7月17日(土)、東京五輪開幕スペシャル番組『帰ってきた伝説のエース 上野由岐子 波乱万丈800日』が放送される。

2008年、北京五輪で日本ソフトボール界に悲願の金メダルをもたらした絶対的エース・上野由岐子。

輝かしい伝説から13年。現在38歳のレジェンドは今なお現役選手として活躍し続け、東京オリンピックでの金メダルを誓っている。

そんな上野投手の激動の800日に、テレビ朝日のカメラが極秘密着。絶対的エースを襲った試練の日々を映し出す。

◆葛藤の日々にカメラが密着

取材がはじまったのは、2019年。

ソフトボールが3大会ぶりにオリンピックの競技種目として復帰し、さぞやる気に満ちているかと思いきや、カメラがとらえたのは絶えず悩み、葛藤を繰り返す上野の姿だった。

北京五輪後、ソフトボールがオリンピック種目から除外されたこともあって目標を失い、上野は“燃え尽き症候群”に襲われていたという。

そんな上野に次々と試練が降りかかる。

2019年4月、試合中にピッチャーライナーが左あごを直撃し、下顎骨を骨折。選手生命を脅かす大ケガに見舞われ、壮絶なリハビリの日々がはじまった。

さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオリンピックの1年延期が決定。

2020年7月21日、上野は、人生ではじめて福島の被災地を訪れた。そして翌22日、開幕戦が行われるはずだったこの日、“福島あづま球場”に向かう。自分が立つはずだったマウンドに上がった上野は、そこで何を感じたのだろうか…。

悩み、苦しみながら試練を乗り越えていく上野の姿を、カメラは克明に記録している。

◆激動の800日「メチャメチャ濃かった」

800日の密着の最後、上野はインタビューに応じてくれた。7月10日、オリンピック開幕直前におこなわれた貴重なインタビューだ。番組放送に先駆け、本記事で紹介したい。

もともと取材されるのはあまり好きではなかったという上野だが、今回の800日の取材はどう感じたのか。

上野:「取材を受けて、その都度自分の今の思いを話すじゃないですか。そうすることで、自分も自分の気持ちを再確認させてもらっていたし、『あ!自分てこういうこと思ってたんだ』って逆に気づかされることもあったりして、取材を受けることですごく自分自身を再確認させてもらいました。

1年目や2年目のころは、取材を受けていても正直何を話していいかわからなかったし、質問されたことに答えることしかできなかったですけど、あのときから20年も経って自分も大人になった、成長したなと思います。

だからこそひとりの人間、ひとりのソフトボーラーとしての集大成を見せたい。成長させてくれた周りの人のためにも、しっかり感謝の形を結果として残したいなって。これがオリンピックの金メダルに対する思いなのかな」

悩み葛藤した2019年からの“800日”については、こう振り返る。

上野:「結構濃かったと思います。顎を怪我する前に比べたら、この2年間はメチャメチャ濃かった。こんなに自分自身が変化するって正直思ってもいませんでした。心も成長したし、考え方も変わったし、いろいろなものに気が付けるようになったし、気付かされてきた。そう言った意味で、いちばん濃かった気がする。

アテネが終わって北京までの苦しかった4年間。あれも一生忘れないって思っていたけど、あのときとは違う濃さがこの2年間にはありましたね。あのときは『あれだけ歯食いしばってがんばってきたんだから、あとはやるだけだ。これで負けたら仕方がない』みたいな思いがありました。

今回は、この2年間は、成長幅が緩やかな感じではなくて、ビュンって(加速度的に)成長した感じです」

――それは心も体も?

上野:「はい。だから、すごく大人になった感じがします。冷静にいろんなことを正確に判断できる自信がついてきたなと。そのぶん体力的な不安要素とかはあるんですけど、それを賄えるだけの知識や考え方、いろいろなものを身に着けたと思います。大人になった、冷静になった。落ち着いたというか。そういう濃さをすごく感じます。

だから今回、またマウンドに立ったときの思いが、前回(の五輪)とは全然違う。また違った強さを出していけるんじゃないのかな。立ってみなきゃわからないけど、自分自身が自分のパフォーマンスを期待してる感じが強いので、『やってやる!』っていうより『どういうパフォーマンスができるんだろう、ワクワク』みたいな。自分自身が自分に一番期待してるかな(笑)」

最後に上野は、きたる東京五輪に向け、「楽しみです。試合がメッチャ楽しみです!」と話した。

葛藤を繰り返しながらも、あきらめずに前進してきた上野の激動の800日。その姿は、必ずや見る者の胸に響くだろう。

※番組情報:『帰ってきた伝説のエース 上野由岐子 波乱万丈800日』
2021年7月17日(土)午前11:00~午前11:40、テレビ朝日(一部地域を除く)

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