『激レアさん』に特撮界のレジェンド登場!ウルトラマンとジェームス・ディーンの意外な共通点とは!?

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若林正恭オードリー)と弘中綾香アナウンサーが司会を務める『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系、毎週土曜22:10~)。2月15日の放送は、スーツアクターの古谷敏さんが「本当は嫌々中に入っていた初代ウルトラマンのスーツアクターで、ウルトラマンの動作から必殺技までその場のアドリブで作り出した人」として登場した。

同番組は、あまりにも珍しい“激レア”な体験を実際にした「激レアさん」をスタジオに集め、その体験談を紐解いていくトークバラエティ。今回はゲストとして白石麻衣乃木坂46)と濱口優よゐこ)も出演。

17歳のときに東宝ニューフェイスとして役者デビューを果たした古谷さんは、高身長で手足も長かったために主役との釣り合いが取れず、当時はなかなかお呼びがかからなかったのだとか。そんな燻っていた古谷さんに転機が到来。同期のプロデューサーから『ウルトラQ』のケムール人のスーツアクターを頼まれ、引き受けることになる。

しかし、ケムール人のスーツはゴム製のため、内部は非常に暑く、さらに、目を光らせるためのモーターと電池が仕込まれているせいで頭も重く、撮影ではヘトヘトになってしまった古谷さん。辛い経験から、「着ぐるみなんて着るものか!」と誓うも、再びプロデューサーに懇願され、ラゴンのスーツアクターとして再度、『ウルトラQ』に参加してしまう。

そんな古谷さんにスーツアクターとしての才能を見出したのが、『ウルトラマン』の美術総監督で、ウルトラマンや数々の怪獣たちのデザインを手掛けた成田亨さんだった。成田さんは、「君の体型に合わせてデザインした、君にしたできないヒーローが生まれた。君は今日からウルトラマンだ」と、古谷さんをウルトラマンのスーツアクターに任命。古谷さんは、再び、超過酷な特撮の世界に足を踏み入れることになる。

スタジオでは、もともとジェームス・ディーンに憧れて役者になったという古谷さんが、「ジェームス・ディーンはたった3本(の映画)で世界中の若者を虜にした。で、僕はたった3分で子供たちの心を掴んだ」と豪語。若林から、「堂々と自分で言いますね。シンプルな自慢ですもんね」とツッコまれていた。

こうしてウルトラマンのスーツアクターになった古谷さんだったが、当時はウルトラマンの動きが何も決まっておらず、古谷さん自身が動きを考えることに。そこで思いついたのが、憧れのジェームス・ディーン。怪獣と対峙しているときのウルトラマンに、ジェームス・ディーンが映画で前かがみになっている姿勢を取り入れ、少し腰を落としたお馴染みのウルトラマンのポーズが出来上がったという。

これには若林やゲスト陣もびっくり。さらに、ウルトラマンの必殺技・スペシウム光線も古谷さんが好きだった力道山の空手チョップをヒントに練り上げていったものだと明かされ、出演者たちを驚かせていた。

とにかく過酷な撮影から、終始、嫌々撮影していたという古谷さんだが、作品は大ヒット。今では世界中の人から知られる存在になり、海外のイベントなどにも引っ張りだこだそうで、「本当に、ウルトラマンに対してごめんなさいってあやまります」と頭を下げていた。

SNS上では、古谷さんの告白に感銘を受ける人が多数。「感動して思わず泣きそうになった」「僕らはこの人達の苦労があったからこそ、今でもウルトラマンが好きで応援し続けていられるんだよな」「スーツアクターの方、尊敬する」などの意見が投稿されていた。

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