田中圭、35歳の誓いは「『おっさんずラブ』で学んだことを広げる」

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劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』の公開を記念した連続ドラマイッキ見上映会が9日、TOHOシネマズ六本木で行われ、主演の田中圭瑠東東一郎監督が登壇した。

本作は、田中演じるモテない独身ダメ男・春田創一(通称:はるたん)と、頼れる理想の上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、イケメンでドSな後輩・牧凌太(林遣都)の三角関係を描いたラブコメディ。テレビ朝日系で2018年4月クールに放送されると、“はるたん”を巡って繰り広げられるおっさん同士の恋模様にハマる人が続出。放送終了後は“おっさんずロス”の声が相次ぐ社会現象となり、続編となる映画が8月23日(金)に公開される。

ポップコーンを片手に登場した田中は「すごいことをしてますね!」と興奮気味。「公式オフ会ということでポップコーンを持って来たんですけど、マスコミさんもいっぱいいるし若干間違えたかなって」とおどけて会場を沸かせた。

連ドラを振り返り、「ラストシーンでブラックアウトするじゃないですか。その続きはご想像にお任せしますけど」とニヤけた田中は、「最後のところで、監督と揉めたんですよ。だって、あんな大事なところで(玩具の)ゾイドとゾイドがチュウしてるところを撮ろうとするんですもん。それは違うだろ! って(笑)」と暴露。これには瑠東監督も「プロデューサーにも圭くんにも、めちゃめちゃ怒られた」とたじたじだった。

この日は、映画に関する様々な情報が解禁。ポスタービジュアルが発表されると、「みんないるから良い」と満足気な田中に対し、ファンからは「尊い!」の声が。さらに予告映像が流れると、「うわ~!」「キャ~!」「えぇ~!?」と場面ごとに会場は大盛り上がり。田中も「すご~い! おもしろそう!」と声を上げ、「(今、いるべきなのは)瑠東ちゃんじゃなくて、遣都だろ」とファンの気持ちを慮って笑いを誘った。

ここで天空不動産の会長令嬢役でゆいPおかずクラブ)が出演していることが発表に。もともとコンビでのオファーだったが、同作の大ファンとして知られるオカリナは「自分が出ると何十回も見られない」との理由で出演NGを出したことが明かされると、ファンからは“納得”とばかりに拍手が沸き起こった。

映画公開に向けた意気込みを聞かれた田中は「『あの連ドラを超えるぞ。じゃないとやる意味がない』と言って始めた」と述懐し、「プレッシャーや不安もあったけど、やってみたら、たぶんできちゃいました」と爽やかな笑顔。「キャスト全員やり切っている。悔いがまったくないので、僕らの思いは絶対に届くと思う。めちゃくちゃおもしろいと思います……まだ見てないけど」と、お茶目に呼びかけた。

瑠東監督も「もう二度とこんなの撮れないかなというお芝居を撮らせてもらった」と自信たっぷり。クランクイン前、瑠東監督が「向こう10年誰も作れねぇような映画を作りてぇ」と話していたと田中が明かすと、瑠東監督「それ酒飲んだ時に言ったやつ!」と照れまくり。だが、田中は「これ以上のものは撮れないし、これ以上のものを撮る気もねえってワケわかんないことを言っていた(笑)。瑠東監督がそう言うっていうことは、ただただ楽しみに待っていて良いと思う」と、たたみかけるようにアピールした。

イベントの最後には、7月10日に誕生日を迎える田中に、サプライズで“武蔵特製弁当”を模したバースデーケーキが登場。35歳の抱負について「自分ひとりでできることは高が知れていて、みんなでやると何倍も作品が膨らんでいったりする。すべての現場がこうあるべきだと思うくらい『おっさんずラブ』の現場が好きだった」と、熱い思いを告白。「『おっさんずラブ』の世界には、悪意がない。悪意がないって素敵だと思うので、目標は『おっさんずラブ』で学んだことを広げていくこと。35歳もがんばります!」と、力強く誓っていた。

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