白濱亜嵐、10年後の未来に向けて“選択”を続ける日々「その武器で戦っていけるのかを考えて…」【連載PERSON vol. 27】

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人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol. 27は、土曜ナイトドラマ『泣くな研修医』(テレビ朝日系、毎週土曜23:00~)で主演を務めている白濱亜嵐さん(EXILEGENERATIONS from EXILE TRIBE)が登場します。

2012年、GENERATIONSのメンバーとしてデビューした白濱さんは、2014年にリーダーに任命されると、同年オーディションを経てEXILEへ加入。さらに2020年には、PKCZ®︎のメンバーの一員として活動することも発表されました。

パフォーマー、バラエティなど、活動の場を広げる中、白濱さんが“ライフワークにしたい”と語っているのが俳優業です。本作では、総合病院の外科で働く研修医・雨野隆治を演じています。

医療という厳しい世界に打ちのめされながらも前を向く役どころに「自分と近しい部分もあります」と言う白濱さんに話を聞くと、仕事の取り組み方やデビュー前の心境など、雨野のようなピュアで真っ直ぐな人柄が見えてきました。

メンバーとともに『相席食堂』出演希望!?
メンバーとともに『相席食堂』出演希望!?

――幼い頃によく見ていたテレビ番組を教えてください。

小さい頃からダウンタウンさんが好きで、お二人の番組はよく見ていました。『ダウンタウンDX』は毎週見ていましたし、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』を見ていないと学校での話題についていけなかったですね。特に『ガキ使』の企画「松本一人ぼっちの廃旅館1泊2日の旅!」は、ビデオのテープが擦り切れるほど見ていました。

――いま、よく見ているテレビ番組は?

『水曜日のダウンタウン』『相席食堂』は絶対見ています。『水ダウ』だと「色ナシ臭いアリ空気砲」シリーズが好きで、たまに見返しています。人が苦しむ系が大好きです(笑)。『相席食堂』は、ウチのメンバーの(関口)メンディーが出たらしいので(インタビュー時点で放送直後だったため)早く見たいです。

――『相席食堂』は、ご自身も出演してみたいお気持ちがあるんですか? 

ハードルが高すぎて難しいですけど、グループで出てみたいですね。数原(龍友)は強面ですけど、明るくて、ジェネ(GENERATIONS)の中でもぶっ飛んだキャラなのでハマると思います。バラエティでもその姿を見せてほしいですね。

――影響を受けたエンタメ界の人物を教えてください。

EXILEです。ずっと“EXILEになりたい”と思っていた子供でしたし、その思いがあったからこそ、今もこうやって主演をやらせてもらっているので、影響力は大きいと思います。

――地元・愛媛県にあるEXPG松山校に通われていたと思いますが、その一歩を踏み出すのにも勇気が必要だったのでは?

ありましたけど、どちらかと言えば好奇心の方が強くて“人前で踊ってみたい”っていうテンションでいました。オーディションに受からなければ所属にもならないですし、そういう社会だっていうのは中学生ながらに感じていたので、そこに身を置く以上は覚悟を決めて、チャレンジする感覚でした。

バラエティ番組に出演している自分を客観的に見て感じた意外なこととは?
バラエティ番組に出演している自分を客観的に見て感じた意外なこととは?

――パフォーマー・役者をするにあたって大切にしている軸・信念は?

“ワクワクすることだけをやる”ということですかね。(これまでも)しっかり“選択”をするようにしてきました。たとえば、中学生のとき、“将来使うかもしれないから、ちゃんと英語を勉強しよう”と思って頑張ったのが、今につながっているんです。実際に(グループで)ワールドツアーもやっているので、“あのとき、英語やっていてよかった。間違ってなかった!”って(笑)。小さい頃からそういった選択はしていましたね。10年後、自分にとって必要かどうかを見極めて、合わなかったら即諦めていました。

――それは今も変わらないんですか?

そうですね。作曲やDJもしていますけど、10年後必要なのか、その武器で戦っていけるのかを考えています。

――周囲の人からの助言で、ご自身が感銘を受けた言葉はございますか?

俳優のやべきょうすけさんとは作品でご一緒しましたし、プライベートでも仲が良いんですけど、芝居論を教えてくれる中で、印象に残ったことがあります。自分が演技をして“ちょっとダメだな”って思ったとしても、OKが出るときってあるんです。そういうときに「監督が良いと思ってOKを出したんだから、そこはしゃしゃりでずに、身を委ねた方がいい」っておっしゃっていて……。“確かに。最終的に決めるのは監督だしな”と思って、それ以来「もう1回お願いします!」はないですね。

――最終的には監督がジャッジするのだと。

そうですね。僕はその作品に俳優部として出ているだけなので。

――そうして、パフォーマー、俳優、バラエティ、さまざまなジャンルで活躍されていますが、それぞれの仕事にどのように向き合っていますか?

どれも一緒の感じがしますね。役者は今後もライフワークとして続けていきたいですし、気負うことなくやらせてもらっています。明日も早朝から撮影なんですけど、楽しみな部分が大きいんですよ。バラエティでも基本的に素で出ているので、恥ずかしがることなくやってみたいと思っています。

――特にバラエティに出ると、客観的に自分を見ることにもなると思います。ご自身で意外だと感じた一面を教えてください。

『ダウンタウンなう』に出たとき、おバカキャラみたいな感じになったんですけど、オンエア見ると、“ちょっと抜けてんのかな”って思いました。“俺、そういう方向性なの!?”みたいな(笑)。

――(笑)。違うジャンルの仕事が同時進行で進むこともあるかと思いますが、それぞれの仕事に相互作用する経験はありますか?

ありますね。考え方が広がるというか……。音楽も作っているので、“芝居中にこういう曲が流れたら感動するのにな”とアイデアに繋がります。(関わる仕事が)すべてエンターテインメントなので、通ずる部分はあります。

――華やかな世界を夢見ていた頃と、今とは立場が違います。考え方に関して何か変わったことはありますか?

違わないと思います。もともとダンスが好きで、部活を始めるのと同じ感覚で(キャリアが)スタートして……。暗くなった後、商店街の窓の反射で踊っていた時間が、今につながっているので、いまも芸能人の仕事を職場体験させていただいているような気持ちです。

(取材・文・撮影:浜瀬将樹)

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