伊藤健太郎、飯豊まりえと恋仲で出演『必殺仕事人』西田敏行演じる平成最後の“怪物”の罠に!?

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西田敏行伊藤健太郎飯豊まりえが、東山紀之主演による時代劇シリーズの最新作『スペシャルドラマ 必殺仕事人 2019』(ABC・テレビ朝日系、今春放送)に出演することがわかった。

本作は、東山の主演で2007年7月に『必殺仕事人2007』(テレビ朝日系)として復活した時代劇シリーズの最新作。東山のほか、松岡昌宏知念侑李和久井映見遠藤憲一とおなじみの仕事人たちに加え、東山が演じる同心・渡辺小五郎の妻・ふく(中越典子)の叔母・てん役でキムラ緑子が出演する。

東山とドラマ初共演となる西田は、平成最後の“怪物”として、若者の未来を奪う極悪人役で登場。江戸中に人脈をもつ大商人・上総屋清右ヱ門(かずさや・せいえもん)を怪演。伊藤は、油問屋で丁稚奉公をする傍ら、貧しくてもけなげに生きる働き者の弥吉を演じる。弥吉は、無償で人々の不要品どうしを交換する橋渡しをしているのだが、清右ヱ門は弥吉に善人の顔で近づき、悪巧みに利用するため裏で巧妙な罠を仕掛ける……。そして飯豊は、病で床に伏している母と長屋で暮らす気立てのいい娘・おたねを好演。町医者の助手をしており、弥吉とは結婚を約束した仲だ。

清右ヱ門から罠にはめられて、幸せな日々が一転、運命に翻弄される弥吉とおたねの未来やいかに!? 重要な役どころを担う若手二人の熱演と、狡猾で獰猛な“怪物”の素顔を西田がどう演じるのか、注目が集まる。

■東山紀之(渡辺小五郎役)コメント

――西田敏行さんと初共演の印象は?

お芝居では初めてなんですが、実はハタチか 21 か……デビューしたばかりの頃、西田さんがパーソナリティーをされていたラジオに、ゲストで出していただいたことがあるんです。その時に、西田さんが「よくいらっしゃいました」と、ものすごく優しくおもてなしをしてくださって、感動したのを覚えています。今回、ドラマで初共演 させていただけると聞いた時は、「西田さんが出てくださるの? やったー!!」と思いましたね。すぐ松岡(昌宏)に「西田さんが出てくれるらしいよ」って言いました。そしたら松岡も「マジで!」みたいな……。50を過ぎたおじさんとは思えないようなリアクションをしてしまいました(笑)。目と目を合わせてお芝居させていただくのがかねてからの望みでもありましたので、本当に嬉しかったです。今回ご一緒させていただいて、また今度ガ ッツリと組ませていただきたいなという思いがさらに強くなりました。

――時代劇への思い入れは?

京都に通うようになって30年以上になりますが、さまざまな先輩たちと共演させていただきました。特に時代劇は、たくさんの方とご一緒できるんですね。そこで吸収したり経験させてもらったことが、いま活きているなと思います。時代劇という素晴らしい日本文化の一つを絶やしてはいけないし、数は少なくなっていますが、続けていくことに意味があると思います。そして僕は、先輩たちから受け継いだものを後輩たちに渡すという役割も担っていると思いますので、これからも頑張っていきたいですね。

――西田さんを“斬った”感想は?

西田さんが「優しく斬ってね」とジョークで言ってくださったし、こういう機会もあまりないので、思い切ってやら せていただこうと臨みました。いつもより剣のスピードが早かったんじゃないかなと思います(笑)。西田さん のアドリブのおかげで、“人を斬る”現場なのにすごく笑いが起きていました。その間も、僕は西田さんのお芝居を楽しませていただきました。スタッフの方からは「よく西田さんのアドリブに耐えられるね」と言われました けど(笑)。

――視聴者の皆さまへのメッセージ

平成最後の『必殺仕事人』になります。西田さんをはじめ、素晴らしいキャストの皆さま、そしてスタッフみん なの思いがたくさん詰まった作品になっています。新たなキャストの方も加わり、さらにパワーアップした作品をお見せできると思いますので、ぜひお楽しみに!

■西田敏行(上総屋清右ヱ門役)コメント

――東山紀之さんと初共演の印象は?

