おじさん役を極めたタカラジェンヌに「実はとてつもない価値」の声

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若林正恭オードリー)と弘中綾香アナウンサーが司会を務める『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系、毎週月曜23:15~)。6月28日の放送では、「宝塚歌劇団にトップスターを目指して入団したのに、ひたすらおじさん役をやり続けそのまま引退した人」天真みちるが登場した。

宝塚公演に存在する「おじさん役」をほぼ全部受け持っていたという天真。弘中アナは「宝塚の佐藤二朗」と書いたフリップを貼り出す。これまで演じたのは「角刈りジャンピング土下座おじさん」「常に半目の右大臣おじさん」など、個性的すぎるものばかり。そんな天真の13年にわたる“おじさん生活”は、宝塚音楽学校への入学当初にさかのぼる。

厳しい現実にやさぐれた天真は、同期が自主練する朝に惰眠を貪り、夜は寮で炊飯器料理に没頭。結果「ぽっちゃりタカラジェンヌ」になってしまう。晴れて宝塚歌劇団に入団後も「トップスターがガン見できればそれでいい」というモチベーションだったが、ある公演で「観光客のおじさん」を演じ、「何の照れもなく台詞を言える!」と開眼。厳しい上級生からも一目置かれる存在となる。

かくして天真は、通常ベテランが行う「おじさん役」に若手ながら抜擢。リアルな演技を求め、新橋の居酒屋や頑固店主のうどん屋で「おじさん」の表情を細かく観察したと語る。その後、天真はキャリアに大きな影響を及ぼしたという「公演後の宴会での余興」を披露。タンバリンを高速で叩きながら「すみれの花咲く頃」を熱唱し、スタジオは驚きと爆笑に包まれた。

インターネット上では「あの厳しい世界で『おじさん』という唯一無二の地位を確立したのは、実はとてつもない価値」「宝塚の品を保ちつつ、ここまで面白おかしく話せるのは本当に素敵」との声が上がっていた。

次回7月5日の放送では、「大ヒット曲『孫』の あの孫」「でっけぇ穴を掘った人」が登場する。

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