「二択ならヤバそうな方に…」那須川天心も感銘した“激レアさん”夫婦の選択に視聴者からも「豪快さが凄い!」

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若林正恭オードリー)と弘中綾香アナウンサーが司会を務める『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系、毎週土曜22:10~)。6月22日の放送は、「ニュースキャスターだったのに、破天荒な夫に振り回されて、なぜか白塗り着物レスラーとして世界的に有名になっちゃった妻」が夫婦で登場。インターネット上では彼らの生き方について様々な声があがっていた。

同番組は、あまりにも珍しい“激レア”な体験を実際にした「激レアさん」をスタジオに集め、その体験談を紐解いていくトークバラエティ。キックボクサーの那須川天心若槻千夏をゲストに迎えた今回は、ある夫婦の壮絶な半生を紐解いていく。

スタジオに登場したのは、44歳のケンゾウさんと45歳のヒロコさんの夫婦。2人は共に明治大学出身で、当時、ケンゾウさんはラグビー部で、日本代表の予備軍にあたる日本代表Aに選出されたこともあるほどのスター選手。一方、ヒロコさんは報道系のアナウンサーを夢見る女子大生だったという。

共にマスコミ希望だった2人は就職活動中に出会い、交際に発展。ケンゾウさんは東海テレビの東京支社で営業マンとして、ヒロコさんは福島中央テレビでアナウンサーとして働くことになる。遠距離恋愛ながら、仕事も恋も順調な2人だったが、1年後に転機が到来。ケンゾウさんがスーツを仕立てに紳士服店に足を運んだ際のこと、店内にプロレスのポスターが貼ってあり、それを眺めていたところ店主がケンゾウさんをプロレス好きだと勘違いし、店の常連だったプロレスラーの坂口征二に電話で報告。当時、身長191センチ、体重120キロだったケンゾウさんは坂口からの熱烈なラブコールもあり、営業マンを辞めて新日本プロレスに入団してしまう。

スタジオでは、“安定”よりも“挑戦”を選んだケンゾウさんに、那須川が同調。弘中アナから、「皆さんだったらどうしますか?」と問われ、「自分だったら攻めちゃいますけどね」と言い切り、若林からも「違うな、やっぱ格が。攻めるだろうね、那須川さんなら」と感心されていた。

こうして、ケンゾウさんに付いて行く形で、ヒロコさんもアナウンサーを辞めて上京し、結婚。橋本真也の付き人を経て、史上3人目の東京ドームデビューという形でプロレスラーとなったケンゾウさんは、デビュー4か月目でタイトルを獲得し、プロレス大賞新人賞を受賞するなど、目覚ましい活躍を見せる。

そんなある日、ケンゾウさんの憧れだった「アメリカのWWEに入りたい」という夢が爆発。すでに破天荒すぎるケンゾウさんの言動に“麻痺していた”ヒロコさんは、新日本プロレスから他団体に移籍して、給料が0円だったケンゾウさんと共に、WWEの社長に直談判するため、夫婦でアメリカ5日間の旅を計画する。

WWEといえば、全世界約180か国で試合が放映され、6億5000万世帯が視聴している世界最大のプロレス団体。ニューヨークのWWEの試合会場にアポなしで直接乗り込んだケンゾウさんとヒロコさんだったが、当然、門前払い。しかし、片言の英語と熱意で強引に入口を突破し、会場の中に入ったケンゾウさんは、そこでパンツ一丁になり肉体をアピールする。その騒ぎを聞きつけたWWEの社長がケンゾウさんを気に入り、「今日の試合出ちゃいなよ」と一言。アメリカではまったく無名ながらも、その日の前座に出場して結果を出したケンゾウさんは、その場でWWEと契約を結び、500万円の支度金までゲットする。

こうして活動の拠点をWWEに移したケンゾウさんとヒロコさんだったが、今度は、ケンゾウさんのセコンドを行う「ディーヴァ」と呼ばれる女性プロレスラーがいないという問題が浮上。しかし、WWEの社長は、ヒロコさんが芸者の格好をしてリングに上がればいいと提案。この鶴の一声で、ヒロコさんは白粉を塗って着物を着て、ヒールレスラーの「ゲイシャガール・ヒロコ」となり、プロレスデビューを果たす。

当初は乗り気じゃなかったヒロコさんだったが、デビュー戦を経て気持ちが変化。相手選手からラリアットを受けたり、逆にビンタをしたりすることで盛り上がりまくる観客の熱を肌で感じ、「気持ちいい~!!」と感激。スタジオのヒロコさんは「ほんとにね、すごい気持ちいいんですよね。何を言ったら嫌われるか、どんどんアイデアが湧いてくる」と振り返っていた。

現在は帰国し、夫であるケンゾウさんの勧めやサポートもあり、今年の4月から千葉県の県議会議員として活躍しているヒロコさん。若林は、夫に振り回されながら、自身も溢れんばかりのバイタリティを持つ彼女に対し、「ヒロコさん向いてますよね、絶対!」と語気を強め、その怒涛の半生に「すごい話だね。いや、いい夫婦だな~」と深く感心していた。

ネット上では、この夫婦に対し「二択ならヤバそうな方に行くっていうのは良いな」「夫の行動にブレーキを掛けない素敵な奥さん」「あの夫婦凄い」「決断力と言うか豪快さ凄い」と反響だった。

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