田中圭と山田裕貴の“クレイジー授業”を振り返る『先生を消す方程式。』第2章突入記念!名場面&名言特集

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「え!? まじで!?」「鳥肌がえぐい、、」「嘘でしょ?」

田中圭が主演を務める土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系、毎週土曜23:00~)の第1章が衝撃的な展開で幕を閉じたこともあり、放送当日、SNSにはショックを受けたというコメントで溢れかえる現象が起こった。

今回は、第2章のスタートとなる第5話が放送される11月28日を、いまかいまかと待ちわびている視聴者の皆さんと共に、謎が多い主人公・義澤経男(通称:義経/田中)や、生徒を操り暗躍する頼田朝日(山田裕貴)ら“狂気をはらんだ教師たち”の名場面を振り返っていきたい。

本作は、鈴木おさむ脚本のオリジナルストーリー。都内にある進学校・帝千学園の3年D組は成績優秀者が集まるクラスだが、担任になった教師はみな退職に追い込まれていた。この闇深きクラスに赴任した義経は、あるきっかけで生徒たちから命を狙われることとなる。

田中は、世の中をブームに巻き込んだ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)、『あなたの番です』(日本テレビ系)などの大ヒットドラマ主演を果たすだけでなく、バラエティでも活躍を見せるお茶の間の人気者。本作では、二面性のある教師を演じ、新たな“田中圭像”を構築している。

そんな義経に媚を売りながら、一部の生徒の前ではサイコパスな一面を見せる朝日を演じるのが山田。テレビドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)でデビュー後、大河ドラマ『おんな城主 直虎』『連続テレビ小説 なつぞら』(NHK)などの話題作に出演。最近では、『ホームルーム』(MBS・TBS系)や、2021年1月16日スタート予定の『ここは今から倫理です。』(NHK)など、教師役を演じることが多いが、それぞれの特色を生かし、見事に演じ分けている。

なぜ、『先生を消す方程式。』がこんなにも我々を惹きつけるのか? それは、物語の展開もさることながら、義経や朝日が発する“キラーワード”に魅了されるからではないだろうか。

義澤経男(田中圭)が生徒たちに教えたかったこととは…?
義澤経男(田中圭)が生徒たちに教えたかったこととは…?

義経は教師を毛嫌いする3年D組に就任するやいなや、言葉のあやで土下座を要求されたり、生徒の剣力(高橋侃)からペットボトルを投げられたり散々。あることで死にかけ、体がボロボロになっても、事あるごとに「こういうの嫌いじゃないです」と笑顔をこぼした。そして生徒たちにオリジナル公式を用いてこう教えるのだ。

「人生には、ある日突然“まさか”のことが起こります」

闇を抱える生徒を救うように義経は授業を行う。権力を持つ藤原刀矢(高橋文哉)と、友人関係を続けるべく、悪事に手を染める大木薙(森田想)には「自分が自分でいられなくなるなら、友だちなんていない方が幸せです……自分を捨ててまで必要な友だちなんかいないんだよ! 1人で生きろ!」と訴える。同じく刀矢に恋をし、盲目的になって義経を追い詰めた長井弓(久保田紗友)には『恋(人生‐自分)=』の公式を用いて「恋をする君は無様だ」と言い放つ。

一見、非現実的なドラマではあるが、義経が熱弁する方程式には芯があり、視聴者の琴線に触れる言葉を授けてくれるのだ。

刀矢たちを裏で糸を引く朝日には、高校時代にできた古キズがあり、ストレスや高揚感を感じると、頭を押さえて「うずくなぁ〜!」と異常なほど反応を示す。薙に義経を“消す”ための方法をレクチャーする際には「今の時代に殺し屋がいるって知っている? 本物の殺し屋はピストルやナイフを使わない。こっそり、後ろから、押す! 事故に、見せかけて、押す! パァ〜!」と背中を押して教え込む。その表情は正気ではない。

「うずくなぁ〜!」と興奮気味に笑うなど、頼田朝日(山田裕貴)の“異常さ”はどこからくるものなのか…
「うずくなぁ〜!」と興奮気味に笑うなど、頼田朝日(山田裕貴)の“異常さ”はどこからくるものなのか…

第4話ではとうとう朝日自らが殺害計画に参戦。刀矢たちに協力を仰ぎ、落とし穴を作って生き埋めにする作戦で「刀と剣、薙刀と弓で義経を討伐します!」と宣言する。そして冒頭のSNSへの反応と繋がるのだ。

視聴者を夢中にさせる2人の教師の運命が、ついに第2章で明らかとなる。第5話では義経を“消す”ことに命を燃やしてきた朝日の過去が判明。これで少しは彼の闇に触れることができるのであろうか? これまでの放送で、視聴者は何度も何度も一喜一憂し、心をかき乱されてきた。しかし『先生を消す方程式。』に“まさか”のことが起こっても、その展開は嫌いじゃないです。

(文・浜瀬将樹)

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