“科捜研”の沢口靖子が『遺留捜査』に登場「転校生のような気分」

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9月13日(木)20時から放送される上川隆也主演ドラマ『遺留捜査』(テレビ朝日系)の最終回2時間スペシャルに、『科捜研の女』(テレビ朝日系)で主演を務める沢口靖子がゲスト出演することがわかった。同じ京都府警を舞台に描かれる人気シリーズのコラボは史上初。上川と沢口の共演は21年ぶりとなる。

本作は、京都を舞台に、上川演じる風変わりな刑事・糸村聡が事件現場に残された“遺留品”を徹底的に探り、被害者が訴えたかった最後のメッセージを明らかにしていく異色の刑事ドラマ。7月12日からシーズン5がスタートし、いよいよ9月13日にクライマックスを迎える。

その最終回に、10月18日(木)よりシーズン18がスタートする『科捜研の女』から、沢口演じる主人公の榊マリコが登場。マリコが他作品に“遠征”するのは、開始から19年という現行連続ドラマ最長記録を持つ『科捜研の女』でも初めてのこと。また、上川と沢口の共演は、1997年にTBSで放送された『竜馬がゆく』で、坂本竜馬とおりょう夫婦を演じて以来となる。

『遺留捜査』の最終回では、ベンチャー企業の社長が爆発物によって殺害された事件を発端に物語が展開。巨額の富を生むバイオサイエンス研究をめぐる殺人なのか、糸村ら“特別捜査対策室”のメンバーが事件を追う中で、“特対室”にマリコがふらりと現れる。果たしてマリコは特対メンバーに何を伝えるのか?

実は、今回のコラボは上川と、科捜研研究員・村木繁役の甲本雅裕の発案によるもの。村木のシーンを『科捜研の女』のセットを借りて撮影していたことから、実現へと至ったという。撮影当日は、『遺留捜査』レギュラーメンバー総出で沢口をお出迎え。“特対室”のセットに沢口が合流すると、スタッフ&キャストから大きな拍手が巻き起こったという。沢口は、監督やキャストたちと入念に段取りを確認。果たしてどんなコラボシーンになったのか、両作品のファンは必見だ。

<沢口靖子コメント>
――この豪華コラボのオファーを受けたときの感想は?

同じ京都府警を舞台にした作品ですから、とても楽しい企画だなと思いました。『遺留捜査』を拝見していて、“糸村さんは科捜研に行っているよ”という言葉が出るとドキッとしていたのですが(笑)、その科捜研にマリコがいてもおかしくないですよね!

――コラボシーンを撮影した感想は?

転校生のような気分で“特対室”にお邪魔しましたが(笑)、上川さんをはじめキャストの皆さんが温かく迎え入れてくださり、なんと岩田刑事役の梶原善さんからは“マリコちゃん”とよばれました。“ちゃん”でよばれたのは、今回が初めてです! 岩田さんとマリコは“どこかの現場で会ったことがある”という設定をいただいて、リラックスしてお芝居することができました。

――約21年ぶりに共演した上川隆也さんの印象は?

上川さんはとても誠実で丁寧なお芝居をされる方という印象があるのですが、今回は糸村さんのキャラクターも加わって、相手をふんわりやわらかく包んでくださるような方だなと感じました。

――マリコは糸村のことをどう思っているのでしょうか?

どこか似た者同士だと思っているのではないかと……! 糸村さんは“遺留品”、マリコは“物証”と、こだわるものはそれぞれ違いますが、信念を持って行動する一匹狼的なところや周りを巻き込んでしまうところはとても似ているなと思います。

――マリコから糸村へ言葉を贈るとしたら?

糸村さんには“これからも負けないで”とお伝えしたいですね。遺された方々に真実を届けたいという糸村さんの思いを、ずっと大切にしてください。

――視聴者の皆さんにメッセージを!

今回、『科捜研の女』の世界から飛び出して、『遺留捜査』の現場にお邪魔しちゃいました。どんな会話が飛び交うのかどうぞ楽しみにしてください!


<上川隆也コメント>
――この豪華コラボを発案したきっかけは?

実は昨年の“京都編”から、村木さんの活動場所として、『科捜研の女』のセットをお借りして撮影していたんです。それならば『科捜研の女』のどなたかとすれ違うようなクロスオーバーが起きてもおかしくないよねと、軽口混じりに話していたのですが、それが今回にわかに現実味を帯びてきて……。でも、まさかマリコさんはいらっしゃらないだろうと思っていたのですが、本当に来てくださるとは……! まさに、降ってわいたようなお話でした。

――コラボシーンを撮影した感想は?

我々はこの日を指折り数えて待っていましたが、いざお迎えする段になって、キャストはもちろんスタッフ一同、いつもとどこか空気が違うんです。浮足立っているといいますか、なんだかウキウキしているような……(笑)。僕自身、ワクワク興奮もしましたし、柄にもなくちょっと緊張しました。『遺留捜査』にとっても歴史的な1ページになりましたが、『科捜研』の現場にとってもそうであったらうれしいですね。

――21年ぶりに共演した沢口靖子さんの印象は?

沢口さんと以前共演した『竜馬がゆく』は1997年のお正月にオンエアされた作品で、撮影はその前年に行われました。僕の映像でのキャリアは95年からなので、ドラマの仕事を始めて2年目での撮影だったんです。そして今回の『遺留捜査』も、新たに京都編が始まって2年目。妙な符号があるなと感じましたし、大いなる感慨を持ってこのシーンを務めさせていただきました。本当に不思議なご縁だなと思っております。

――糸村はマリコのことをどんなふうに認識していると思われますか?

実は、『遺留捜査』では「京都の科捜研は現場に出ることで有名です」などというセリフを端々に織り込んで、暗にマリコさんのことをお話ししてきました。糸村からすると、おそらくいつ科捜研に行ってもマリコさんは外出されていて、ずっとすれ違ってきた存在だったのではないでしょうか……。会いたくても会えなかった相手だと想像していたので、今回ついにお会いすることができ、僕としても、糸村としても、ひとしおの思いがありました。

――糸村からマリコに言葉を贈るとしたら?

事件に取り組むマリコさんの姿勢や眼差しは、見ている者に勇気を与えてくれます。だから応援もしたくなりますし、とても共感を覚えます。シリーズを重ねてどんどんパワーアップされているお姿には勇気をいただきますし、『遺留捜査』もそんな作品になれたら素敵だろうなと、見上げるように拝見しています。その背中をいつまでも見続けていたいと思っています。

――視聴者の皆さんにメッセージを!

ついに、マリコさんが『遺留捜査』に来てくれました。もう言葉になりません。次回は僕が科捜研に行きます、待っていてください! 最終回は2時間スペシャルにふさわしく、スケールの大きな事件をお届けします。それに加えてこのような大きなサプライズもお届けでき、ひと言では申し上げられないような“豪華全部のせ”みたいな最終回となっています。誠心誠意こめて作り上げましたので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。

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