浅野忠信“画伯”の絵を『タモリ倶楽部』で特集、ネットは「バンクシーっぽいw」の声

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「毎度おなじみ流浪の番組……」というタモリのオープニングトークでおなじみの『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系、毎週金曜24:20~)。2月8日の放送では、ゲストにその画力がTwitterなどで話題となっている浅野忠信と解説員として東京大学で美術を専攻していたミュージシャンのグローバーを迎えた。

2014年頃から、独創的で摩訶不思議な絵(ドローイング=線画)を描いてきたという浅野。これまで彼が手がけた作品は、3600点以上にさかのぼるのという。現在、東京・渋谷にあるワタリウム美術館にて開催中の個展「TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展」(3月31日まで開催中)にて未公開となっている作品を本人解説付きで観ることになった。

まずは展示されている作品を鑑賞。タモリは会場を見渡し「(展示されている絵の)サイズが一緒」と印象を語る。浅野は、当初は撮影スケジュール表や台本の裏に描いていたのだが、のめりこむようになってからは、Amazonで安いコピー用紙を大量に購入して、そちらに描くようになったと明かした。

作品の中には、新年に書いたと言う「やる気」という文字だけの作品や、絵の中に突如「もう仕事したくない」と書いている作品も。浅野は「撮影の合間に監督から理不尽なことを言われて“帰りたいな”と思って書いたやつです」と告白する。

ここからは未公開作品(約3000点)の一部を鑑賞。自分を写真で撮り、それを見て描いた作品や、室内が描かれている作品には、カーテンやコンセントなどが描かれてあった。

影が目立つ作品も多く、グローバーは「この感じ、バンクシーの影響でメジャーになってきているタッチですよね」と解説する。続けて、表情が描かれていないことに着目し「(浅野の)感情が整理できていない」と分析。続けて「(絵のほとんどに)地平線が描かれていますが、空がいっぱいある絵というのは開放的な意味で、空が狭ければ狭いほど、プレッシャーや不自由という意味」とコメントした。

美術を勉強してきたグローバーだからこその観点に、浅野は、なるべく地平線は右肩上がりに描くようにしていると返答する。すると、タモリが「昔の絵の法則としては……」と、諸説あるものの、上が「生」下が「死」右が「未来」左が「過去」を表すと語り「(未来に向かって)右肩上がりなんだね」と笑わせた。

このほか、浅野が描いたアメコミ風漫画「DIGMAN(掘る男)」も紹介。作品の中には敵役のBURYMAN(埋める男)もおり「地味な戦いですね~」とツッコまれていた。

インターネット上では、浅野の作品について「気楽に描いている作品気に入った」「浅野忠信展行きたくなった」「確かにバンクシーっぽいw」と話題となっていた。

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