祖父は新聞記者という世にも珍しい3世代“マスコミ一家”を舞台に繰り広げられる異色ホームドラマです。

主人公でネットニュースの記者である“息子”和田優を演じるのは相葉雅紀さん。そして、テレビ局報道マンである“父”和田秀平は佐々木蔵之介さん、新聞記者の“祖父”和田寛は段田安則さんが演じます。

いよいよスタートが間近に迫る本作では、“家族”のあいだで「報道」「マスコミ」という共通項のもとさまざまな仕事論も飛び交います。

そこで今回、和田秀平役の佐々木蔵之介さんにインタビュー! 仕事観や知られざるプライベートまで語ってもらいました。

今年2021年の夏以降だけでも映画、主演ドラマ、主演舞台と出演作が続いている佐々木さん。多忙を極めるなか、プライベートはどんな過ごし方をしているのでしょうか?

――とても忙しいと思いますが、リフレッシュや切り替えのためにしていることはありますか?

「うーん、全然ないですね(笑)。やっぱり筋力とか落ちてくるから、運動しなきゃいけないなとは思ってるけど、筋トレが好きじゃなくて…。そもそも、汗かくのも好きじゃない(笑)。だから、プールに行くことはあります。プールだったら汗かいてるのもわからないし、終わった後はお風呂に入って気持ちいい。それくらいですね」

――ということは、その腕の太さは、自然な太さなんですか?

「そうですね(笑)。昔から(腕太いと)言われるんですけど、別に何もやってないんです。やってるといえば、演劇くらいですね」

――演劇は確かに、大きなスポーツですね! 趣味はありますか?

「うーん、プールくらいが精一杯で…。音楽もそんなに聴かないし、テレビも常につけるようなタイプじゃないし、映画は観るけどそんなには行かないし、小説もあまり読まない…」

――ということは、たとえば密着(取材)をしても…?

「本当につまんないと思います(笑)」

自ら“本当につまらない”と語る私生活を過ごしているという佐々木蔵之介さん。では、長年第一線で活躍するなか、仕事に対する向き合い方は変わってきたのでしょうか。

――30代や40代の頃と比べて、仕事への向き合い方や考え方は変わりましたか?

「自分が成長したかっていうと、そういうふうには感じないですね。20代のときは劇団でお芝居だけをやって、30歳になってから東京に来て映像の仕事をさせていただくようになって。それぞれの作品に対するスタンスは変わらないけど、年齢を重ねるなかで“諦められる”ようになってきました」

――諦められる? それはどういう意味ですか?

「諦めずにまっすぐ向かおうと一生懸命ひたすら力任せに頑張っていたこともありましたけど、それが無理なこともある。そういう時、これは(まっすぐ)行けないなと思ったら、諦めて抜け道とか回り道とかを考えられるようになりました。これが本当にいいのかはわからないですけどね(笑)」

◆じつは大の“旅行好き”「夕方決めて、翌朝海外に行くこともある」

独特の表現で自身の成長をあらわした佐々木さん。そのプライベートにもう少し迫ろうと次のような質問をすると、ついに「旅行」という趣味が判明しました! 旅行でも、“回り道”が好みなようで…

――もし今、1カ月くらいの長いオフができたら、何がしたいですか?

「鉄道の旅、ですね」

――“オトナ”な過ごし方ですね!

「時間がたっぷりあるなら、飛行機ではなくて鉄道の旅がいいなと。日本(国内)でももちろんいいですけど、もし海外に行けるんだったら、ロシアの極東からずっとヨーロッパのほうまで行けたら面白いです。『途中景色ずっと一緒やんけ!』とか思いながらね(笑)。そんなのもいいかなぁって」

――旅行は1人でも行けるタイプですか?

「ぜんぜん行けます! だって、ある日の夕方に(行くことを)決めて、翌朝に海外に出かけたりすることもありますから」

――すごい行動力ですね! では、いちばんの趣味は旅行なんじゃないですか?

「そうかもしれないですね(笑)。面白いんですよね、やっぱり。たとえば(海外で)食事をするとき、“このロシア語わからん、このドイツ語ちょっとわからへん”って思いながら注文すると、ご飯の上に大量のサラダが乗っかってるようなやつが出てきて、しかもすごいソースがかかってたり(笑)。

この量は食べられへん…とか思うんだけど、これが面白い。こういう失敗とか事故が。日本にいたら、そういう失敗を犯しませんからね。『(お腹)きっつー』て思いながら笑えるんです」

――なるほど(笑)。旅行では、何かをインプットしに行くというスタンスですか?

「それより、リフレッシュというか、意識を変えるというか。自分の思考ってなかなか変わらないから、(旅行で強制的に)環境を変えるっていうことをします。そうしたら自分も変わるかもしれないと思って。無理やり違う環境に自分を置いたら、結局いろんなことに気付くことができるんですよね」

<インタビュー:和田優(バズとぴ)>

※番組情報:『和田家の男たち
2021年10月22日(金)スタート!毎週金曜よる11:15~深夜0:15、テレビ朝日系(一部地域で放送時間が異なります)

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