テレビやバラエティを拝見していても、東山さんのスタイルがきちっと確立されていて、ブレないですよね。 そして凛々しい! 素晴らしいアクターであるとともに、素晴らしいエンターテイナー。まだまだいろいろなことを学びたいと思わせてくれる、数少ない後輩の一人なので、今回ご一緒できて嬉しいです。なによりまず「“必殺”に出られるんだ!」って、女房に自慢しました。

――“必殺シリーズ”初出演で悪人を演じた感想は?

親父が時代劇ファンで、子供の頃、よく僕を自転車の後ろに乗っけて映画館に連れて行ってくれたんです。6本立てくらいの時代劇を見ていましたね。それで育ったようなものだから、こういう時代劇の現場に来ると、ふるさとに帰ったような、原点回帰したような気がします。それこそ昔、ラジオのパーソナリティーをやっている時に一度ゲストに来ていただいた吉田義夫さんという大悪役の方がいらっしゃるんですが、吉田さんが京都の撮影所から出てくると、子供たちから「あいつ、悪いんだぜ!」って小石をぶつけられたらしいんですよ。その時に“こんなに俺のことを悪いヤツだって思ってくれてるんだ”って嬉しかったと、おっしゃってたんですね。それを聞いて、悪役をやる人の心根の素晴らしさというのを感じたというか、驚きました。それ以来、時代劇はどちらかというと悪役を中心に見てきましたので、悪役ができるというのは、僕にとって最高に嬉しいことです。今回も思いきりやれたと思います。だいぶいろんな人を泣かせましたよ(笑)。

――時代劇への思い入れは?

時代劇というのは現代劇と比べるとコストがかかるかもしれません。でも、その分、万人に喜んでいただける作品ができると思います。子供から大人まで幅広い世代の人に、痛快に感じてもらえるような勧善懲悪の時代劇がもっともっとたくさん増えて、「あいつは悪いヤツだ!」と言える、悪を憎んで正義を愛する子供たちが増えればいいなと思いますね。

――東山さんに“斬られた”感想は?

優しく斬っていただいたので、清右ヱ門は痛みも感じず昇天できたのではないでしょうか(笑)。 人が斬られて殺される現場で笑いが起きるって珍しいことだと思うんですが……笑わせてしまったみたいです、僕。ごめんなさい(笑)。言わなくていいような言葉が出てきちゃって、つい……(笑)。でも、スタッフさんの笑い声が聞こえたのでホッとしました。

――視聴者の皆さまへのメッセージ

ご存じ、『必殺仕事人』ですから、ご覧いただくと、痛快な気分になれますし、“明日からも頑張ろう”って思える作品になっていると確信しています。そして、すっきりと一日を……いや、この一年をお過ごしください。仕事人の東山さん、凛々しいですよ! 美しいですよ!

<あらすじ>
江戸の同心・渡辺小五郎(東山)は、一年前に母を亡くして以来、ふさぎがちな妻・ふく(中越)が気がかり。同僚の住之江彦左衛門(松尾諭)は、そんなふくの姿を見て、遺品をなにか別の品に交 換して気持ちの整理をつけた方が良いと、油問屋で丁稚奉公をする傍ら、人と人とが品物を交換する橋渡しをしている弥吉(伊藤)を紹介する。

ケガをして町医者へ行ったリュウ(知念)は、治療を手伝う気立ての良い娘・おたね(飯豊)に 思わず見とれてしまうが、弥吉と恋仲だと知る。また、お菊(和久井)も弥吉の目利きを信用している 客の一人で、涼次(松岡)の前で弥吉とおたねを褒めちぎる。そんな誰からも愛される弥吉とおたね が暮らす長屋一帯を、やくざ者が買い取ったという不穏な噂が広まっていた。

ある日、大金持ちの商人・蘇我屋忠兵衛(近藤芳正)に呼び出された弥吉は、江戸中に人脈をもつ大商人・上総屋清右ヱ門(西田)を紹介され、物々交換の際に手間賃を取って“献残屋”という商売をしないかと持ち掛けられる。しかし純真で欲のない弥吉は、この申し出をあっさり断ってしまう。そんな中、やくざ者たちが強引に長屋の解体を始めた。住民たちが大混乱に陥いる中、抵抗したおたねの母・おきよ(山下容莉枝)が無残にも斬り殺されてしまう……。

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