上川隆也、『遺留捜査』糸村刑事像語る「細い竹みたいな存在」

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2011年に連続ドラマとして誕生し、第5シリーズを迎える木曜ミステリー『遺留捜査』(テレビ朝日系、毎週木曜20:00~)の初回2時間スペシャル完成披露試写会&舞台あいさつが6日、都内で行われ、主演の上川隆也と共演者の栗山千明が登壇した。

前回に続き、京都を舞台に、上川演じる刑事・糸村聡が事件の真相を紐解く姿を描く本ドラマ。事件現場に残された“遺留品”に徹底的にこだわり、被害者が訴えたかった最後のメッセージを糸村が明らかにしていく。

上川は登壇すると「今年の夏もまた新シリーズを放送することができます」と嬉しそうな表情。京都での撮影は順調に進んでいるようで、「スケジュール自体はハードではないんですけど、暑さが大変。夏の京都の暑さはすごくて」と苦笑い。

ドラマの冒頭では、ロッククライミングのシーンにもチャレンジしており、「彼(糸村)が(ドラマの中で)何をしでかそうと驚きはしない。今回も台本を読んでロッククライミングかって。でも岩を目の前にしたらここを登るのかって、前日雨だったし、滑りやすくて覚悟がいりました」と述べ、「8階建てくらいの高さはあるだろう岩だったので存在感がありました。このスーツ姿で登るんです。話が進んでスカイダイビングをすることになってもきっとこの格好でするんだろうなって」と過酷な撮影を振り返っていた。

糸村の役作りに関しては「演じるにあたって迷いは微塵もない」と断言。「この男はこの後もずっと変わらない。でも、何をするかもわからない男でもある。細い竹みたいな存在でいようと考えているんです。いくらでもしなるけど折れないという。そんな風にとらえて演じています」としみじみ。

会場では客席との質疑応答も行われたが、「撮影の差し入れで嬉しいもの」を問われると、頬を緩め「僕は悪食。でも京都にちなんだものが現場においてあると嬉しいです。京都のスイーツはおいしいです」とコメント。栗山はこの日、涼しげな浴衣姿で登場したが現場の暑さを指摘しつつ、「熱中症に気を付けなければいけないなと思いながら撮影をしているので冷たいものが置いてあると嬉しいです」とにっこり。栗山は昨年から本作に参加したが、終始感慨深げ。「来たなという感じ、始まったなという感じをここへ来て改めて実感します」と話していた。

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