桐谷健太&東出昌大が最強バディ結成!「この1時間、日本の犯罪率を下げます!」『ケイジとケンジ』

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桐谷健太さんと東出昌大さんがW主演を務める木曜ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00~)が、1月16日から放送スタート。

“刑事”と“検事”がタッグを組み、港町・横浜を舞台に人間臭さ全開で大暴れする同作は、大河ドラマ『龍馬伝』、『連続テレビ小説 まんぷく』などを手掛けた脚本家・福田靖さんのオリジナルストーリー。桐谷さんは昔ながらの気質で走り出したら止まらない“元体育教師の異色な刑事・仲井戸豪太”を、東出さんは頭脳明晰すぎて逆にズレている“東大卒の頭でっかちな超エリート検事・真島修平”に扮する。

映画『GONIN サーガ』(2015年)でも共演し互いをよく知るという2人にインタビュー。今回の役に対する思いや、作品の魅力についてなどたっぷり語っていただいた。

――出演が決まった時の思いは?

桐谷:連続ドラマは初主演なので、本当に嬉しいです。17年前にデビューした時のドラマも、テレビ朝日さんだったので、時を経て主演に迎えてくださった太っ腹なところ、先見の明……素晴らしいことだと思います(笑)。そして、東出と一緒に出演することが出来て嬉しいです。

東出:事件モノ、医療モノというのは、お芝居の中でも難しいジャンルと感じていたのですが、今回検事役をいただき、そういうチャンスを得られたんだな、と感慨深いものがありました。桐谷さんとは共演経験がありますが、本当にテレビから出てきた“そのままの兄貴”な方なので、この先輩となら今期最強のタッグになれるんじゃないのかな、と期待と確信を胸の内に秘めています。

――台本を読んでの感想は?

桐谷:脚本の福田さんとは『連続テレビ小説 まんぷく』(NHK)でご一緒させていただきましたが、ストーリーに登場人物をはめていくのではなく、登場人物がちゃんといて、そのキャラクターたちがぶつかり合ったり協力し合ったりして物語を紡いでいく……みたいな台本を書かれる方という印象なので、演じていて違和感がなく、すごく素敵な台本だなと思いました。

東出:僕が演じる役は、エリートとしての一面だけでなく、人間的な可愛いところもあり、色々な顔を持っている人物。事件モノなので小難しい話もしていますが、堅苦しいシーンだけではないので、視聴者の方が目じりをさげながら、「こいつらバカだな~」って見てくださったらいいな、と思います。それぞれのキャラクターが“愛される人物”に描かれている台本なので、僕らもお芝居の中でそこを表現で出来なければいけないな、という印象を持っています。

――すでに息ぴったりのお二人ですが、どんなバディになりそうですか?

桐谷:二人合わせて370cm!

東出:そうなんですか(笑)?

桐谷:身長で言うとどこにも負けないバディですね。東出が大きいから、だいぶ引っ張ってくれています。

東出:(笑)

桐谷:全然違う二人が、反発しあいながらも「事件を解決したい」という共通の目的に向かっていくんですが、きっと僕の中にも仲井戸豪太がいるし、東出の中にも真島修平はいるっていうことをすごく感じていますから、撮影を重ねるごとにどう変わっていくのか予測不能で。東出との火花のちらしあいも楽しみですね。

東出:捜査上のパートナーではあっても所属する組織が検事と刑事で大きく違います。役柄として「捜査官は僕の足である」と思っているところがあり、警察の方からは「検事は現場に来ていないから何もわかっていない」と思われている関係。でも、反発しあいながらも二人の間に通底している正義感はあると思うし、そこはブレないので、視聴者の方も晴れやかな気持ちで見てもらえるのではないかな、と思います。

――お互いの印象は?

