佐藤健、ハロウィンでパリピを増殖させた“陰キャラ”に感動「人柄が人を動かす」

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佐藤健が、10月15日放送の『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系、毎週月曜23:20~)に夏菜と共にゲスト出演。日本最大級のハロウィンパレードを作った結果、街にパリピを増殖させた激レアさんに感動する一幕があった。

ハロウィンの時期になると、ここ数年渋谷は仮装した人で大にぎわいとなる。しかし、神奈川県川崎市では20年以上前から「カワサキハロウィン」と銘打ってパレードが行われてきた。今回登場した激レアさんは、パレード開催の立役者・ドキさん。学生時代から映画鑑賞と音楽鑑賞が趣味だったため、川崎市にある映画館やライブホールを運営する会社「チッタ エンタテイメント」に入社したドキさん。しかしドキさんの姿を見た若林正恭オードリー)は「陰キャラだよね」とポツリ。

1997年、チッタグループの映画館が10周年を迎えるということで、社運をかけた記念イベントを行うことになった。発案したのは現会長・当時は社長だったコウコさん。真面目に働いて仕事の評価も高かったドキさんは、コウコさんから呼び出され、イベントの仕切り役を任される。ドキさんは元来、頼まれたら断れない性格の持ち主で「やります」と言わざるを得なかったという。

「映画業界は秋が閑散期なのでイベントは秋に開催したい」、「工業のイメージが強い川崎の地に若者を呼べるイベントをやりたい」という話になり、3人の若いスタッフと共にプロジェクトを進行することになった。この3人はいわゆるパリピ(パーティーピーポー)な人たちだったらしく「大人のハロウィンをして若者を呼び込むのはどうか?」「クラブミュージックを流そう」と、子どもがお化けの仮装をしてお菓子をもらうという認識が強かったハロウィンのイメージを覆す案が持ち上がった。この話を聞いた夏菜はドキさんからの意見がまったくなかったことから「今のところ全然使えない人」とツッコミ。佐藤も「ただドキドキしている人」とかぶせて笑いを取っていた。

当時、あまり乗り気ではなかったドキさんだったが、社長もこの意見に賛同。当初はチッタの施設内で行うはずだった仮装イベントを川崎の街中へ拡大することになった。追い詰められたドキさんは「やるしかない」と、週末に六本木や渋谷にクラブ通いをしてはパリピやクラブミュージックを研究。さらに警察署にも通って道路使用許可を得た。この許可には苦労したそうで、門前払いを受けながらもイベントの概要や熱意を何度も伝えたり、警官の前で実際にテクノを踊ってみたりと奮闘。彼の熱意も伝わり、だんだん許可される流れになったそう。この話を聞いた佐藤は「僕は信じていました。人柄が人を動かす」と感動した。

しかし、ここでも問題が。最低100人が集まれば成功としていたが、イベント2週間前で参加予定者がたったの十数名だった。そこで、社員30名、仮装衣装を持つ知り合いの劇団員40名を招集。さらに、イベント当日には、3人のパリピの若手社員がクラブに通いつつイベント告知をしていたため、80人の当日参加者が会場に来ていた。

また、当日は深夜の人気番組だった『トゥナイト2』(テレビ朝日系)が取材に来たこともあり、一気に知名度がアップ。第2回は650人、第3回は1500人、2017年には12万人が参加するお祭りへと進化した。この現象についてドキさんは「こんなことになるなんて当時は想像していなかった」と振り返っていた。

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