大泉洋「こんなもの放送されちゃ困りますよ!」年一回の『ハナタレナックス』特番にストップ命令

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森崎博之安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真の5人からなる演劇ユニット・TEAM NACSのメンバー全員が唯一総出演しているバラエティ番組『ハナタレナックス』(北海道ローカル、毎週木曜24:20~)。この番組の特別版となる第5弾『ハナタレナックスEX(特別編)ニッポンが行きたい北海道~ドキドキ!札幌すごろくツアー~』が、2月10日(日)13時55分からテレビ朝日系で全国放送される。放送に先駆け、TEAM NACSが自身のホームでもある札幌で記者会見を開催。それぞれが見どころや番組スタッフへの不平不満を語り、詰めかけた報道陣を大いに笑わせた。

2003年よりスタートしたこの番組では、2015年から年に1度だけ全国放送を実施。全国放送ではTEAM NACSの5人が北海道各地の観光地を巡り、その魅力を伝えてきた。第1弾は函館でロケを行い、2016年の第2弾は札幌&十勝、2017年の第3弾は知床、昨年2018年の第4弾は小樽でロケが行われた。そして、第5弾となる今回のロケ先は、北海道最大の都市でもある札幌に決定。先日、その札幌市内のスタジオでメンバー5人による記者会見が行われた。

まずは、森崎が「全国だからと肩肘を張ることなく、いつも通りの番組収録ができたような気がします」とロケの成功を報告。「北海道内のみならず北海道外の人たちにも、普段着のままの、16年続く私たちの番組を見ていただけると思います」と自信を覗かせた。

安田は、4年前の全国放送がスタートした頃のことを振り返り、「あまり見て欲しくなかったものが、ここまで来ますと、逆に意地になって、続けてやろうじゃないかという気になる次第でございます」と現在の心境を吐露。「振り出しに戻って、初心に帰って、ここからスタートという風に思う次第でございます。ぜひ、ご期待下さい! よろしくお願いします」とあいさつした。

戸次も、過去の全国放送の際には猫をかぶっていたことを告白。「しかしもう、5回目にもなると、全くそんな気概もなくなり、いつも通りの北海道内ローカルレギュラー放送用の“素のままの戸次”でやってしまっているなという感覚でしたね」と打ち明けた。

大泉は、今回のロケ先となった札幌に言及。「やはり北海道といえば、一番観光客が多いのも札幌だと思うので、札幌に縁のある私たちがオススメスポットをご紹介したい。そして、多くの方に北海道に来て欲しい! 僕は他のメンバーとは違って、そういうことを考えながらロケに参加していました」と語り、戸次に「ずるいぞ、お前!」とツッコまれていた。

そして音尾は、メンバーがだいぶ全国放送に慣れてきたことを指摘。「5回目にもなりますと、メンバーは普段のようによく喋っている。“あ、これは全国では流せないんじゃないかな”という、他愛のなさすぎるひどい会話とかもですね、そのままやっておりました」と舞台裏を明かした。

今回、2日間に渡ってロケが行われた札幌では、サイコロを転がしながらすごろくに書かれた場所を巡る「すごろくツアー」を実施。観光案内的な要素はこれまでよりも抑えめで、よりバラエティに寄ったゲーム性の強いものになっているという。

一方で、今回のダイジェストVTRを見たメンバーたちからは不満が噴出。大泉が「こんなもの放送されちゃ困りますよ! 相変わらずの醜い、くだらないやりとりが繰り広げられていましたけど」と声を荒げ、戸次も「思った以上に“通常営業”でしたね。全国放送の“ぜ”の字も感じられない5人のスタンスだったなと思いました」と主張。音尾が「全体的に映像が地味ですよね。どうせなら十勝とか行って広い平原でドローン飛ばすとかあるはず。ずーっとロケバスの中で、派手にしているのは僕らの衣装の色だけ。大丈夫かな?(笑)」と不安を口にすると、安田が「ダイジェストって、面白いところをつまむんだろ……?」と疑問を投げかけ、報道陣を爆笑させた。

番組プロデューサーによれば、今や全国区の人気者になったTEAM NACSの5人をコントロールしたい若いスタッフと、それを全くさせない5人の“裏の対決”も見どころの一つなのだとか。それを聞いた大泉がスタッフに対し、「とにかくミスがすごかった!」と暴露。戸次も「ミスしても自分たちで編集するから、自分たちがミスした部分は全部カットして放送するのが、ムカつくんですよ」と、スタッフへの不満をあらわにして会場の笑いを誘った。

スタッフとの距離の近さも含め、あくまで自然なままの5人を見られるのが番組の魅力。大泉は、「なんかこう、自然のものだけで作ったお料理みたいなね。だしのきき方でいうと足りないかもしれないけど、案外食べ疲れないねっていう感じがするんだなあ」と、料理で例えながら番組の良さを説明。そして、「だまされたと思って、最後まで見てほしいって思いますね。なんか疲れないんだな、私は好きだな、こういう番組」とアピールした。

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