テレ朝、AmebaTVとの連携深化で「若者層を取り込んでいく」編成に

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テレビ朝日は12日、4月番組の改編説明会を東京・六本木にある本社で行い、2019年2月1日に迎えた開局60年に相応しい“チャレンジと改革”を目指す編成方針を発表した。

開局60周年という区切りを迎えた同局は、2019年1月1日から2020年3月31日までを「開局60周年記念期間」とし、これを記念した大型企画をはじめ、時代にマッチした新たな挑戦をしていく構えを見せている。まず大型編成として、岡田准一を主演に迎え、5月22日(水)21時から五夜連続ドラマスペシャルとして、山崎豊子不朽の名作『白い巨塔』を放送。5日間にわたり、合計10時間規模というスケール感あふれる作品になっている。また、現行の連続ドラマとしては最長となる、沢口靖子主演の木曜ミステリー『科捜研の女』(毎週木曜、20:00〜)と、帯ドラマ『やすらぎの刻〜道』(『やすらぎの郷』の第2弾)を異例の1年間通して編成している。

レギュラー改編では、プライム帯はKis-My-Ft2サンドウィッチマンが出演する『10万円でできるかな』(毎週月曜、20:00〜)、石原良純長嶋一茂高嶋ちさ子が出演する『ザワつく!金曜日』(毎週金曜、20:57〜)、若林正恭オードリー)、弘中綾香アナウンサーが出演する『激レアさんを連れてきた。』(毎週土曜、22:10〜※一部地域を除く)で全ファミリー層への訴求を狙った企画を用意。また、23時台から24時台(同局ではプライム2帯と呼ぶ)では、ネオバラエティを再構築し、月曜から木曜まで、“この時間ならでは”の企画をラインナップ。特に、『陸海空 こんなところでヤバイバル?』(毎週月曜、23:20〜※一部地域で異なる)と『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎週月曜、24:20〜※一部地域を除く)は、AbemaTVとの完全連携企画を実施し、インターネットとの連携を強化していく方向だ。そして、ドラマでは金曜ナイトドラマ、土曜ナイトドラマにて、配信を見据えたオリジナルコンテンツを用意し、『おっさんずラブ』に続く、若手製作陣を起用し、若年層の視聴者獲得を狙うという。

同局の赤津一彦編成部長は、「今年度のテレビ朝日の視聴率は、昨年度よりも好調。全日ではプラス0.3ポイント、ゴールデンではプラス0.7ポイント、プライム帯でもプラス0.6ポイントと上げております。この要因は、木曜日(の視聴率好調)と10月に改編しました日曜日の『ナニコレ珍百景』と『ポツンと一軒家』をはじめとし、日曜日のタテの流れが良くなっているから。さらに強化するため、月曜日の『10万円』、金曜日の『ザワつく!』、土曜日の『激レアさん』といった番組を3つ編成することで、月・金・土のタテの流れを改編していこうと思っています」。また、プライム2帯の改編については、「若者がインターネットに接続する多くのメディアを使いこなしておりますので、ネットとの連動によって、デジタル世代の視聴者=若者層を取り込んでいく、というような編成にしております」と話しており、時代の変化に対応する改革と、若手製作陣を起用し、様々なチャレンジをしていく姿勢を示していた。

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