北川景子、初弁護士役で北村一輝とバディ『指定弁護士』早くもシリーズ化を希望

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北川景子が、テレビ朝日系で9月に放送されるドラマスペシャル『指定弁護士』で、初の弁護士役に挑戦することがわかった。

本作は、「指定弁護士」の目線から描かれた本格リーガルドラマ。タイトルの「指定弁護士」とは、検察が“不起訴”にした容疑者を、市民による「検察審査会」が2回続けて“起訴すべき”と判断した際に検察官役として指定される弁護士のこと。検察が何度も「白」と判断した事件を「黒である」と主張することは、ほぼ負け戦でしかない。それでも、戦うことで見えてくる真実もある。脚本は、『相棒』『科捜研の女』『名探偵コナン 劇場版』などを手掛けた櫻井武晴が担当する。

北川が演じるのは、主人公の弁護士・一ツ木唯。クランクインの前に、弁護士や裁判に関する資料と映像を見て勉強してきたという北川は、指定弁護士という特殊な職務について「『難しいな』と思いました」と率直な気持ちを語る。その上で監督や監修の先生らと語り合うことで“真実を追う使命感”を持った唯に、しっかりと向き合っていることを明かした。市民からの声に押されて真実を追い求める中でぶつかる、数々の困難と厳しい現実。葛藤しながらも弁護士として、そして人間として成長していく唯をどのように演じるのか注目が集まる。

そんな唯とバディを組む検察官・橘慎二を演じるのは北村一輝。検察にとって厄介でしかない「指定弁護士」を目の敵にして、最初は唯にキツくあたる橘だが、やがてその存在意義に共感するようになる、という役どころ。北川とのバディについても「最初からとてもいい関係性の中で撮影に入らせていただいています」と、十分な手応えを感じている様子だ。

また唯の夫・一ツ木隆司役にえなりかずき、慎二の捜査を手伝う検察事務官・安倍忠一役に生瀬勝久、唯の上司でやがて彼女の前に立ちはだかる弁護士・三塚文則役に中村梅雀、唯を『指定弁護士』に誘う弁護士・神林京子役に羽田美智子、唯が通うバーのマスター役に松重豊、贈収賄事件をめぐる容疑者・田金清造役に石橋蓮司ら俳優陣が、物語を彩る。

最後に北川は、本作のみどころについて、「事件自体はとても難しいですが、基本的には唯という30代の女性が慎二と出会って翻弄されながらも、やがて1人の人間として弁護士としてしっかりと成長していく物語です。特に普段何かに頑張っている方に見てもらってスッキリしていただけたらうれしいです。そしていつかシリーズになったらうれしいですね。そのためにも、まずは今回の作品に全力を注いでいこうと思います。また見たいと思っていただけるように頑張ります」とアピールした。

<あらすじ>
京都の三塚法律事務所で、弁護士の一ツ木唯(北川)とボス弁の三塚文則(中村)がテレビを見ている。ワイドショーに取り上げられているのは京都選出の衆議院議員・田金清造(石橋)。問題発言の多い議員として連日取り上げられていた。事務所内には唯の夫でパラリーガルの一ツ木隆司(えなり)と、弁護士の箭内光太郎の姿も。唯と箭内は未来の三塚のパートナーの座を争う間柄でもある。やがて田金に新たな疑惑が持ち上がった。2010年に国有地を社会福祉法人「辰波福祉会」に売却した際に、不当な払い下げがあったのではないかというのだ。田金が「辰波福祉会」の名誉顧問を勤めていたことも判明し、世論からは激しいバッシングの嵐が。そしてその声に押されるようにして大阪地検特捜部が捜査に入り、田金とその秘書・斎藤益道が逮捕される。だが、結果は双方ともに不起訴処分……! 結果を受けた京都地検・特別刑事部の橘慎二(北村)と白井逸雄は、苦々しい表情でそのニュースを見つめることしかできない。

そんな時、唯は弁護士仲間の神林京子(羽田)から「指定弁護士をやってみないか」と声を掛けられる。被告人はなんと、あの田金。彼は不起訴処分を受けたものの、その後の検察審査会で“起訴相当”となり、さらにもう一度行われる検察審査会で再び“起訴相当”になれば、指定弁護士に強制起訴されるのだ。今や日本中の敵と言える田金……。その彼を起訴できれば弁護士としての名が売れ、三塚のパートナー弁護士の座も近付くかもしれない。唯は指定弁護士を引き受ける。

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