滝沢カレン、祖母からの言葉「自分を底辺だと思うこと」を胸に邁進!『カレン食堂』第2弾決定で歓喜【連載PERSON vol.13】

公開: 更新:

人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol.13は、10月3日(土)23時から放送される『NOと言わない!カレン食堂』(テレビ朝日系※一部地域を除く)で、シェフ兼MCを務める滝沢カレンさんが登場します。

14歳の時にスカウトされて事務所に所属し、2008年には雑誌「Seventeen」の専属モデルとして抜擢された滝沢さん。2015年には『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)への出演で注目を集め、様々なバラエティ番組にも出演するように。2019年4月には、神田伯山さんとの冠バラエティ『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日系/放送開始時は『松之丞カレンの反省だ!』)もスタート。今年9月には「Oggi」(小学館)の専属モデルになるなど、モデル、女優など幅広いジャンルで活躍されています。

一方、プライベートでは料理好きな一面があり、200万人に迫る(2020年10月時点)フォロワーを抱える自身のInstagramで披露している料理の腕前も話題に。それがきっかけで、今年1月1日には、店にやってくる客の「あらゆる要望」に“NO”と言わず、厨房の食材を駆使して絶品料理を振舞う『NOと言わない!カレン食堂』が放送され、4月には自身監修のレシピ本「カレンの台所」も発売されました。

今回は、『NOと言わない!カレン食堂』の第2弾の収録を終えたばかりの滝沢さんに直撃! 同番組への思いやテレビとの関わり、パーソナルなことについてお話を伺いました。

――『NOと言わない!カレン食堂』の第2弾の放送が決まった時は、どんなお気持ちでしたか?

めちゃくちゃ嬉しかったですね。私、料理を作るのが本当に好きなんです。好きな料理を、好きなテレビでできるなんて、最高だなと。第2弾に挑戦させていただいて、感謝しかないです。

――収録はいかがでしたか?

すごく緊張しました。料理をしながらゲストの皆さんとお話をしないといけないので、頭の中がバーと(パニックに)なっちゃって。真面目な顔をし過ぎちゃったかなとも思ったんですけど、進行を務めてくれた高橋茂雄さん(サバンナ)、ゲストの森泉さん、丸山桂里奈さん、本並健治さん、向井慧さん(パンサー)が面白い方々で笑わせてくれたので、本当に楽しかったです。

――今回、ゲストの皆さんのオーダーをまとめた「大葉を使った和にならない料理で、お米も入って、あんかけとお肉を使った新婚らしいハッピーな料理」というメニューに挑戦されましたが、レシピを考えるのは難しかったですか?

めちゃくちゃ難しかったですね。特に、森さんの「大葉を“和”の料理にしない」ということが大変で。私はこれまで和の料理にするために大葉を使っていたんです。今回、自分でも挑戦的な料理を作ることができ、大葉をこんな風に使っていいんだと、自分の中で固まっていた大葉のイメージを崩すことができて。大葉だって自由に使ってほしかっただろうなと思ったら、今までの大葉がかわいそうで、「ごめんなさい」ってなりました(笑)。すごく勉強になりましたね。

――収録で完成した料理を拝見して、滝沢さんのアイデアにすごく驚きました。ゲストの皆さんも「美味しい」と絶賛されていましたね。 

皆さんに喜んでもらえたので、すごくうれしかったです。今回、食材の使い方にすごく悩んだのですが、助けてくれたのは調味料で。料理が好きだからこそ、大葉をはじめいろんな食材を幅広く活かしてあげたいと思ったらアイデアがでてきたので、よかったです。番組でレシピをチェックしていただけるとうれしいですね。

――今回の料理の出来栄えは、ご自身で点数をつけるとしたら何点ですか?

ここでは100点のものしか出さないと決めているので、100点です!

――なるほど。料理を人に振る舞うのは好きですか?

好きですね。たくさん振舞ってきたわけではないですが、友達の誕生日祝いをお家でやる時などはちゃんと作ります。その時、みんなが理由と合わせて「おいしい」って言って食べてくれるのが、すごくうれしいし、ステキなことだなと思っていて。恐れ多いんですけど、世界中のシェフたちの気持ちが分かった気がします。

今回はどんな料理が飛び出すのだろうか?
今回はどんな料理が飛び出すのだろうか?

――様々なテレビ番組にご出演されていますが、もともとテレビはお好きでしたか? 小さい頃によく見ていたテレビ番組を教えてください。

テレビは好きだったのですが、小さい頃、家ではだいたいのバラエティ番組を見ることを禁止されていて、21時以降は絶対見られなかったんです。なので、昼間に放送されていた『ちびまる子ちゃん』、おばあちゃんと一緒に『徹子の部屋』、大ファンの高橋英樹さんがご出演されていたドラマを見ていました。

いろんな番組を見られるような環境ではなかったのですが、私にとって、テレビは楽しくて、すごくパワーをもらえるものでしたね。

――もともとテレビ番組に出たいという思いはあったのですか?

小さい頃はバレリーナになりたいと思っていたのですが、14歳でスカウトされてモデルを始めてからは、いつかテレビに出たいという気持ちが強くなりました。

――今では様々なバラエティ番組でご活躍されていますが、最初にご出演されたバラエティ番組は?

