玉木宏“漣”、謎多き過去をもつ警察官役が話題「想像の520倍くらい闇が深かった」

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玉木宏主演のドラマ『桜の塔』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00~)の初回放送が、4月15日に放送。インターネット上では、玉木演じる主人公・上條漣に「闇深い」とのコメントが相次いだ(以下、ネタバレが含まれます)。

同ドラマは、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(2019年、日本テレビ系)など衝撃作を次々と手がけてきた脚本家・武藤将吾が紡ぐオリジナルストーリー。警視庁の頂点である“警視総監の座”をめぐる出世争いを軸に、野望と正義が入り乱れる究極の人間ドラマを描く。玉木が演じるのは、幼少期の“ある出来事”が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣。漣の幼馴染で、正義感に燃える警視庁捜査一課の水樹爽を広末涼子が演じる。

水樹爽(広末涼子)、上條漣(玉木宏)
水樹爽(広末涼子)、上條漣(玉木宏)

上條家の墓の前で佇む漣。墓石にスキットルをかけ、自分もグイッと口にしたあと「あと少し……あと少しですべてが終わる。いつからだろうな。悪魔に魂を売っちまったのは」とつぶやく。

2016年。東京の銀行で、19人の人質をとった立てこもり事件が起こった。捜査一課が、SAT出動の要請を出しているのにも関わらず、なかなかゴーサインが出ない。会議室では、地方大学出身の「外様派」刑事部長・千堂大善(椎名桔平)、薩摩出身者が集まる「薩摩派」警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)、東大出身者が集まる「東大派」警務部長・吉永晴樹(光石研)という次期警視総監の座を狙う警視庁のスリートップが話し合いを行っていた。千堂が指揮権を持つSATが出動すれば、事件が迅速に解決してしまう。権藤も吉永もそれが気に食わないのだ。現場にいる爽(広末)は、この状況に「第一に守るべきは人質でしょ」とヤキモキする。結果的に犯人は逃走。人質が怪我を負う最悪の事態に。明らかに防ぐことができた事件だった。

その頃、漣(玉木)は麻雀をしていた。テレビや電話で事件が起きていることを知っていたが、現場に向かうことはなかった。翌日、千堂の部下である漣は、捜査一課に向かってSATを出動しなかった理由をすらすらと語るだけでなく、ずば抜けたプロファイリングで、容疑者が3Dプリンターで拳銃を造ったことも見抜いた。

会議終了後、爽は漣に向かって「あんた嫌われてるよ?」と忠告。小学生のときは明るかった漣が、180度性格が変わってしまったと嘆く。「おじさんも草葉の陰で泣いているよ。あんたの性格が変わったのはおじさんが……」とまくしたてところで「自殺したから」と漣。彼は極めて冷静に「確かにそうかもな。あれで俺は目が覚めた。決して弱者にならないって」と返した。

漣は正義感と優しさを持ち合わせた元警察官の父親のことを思い出す。将来、警察官になるという息子に対し、父は「警察官になるのはいい。でも俺のようにはなるなよ。俺は強きにくじかれた弱い人間だ……。本当の間違いを正そうとするなら、悪魔に魂を売るしかないのかな」と語っていたことがあったのだ。

そんな中、ホンボシとして蒲生兼人(森崎ウィン)の名前が挙がる。取調べをする中、漣はある方法で犯人を追い詰める。爽は彼の非道なやり方に違和感を抱いて……。

なぜ漣がプロファイリングを習得したのか、父親が何をしたのか、なぜ彼は冷酷になってしまったのか、漣の謎多き人物像にネット上では「なかなか、闇が深い…そして、面白い!!」「想像の520倍くらい主人公の闇が深かった」「上條は賢いけどかなりヤバい人だと思いました」との声が。

上條漣(玉木宏)、警視庁刑事部捜査一課長・牧園隆文(関智一)
上條漣(玉木宏)、警視庁刑事部捜査一課長・牧園隆文(関智一)

また、『のだめカンタービレ』千秋真一役を担った2人のコラボも話題に。ドラマ版は玉木、アニメ版は、警視庁刑事部捜査一課長・牧園隆文を演じる声優の関智一が担当しており、本作で2ショットが実現。「玉木さんと関智一さんのW千秋先輩が並んでてキャーってなった」と反応するコメントもあった。

次回は4月22日に放送。漣は、女性たちが矢で襲われるも負傷者はゼロ。という奇妙な連続通り魔事件の捜査指揮を担当する。

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