#おっさんずラブがTwitter世界トレンド第1位!貴島P「これは人が人を好きになる“普通の純愛ドラマ”」

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#おっさんずラブがTwitter世界トレンド第1位!貴島P「これは人が人を好きになる“普通の純愛ドラマ”」

【『おっさんずラブ』の魅力の一つは個性豊かな役者陣!ズバリ抜擢理由は?】

エスム:『おっさんずラブ』、起伏に富んだ脚本や演出等ももちろん素晴らしいのですが、役者さんがまた、魅力的なんですよね。キャスティングはどのように?

貴島P:まず「お芝居力のある方に、真剣に演じていただく」というところを大事にしたいと思って。「どう? これ、面白いでしょ?」というノリでやると、1番面白くなくなる題材だと思ったので。

エスム:主人公・春田役の田中さんの抜擢理由は?

貴島P:田中さんは映画『図書館戦争』シリーズ(2013年・2015年)など、いろんな作品に出演されていますが、なぜだか誰もが共感したくなる、“愛される才能”を持ったズルい方だなぁという印象で。今回の主人公は、「なんでこんなダメなヤツなのにみんなに好かれているのか?」というところに“説得力”がないといけないなと思った時、田中さんなら、太陽みたいな“天性の愛されはるたん”が生まれるのではないか、と思ってお願いしました。

エスム:わかります。田中さん、もともと好きな役者さんだったのですが、今回かわいさと面白さが爆発していて、ますます惚れました(笑)。では、ヒロイン・黒澤部長役の吉田さんの抜擢理由は?

貴島P:吉田さんとは、アシスタントプロデューサーだった頃に別のドラマでご一緒したことがあるのですが、不思議な魅力を持った方で。かっこよくてダンディで色気のある方なんですが、どことなく可愛いらしい面もあって。もし“ヒロイン”を引き受けていただけたら、応援したくなる最高の部長が生まれるんじゃないかな、と思って勇気を出してお願いしました。田中さんと吉田さんは、2016年の単発と今回の連ドラ、続投なのですが、私のような新人の企画をよくうけてくれたな、と思っていて、お二人には感謝しています。

エスム:そして、単発ドラマでは落合モトキさんが部長のライバル役でしたが、今回は林さん。林さんは別の作品でも、何度かゲイの役を演じられていますよね。

貴島P:林さんが過去にもゲイ役をされていたことは、あまり意識していなくて。お芝居力はもちろんですが「目で語る力」が凄いなぁと他の作品を見て感じていました。牧は単発の時の“ハセ”というキャラクターと違い、いつも我慢ばかりしているし、多くは語らない。でも林さんは、台詞を一言も発さなくても、不思議と言葉が聞こえてくるような瞳をよくなさるというか……。そんな破格の表現力をお持ちの林さんが演じてくださったら、ヒロインにとって強敵になるかもしれない、と思ってお願いしました。

エスム:アタシの周りでは今、部長派と牧派が熾烈な争いを繰り広げています(笑)。そこまでみんなが感情移入して観ているのも、お二人の演技力がなせる業ですよね。あと、『隣の家族は青く見える』でゲイの役を演じられたばかりの眞島秀和さん(武川政宗役)や、大塚寧々さん(黒澤蝶子役)、パンチありまくりな“マイマイ”こと瀬川舞香役の伊藤修子さんなども二丁目界隈で大人気! スキマスイッチさんが歌う主題歌「Revival」も素敵ですね。ドラマが盛り上がります!

貴島P:ドラマのタイトルも『おっさんずラブ』ですし、コメディなので“ふざけている”という印象を受けやすいなと思ったんです。ですが、自分自身では「月9」と比べても遜色のない恋愛ドラマと思って作っていたので、どうやったらそれが視聴者の方に伝わるだろうと考えた時に「音楽だ!」と思って。そこで“ラブソング”に定評のあるアーティストさんに歌って頂けたらと思い、主題歌をスキマスイッチさんにお願いしました。

エスム:劇中に流れる音楽も叙情性豊かでドラマティックですね。

貴島P:はい。劇伴も、名だたる恋愛ドラマを作ってきた河野伸さんに、あえてお願いしました。最初は「僕ですか?」と驚いてらっしゃったんですが、意図を伝えると「なるほど、だから声をかけてくれたんですね」と、引き受けてくださり感謝しています。もともと、河野さんの曲も大好きで、一緒にお仕事することが夢だったので嬉しかったです。

エスム:私、『白夜行』(TBS系、2006年)の劇伴大好きでした! 河野さんの音楽だけで、ご飯3杯いけます(笑)。

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