初めてのバラエティは、22歳の時に出演した『踊る!さんま御殿!!』です。(明石家)さんまさんがすごく優しく会話をしてくださったことがきっかけで、ありがたいことに注目していただき、それから何回か出させていただきました。

周りの人に「すぐにいろんな番組に出ていたよね?」と言われることも多いんですけど、最初の1年は『踊る!さんま御殿!!』くらいしか出ていなかったんです。

――この業界で影響を受けた方をあげるとしたら、やはりさんまさんになるのでしょうか?

そうですね。『踊る!さんま御殿!!』に出演する度に、感謝しかないですね。私が緊張して会話が止まっても、「いいんやで」といった顔をして、「ほんで? ほんで?」と何回も聞いてくださるんです。その「ほんで」に安心して話ができて。本当に器の大きな方です。

――さんまさん以外にも影響を受けた方はいらっしゃいますか?

黒柳徹子さんもそうですね。『徹子の部屋』に出演できた時は、おばあちゃんの夢を叶えられたような気持ちになれて本当にうれしかったです。

出演した時、おばあちゃんは亡くなっていましたが、徹子さんとおばあちゃんの話ができたんです。何か一つおばあちゃんにプレゼントできたような気がして、すごく良かったですし、自分の中で何かが変わったと思います。

――その時に徹子さんにかけられた印象に残っている言葉はありますか?

徹子さんがおばあちゃんを褒めてくださったんです。私がおばあちゃんの指輪をしてたんですが、徹子さんが「その指輪を見せて。キレイね」と言いながら、私の指にはめて下さって。それが天国のおばあちゃんと握手したような気持ちになれて、すごくうれしかったです。

――テレビ番組の中で一番好きなジャンルは?

やっぱりバラエティですね。芸人さんたちって、本当に面白くないですか? 小さい頃にテレビを見ていた時から、テレビという壁があっても面白いと思っていましたが、テレビに出る側になってから、よりその面白さに気付いて。入る前に持っていたイメージから何の裏切りもなかったです。

――そうなんですね。そんな滝沢さんが最近見ているバラエティ番組は?

小さい頃からコント番組が好きなので、最近は『ネタパレ』や『ただ今、コント中。』を見ました。あと、『エンタの神様』も好きですね。

――モデル、女優など、様々なジャンルでご活躍されていますが、転機となった番組を教えてください。

『NOと言わない!カレン食堂』です。今まで料理を一人で大々的にする番組はなかったので、新たな道を切り開け、今年の転機になったと思っていて。また、この番組でスタートできたので、料理本も出すことができました。今年は時代が時代なこともあり、私の人生の中でも変化の年だと思っているので、そんな時期に始まったこの番組はこれからも頑張りたいと思う番組です。

あと、昨年始まった『伯山カレンの反省だ!!』や『ソクラテスのため息〜滝沢カレンのわかるまで教えてください〜』も転機でした。自分の名前を使っていただけたことで、「テレビの世界にいていいんだ」という自分の自信につながって、すごく嬉しかったんです。

冠バラエティは、いつかリーダーになりたいという気持ちはありましたが、なかなかできないものだと思っていたので。それを叶えてくれた2つの番組にはすごく感謝しています。

――芸能界で仕事をしていく中で、大切にしている信念はありますか?

“自分が一番底辺だ”と思うことですね。「Seventeen」の専属モデルに決まった時に、おばあちゃんから「自分が受かったからって、誰からの上に立ったわけでもないし、勝ったわけでもない。あんたはずっと底辺なんだから、底辺でいられることを感謝しなさい」と言われて。

当時はすごいこと言うなと思っていたのですが、今になってすごく納得して。底辺だとわざわざ思えというわけではないですけど、そうやって生きていると、全部が感謝につながってくるんです。

例えば、セット一つにしても、スタッフさんが朝早くから作業してくれるので、私が来た時には完璧になっていて。どこの現場にいつ行っても、キラキラした舞台を用意してくださいますが、それも自分が底辺だと思うことで当たり前だと思わず、感謝できるんです。「いつまでたっても人を抜かさない」というのは、自分が仕事をしていく中で大切にしている信念です。

――ステキですね。番組で拝見していて、常に人に敬意を持って接しているイメージがありました。

うれしいです。そこはおばあちゃんに教えてもらって本当によかったと思います。

――最後に、今後の目標を教えてください。

まずは、この番組をレギュラー化したいです。あと、私はリーダーになるのが夢なんです! 食事でもお散歩でも何か引っ張ってみたい気持ちがあって(笑)。

『NOと言わない!カレン食堂』ではMCとしてリーダーという立ち位置を務めさせてもらっていますが、今日の収録では進行の高橋さんの助けをすごく実感して。リーダーはいろんな人に支えられてリーダーになれると思っているので、その感覚を身をもって感じましたし、この番組を通して学んだことは今後のいろいろなお仕事に活かしたいです。

「いつまでたっても人を抜かさない」という信念を胸に大活躍の滝沢さん。今後の出演番組にも注目したい
「いつまでたっても人を抜かさない」という信念を胸に大活躍の滝沢さん。今後の出演番組にも注目したい

取材・撮影:高山美穂

画像ギャラリー

PICK UP