東山紀之、新生『刑事7人』で“人間犯罪ビッグデータ”となって復活

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東山紀之演じる天樹悠を中心とした個性的な刑事たち7人が、難解な刑事事件に挑む姿を描いたドラマ『刑事7人』(テレビ朝日系、7月スタート、毎週水曜21:00~)の第4シリーズの放送が決定した。“最大の黒幕が身内だった”という衝撃のラストを迎えた前作から1年が経ち、新たに加わる個性派刑事たちと資料室に眠る未解決の“超凶悪犯罪”に特化したスペシャルチームとして復活する。

東山を主演に迎えたこの作品は、2015年から3年にわたって7月期の水曜21時枠をハードに飾ってきた。主人公の天樹を中心とした個性あふれる刑事たちが、法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)と共に各々の得意分野を生かしながら凶悪犯罪を解決に導いてきた同作が、今回で第4シリーズに突入する。

これまで、事故だと思われていた天樹の妻子の事故死は、実は仕組まれたものだった。また信頼していた仲間の一人が、天樹ら「第11方面本部準備室」が追っていた凶悪事件の黒幕だった。そんな衝撃の事実が次々と明らかになった前回の第3シリーズ。「第11方面本部準備室」はその責任を問われて解体され、水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)らは、それぞれ別の閑職へ。天樹もまた、警視庁舎の片隅に位置する「刑事資料係」に飛ばされていた。

そして1年後、「刑事資料係」で現場に出ることもなく気ままに捜査資料を読み漁る日々を送る天樹の上司になっていたのは片桐。そして環と青山は、その片桐からの指示で「警視庁捜査一課12係」の刑事に戻っていた。さらに片桐は、とある殺人事件の捜査中にこう宣言。「片桐正敏と天樹悠は資料係、兼、12係の刑事として“二刀流”の任務に就かせていただきます」と。こうしてバラバラだったメンバーは、再び集結。数々の凶悪事件をめぐる新たな戦いに身を投じていくことになる。

この第4シリーズの大きな鍵となるのは、天樹の所属する「刑事資料係」。警視庁内の捜査資料を保管・維持・管理する同セクションは、いわば警視庁内の巨大なデータバンクだ。いつどんな事件が起き、どんな捜査が行われたのか。天樹の仕事は、そうしたことが記された過去の捜査資料を現役刑事からの問合せに合わせて貸し出したり、新たに運ばれた事件資料を書庫に陳列整理したりすること。また現代のペーパーレス時代に合わせて、過去の膨大な捜査資料を一件、一件、手作業でデータ化していくこと。慣れない手つきでパソコンに向き合う毎日は、同時に天樹を“人間犯罪ビッグデータ”へと生まれ変わらせることに。従来の高い捜査能力に加え、過去の犯罪に関するありとあらゆる知識と情報をも手に入れた天樹。彼のさらなる進化が、今シリーズでの捜査方法を大きく変えていくことになる。

天樹らが今シリーズで向き合うのは、資料室に持ち込まれ、日の目を見ないままに封印されていた過去の迷宮入り事件。迷宮入りということは、それだけ難事件であり、同時に超凶悪犯罪であることの証だ。片桐によって集められた刑事たちはそれらに再び光を当て、“事件を絶対に風化させない”という熱い思いを胸に再捜査を開始。それぞれのプロフェッショナルな部分を駆使して、解決に導いていく。

「刑事資料係」の天樹と片桐、捜査一課に舞い戻った環と青山、法医学教授の堂本。このおなじみの5人と新たに行動を共にするのは、田辺誠一扮する「捜査一課12係」のベテラン主任・海老沢芳樹と、白洲迅が演じる「刑事資料係」の新人で天樹の部下・野々村拓海。正義感と上昇志向が高い海老沢は主任という肩書きではあるもの、実際は人望が薄く12係の部下たちはほとんど言うことを聞いてくれないのが現状。一方、刑事になるのが夢の野々村も好奇心旺盛で行動力はあるものの、いつもどこか空回り。そんな2人が天樹らと一緒に捜査を行っていく中で、どう変化&真価を発揮するのか注目だ。

今回の第4シリーズ放送決定について、東山は「4年目の『刑事7人』です。なんだか1年が経った感じがしないですね。現場にもスッと戻れましたし、まるでデジャブのよう(笑)。今回の天樹は刑事資料係に配属されたことで過去の犯罪記録をほぼ記憶し、そこから現在の事件のヒントを導き出していく“人間データバンク”となります。過去の記録の中に詰まっていただろう人の思いを天樹はどう引き出し、どう事件解決につなげていくのか。そこに注目していただければと思います」とコメントしている。

また、田辺&白洲の新メンバーに対しては「田辺さんとガッツリ組むのは初めてなので、どんなお芝居をされるのかが楽しみですね。白洲くんは若手ならではの力で、いい意味でかき回してくれると思います。北大路欣也さんから白洲迅さんまで、今回もいい7人が揃ったと思います。どんな化学反応が起きるのか楽しみです」と語っている。

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