山崎賢人が『時効警察』最終回でオダギリジョーとデビュー作以来の共演「当時と全然変わらない」

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俳優の山崎賢人が、12月6日に放送されるオダギリジョーの主演ドラマ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系、毎週金曜23:15~)の最終回に出演することがわかった。山崎はデビュー作となった2010年のドラマ『熱海の捜査官』以来、9年ぶりにオダギリと共演する。

本作は、時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリ)が、名(迷)助手・三日月しずか(麻生久美子)と共に未解決事件の謎に挑むシュールな脱力系コメディミステリー。

最終回のゲストとなる山崎が演じるのは、動画配信サイトで次々と予言を的中させて有名になった予言者・スピリチャル雨夜。実は雨夜が高校生だった24年前にも、高校の飛び込み部のコーチが屋上から飛び降りるのを予言しており、実際にコーチは飛び降りて死亡。この事件に霧山も興味を持ち、趣味の捜査を始める。

最終回の脚本・監督を務めるのは、『時効警察』シリーズの生みの親でもある三木聡監督。山崎のデビュー作である『熱海の捜査官』を手掛けたのも三木監督で、山崎にとっては、芝居のイロハを教えてくれた恩師でもある。

デビュー以来、NHK連続テレビ小説『まれ』や主演ドラマ『グッド・ドクター』、主演映画『キングダム』など、数々の話題作に出演。今年で俳優10年目という節目を迎える山崎が“三木組”という原点に舞い戻り、デビュー作以来の共演となるオダギリと共に最終回を盛り上げる。

『時効警察』のファンだという山崎からコメントが到着。オダギリ&三木監督と再びタッグを組めることの喜びを語った。

<山崎賢人 コメント>
――『時効警察はじめました』へのご出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

僕のデビュー作にあたる『熱海の捜査官』で、三木監督やオダギリさんをはじめ、皆さんに本当にお世話になったんです。俳優を始めて今年で10年目なんですけど、このタイミングでまた三木組という"原点"に戻って来られて、本当にうれしいなと思いました。『時効警察』のファンでもあるので、出演できて本当にうれしかったです。

――過去のシリーズは全部ご覧になっていたんですか?

見ました! 今回もそうですけど、セリフや髪型や衣装……三木さんの細かいこだわりが効いた独特な世界が大好きです。それから霧山さんと三日月さんの空気感も、時効管理課の雰囲気も好きです。そもそも趣味で時効になった事件を調べるという設定が、本当に面白いなって思います(笑)。

――今振り返ってみて、『熱海の捜査官』のときの山崎さんはどんな感じでしたか?

『熱海の捜査官』のときはセリフを覚えて役を演じるだけで、いっぱいいっぱい。オダギリさんと2人で階段を降りるシーンでは緊張しすぎて、右手と右足が一緒に前に出ちゃったり……(笑)。それくらい緊張していました。今回、共演するのは9年ぶりですけど、オダギリさんは当時と全然変わらないですね。実は、オダギリさんとは『熱海の捜査官』の撮影が終わった後も、一緒にフットサルをさせていただいたんです。今回の再共演といい、『熱海の捜査官』の後もつながっている感じがして、すごくうれしいです。

『時効警察』の現場ではオダギリさんと久々にお会いできたので、近況報告から本当に他愛もない話まで、いろんなお話をさせていただきました。オダギリさんと麻生さんの会話が、撮影以外でも霧山さんと三日月さんの会話のようで面白かったです。とても楽しくぜいたくな時間を過ごさせていただきました。

――山崎さんにとって『熱海の捜査官』とはどのような作品ですか?

『時効警察』に出演させていただくにあたって、改めて『熱海の捜査官』を見ました。出演当時も面白いと思っていたのですが、今回新たな発見がいろいろあって10年前よりもさらに面白いと感じました。デビュー作で三木監督に出会えて本当によかったです。

――『熱海の捜査官』の頃、三木監督にはどんな印象を持っていましたか?

オーディションで「何でもできる?」と言われて、「えっ!?」と思いながらも「何でもやります!」と答えたのが最初の出会いで……。動きは現場でどんどん決まっていく感じだったんですけど、役のイメージを丁寧に説明してくださるので、とにかく監督について行こう、と。監督の演出に従って動くと、僕が演じた四十万新也という役がどんどん不思議になっていって、すごく面白かったです! デビュー作で何もできない僕に、本当に優しく厳しくお芝居を教えてくださってありがたかったですね。あと、監督はちゃんと怒ってもくださったんです。今でも覚えているのは……自分の出演シーンなんですけど、途中で映らないカットがあったときのこと。そのカットの撮影中にスタッフさんが「休んでいていいよ」と言ってくださったので、撮影場所だった学校の3階を離れて、1階にあったお茶場でずーっとしゃべっていたんですよ。そしたら、監督の怒鳴り声が聞こえて……。「映らないカットでも、自分が出ているシーンのときは現場にいろ!」と怒られて、「なるほど」と(笑)。そんな、本当に初歩的なことも教えてくださいました。

――基本から教えてくれた三木監督と再タッグを組む今回、特別な思いはありますか?

この10年で成長した部分を出せたら……とは思っています。撮影中はやっぱり『熱海の捜査官』の頃を思い出しますし、「初心忘れるべからず」という真っ白な気持ちで臨んでいます。

――スピリチャル雨夜という役にはどんなスタンスで取り組んでいますか?

あまり事前に役を作り込まず、三木監督の言葉をヒントにしながら、毎シーン毎シーンを楽しんで演じています。今回も思いっきり目を見開いたり、面白い動きを現場でたくさん付けていただいて、演じるのが本当に面白いです。あと、自分の中ではせっかくなので、『熱海の捜査官』の四十万新也エッセンスみたいなものも入れていけたら面白いのかな、とも思っていて……。回想シーンの高校時代も、四十万新也と同じような髪型にしているんですよ。個人的に、『時効警察はじめました』の最終回のラストには『熱海の捜査官』と似た雰囲気も感じているので、すごくワクワクしています。『熱海の捜査官』が好きな人にもぜひ見ていただきたいな、と思います!

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