桐谷:初めて共演した映画『GONIN サーガ』では、血がつながっていない兄弟で反社会的勢力という役でした。その時から東出は、素直で可愛くて、身長が俺より低かったら、頭なでなでしている男の子です(笑)。すごく周りをみていて、気遣いがあって……東出の良いところは盗んでいきたいですね。

東出:お芝居も普段お話している時も、とても自然体ですが “全力”という印象です。エネルギーを保ちながら動き続けることが出来るのは、すごいことだと思います。それでいて、撮影では常にトップギアでいながら、細かいところも熟考していらっしゃる、そういうお姿は、先輩として広い背中を見せていただけているな、という印象です。がっぷり四つに組んで、最強のタッグになれればな、と思います。

――今回の役作りについて、何か取り入れていることなどはありますか?

東出:これまで「あーでもないこーでもない」って、頭でっかちに考えていたこともありますが、最近はシンプルに「台本をたくさん読もう」と思っています。例えば、今回で言うと「未必の故意」という知らない言葉があるのですが、この言葉を調べるということが、同時に検事の勉強をしていることにもなると思うんです。セリフを淀みなくしゃべるには、意味を理解していないといけないので、台本をしっかり読み込むというのが今回の一番の役作りだと思います。

桐谷:豪太は、元体育教師という役なので、生徒との距離感や、どういう生徒と向き合ってきたのか、どんな教師だったのかな? という想像をたくさんしました。どちらかというと生徒側に立って、ほかの先生とケンカをした人なんだろうな、とかね。犯罪を撲滅したいという思いや心意気についても、子供のころに好きな女の子を助けて「ありがとう」って言われて、心がふわっと温かくなった時の感じが忘れられないのかな、というようなことをイメージしました。僕も、台本を何度も読む……というより「食う」感じ。めちゃくちゃ咀嚼して、内臓に卸していくというか、頭で覚えるというより、内臓で吸収したほうが、声の出方も感覚も全部かわってくるんじゃないかな、と思ってそうしました。

――お芝居の面で意識をしているところは?

東出:修平は「勉強ばっかりしすぎているから、浮世離れしたところがある」と人から言われていますが、ちょっと抜けたところもあるので、ただキザでエリートという役では終わらず、色々な表情や人間性を見せていけたらな、と思います。

――修平が思いを寄せるみなみ(比嘉愛未さん)とのシーンも楽しみです。

東出:そこは修平の人間味が駄々洩れしていますね。すでに一緒のシーンを撮影したのですが、比嘉さんは大きな勘違いをしていて「東出さんって(素も)修平さんみたいですね」と言われたんです。「それはこの役をやっているからスタジオでもそういう振る舞いをしているだけであって、僕は決して修平のような人間じゃないよ」と声を大にして言いたいです! 

――桐谷さんは?

桐谷:さっき言った台本を咀嚼して、豪太を体に流し込む。そして基本的な体づくりをしながらも、何より豪太の思いやエネルギー、生命力が大事だと思うので、体力的に疲れてしまうと、気持ちと連動してくるので、休む時は休むなどメリハリをちゃんとしないといけないなと思います。でも不思議なことに、登りの階段などがあったとき“豪太風”にって意識をするだけで、全然疲れないんですよ(笑)。

――豪太は刑事たちの間でも突っ込まれ役のようですね?

桐谷:色々な人から突っ込まれる役なんです(笑)。それは豪太がまっすぐ生きるゆえ。後輩からもめちゃくちゃ突っ込まれているような。豪太自身が自分の思うままに生きているから、人に気を使わせない、そういうところはあると思います。

――ドラマを楽しみにしている方へメッセージを!

桐谷:暗い話題も多いですが、そんな中、木曜夜9時、1時間だけでも皆さんが明るく楽しい気持ちになっていただけたら。そういう気持ちは連鎖すると思っているので、それが広まって、日本中が元気になるといいな、と思います! まずはこの1時間、日本の犯罪率を下げます!

東出:豪太と修平という二人は、凸凹コンビではあるけど、絶対に裏切らない正義感があります。この1時間は晴れやかな気持ちで、見終わった後に元気をもらえる作品になるのではないかな、と思っています。

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