沢口靖子も胸熱!『鉄道捜査官』ヒロイン・乃里子の“原点”が描かれる

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5月13日(日)21時から沢口靖子が主演する『西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官18』(テレビ朝日系)が放送される。ミステリー界の重鎮・西村京太郎氏の原作を映像化した『鉄道捜査官』は、警視庁鉄道捜査隊・東京駅分駐所に所属する鉄道捜査官・花村乃里子(沢口)の活躍を旅情たっぷりに描く人気シリーズだ。

第18弾となる最新作は、乃里子の所轄署時代の先輩・滝本裕介(別所哲也)が殺人容疑者となり、彼を信じる乃里子が事件の真相に迫っていくストーリー。予期せぬ滝本との再会を通して、これまで描かれることのなかった乃里子の“警察官としての原点”が明らかになる、衝撃作とも言える。冒頭では、暗闇の中、凶器を所持した容疑者の男と乃里子が対峙する、緊迫のシーンも! 実はその容疑者こそ、刑事時代とは打って変わって荒んだ風貌となった滝本なのだが、沢口は「別所さんが気迫に満ちたお芝居をされていたので、“動かないで!”と発する言葉が上ずってしまうぐらい、緊迫感の漂うシーンになりました」と撮影秘話を明かした。

今作は、栃木・鬼怒川での大ロケーションも敢行。沢口は「鬼怒川は初めて訪れましたが、いちばん印象に残ったのは、“龍王峡”。前日まで降っていた大雨のおかげで空気が澄んでいて、かつ快晴だったので滝には虹がかかっていましたし、エメラルドグリーンの鬼怒川の川面がキラキラ輝いてとても美しかったです」と、初めての鬼怒川に感動した様子。

2000年から18年もの間、乃里子を演じ続けてきた沢口は「乃里子は部下たちから、頼りがいがあり、やさしくて芯の通った上司として慕われていると思います」と役柄を分析しながら、「私も後輩たちがたくさんいる年齢になりましたので(笑)、乃里子のようでありたいなといつも思っています」と、乃里子へのリスペクトを語っていた。また、乃里子の根幹を描いた本作について、「台本を読んで、とても胸が熱くなりました。乃里子の“原点”ともいうべきエピソードが描かれているのですが、それがとても乃里子らしいなと感じましたし、クライマックスシーンは特に胸に迫るものがありました」と、思いを告白している。はたして、劇中でどんな“乃里子誕生”のエピソードが語られるのか? 放送を前に、2000年放送の第1作からヒロインの乃里子を演じ続けてきた沢口が、シリーズへの思いを語った。

<沢口靖子コメント全文>
――『鉄道捜査官』シリーズが18年、支持されてきた理由はどこにあると思いますか?

なんといっても西村京太郎先生の原作であるところが、いちばん大きいと思います。鉄道トリックから事件が解明されていく面白さ、そして日本各地の鉄道や名所旧跡が登場するので、視聴者の方々も旅しているような気分になって楽しんでご覧くださっているのではないかと思っています。

――最新作の台本を読んだときの感想は?

台本を読んで、とても胸が熱くなりました。乃里子の“原点”ともいうべきエピソードが描かれているのですが、それがとても乃里子らしいなと感じましたし、特に恩人でもある元先輩刑事・滝本が自らの苦しみを吐露し、それに乃里子が言葉を投げかけるクライマックスシーンは胸に迫るものがありました。実は、この作品にはとても好きなセリフがあるんです。状況証拠から見て、皆が滝本を犯人だと疑う中、彼の人となりを知る乃里子は“外見は変わったとしても人間の本質は変わらないと思う”と話すのですが、その言葉は乃里子の人間性を表現すると共に、“信じあうことの尊さ”というテーマも打ち出しています。また、最初と最後のナレーションでも乃里子の思いが語られていると思いますので、冒頭からクライマックスまでぜひ観ていただきたいです。

――緊迫の再会シーンの撮影時のエピソードは?

真っ暗な通路で凶器を所持したまま逃走する容疑者と対峙するという冒頭の場面は、別所哲也さん演じる元先輩刑事と思いがけず再会を果たすシーンでもあります。別所さんはとても身長が高くて体格も素晴らしく、気迫に満ちたお芝居をされていたので、「動かないで!」と発する言葉が上ずってしまうぐらい、緊迫感の漂うシーンになりました。警察官としてきちんと訓練を受けているはずの乃里子が一瞬、気圧されてしまいそうでした(笑)。視聴者の皆さんにとっても、ここは驚きのシーンになったと思います。 

――ヒロイン・花村乃里子は沢口さんにとってどんな存在ですか?

乃里子は鉄道捜査隊の中で主任という立場であり、筧利夫さん演じる上司・野川課長以外の分駐所のメンバーにとっては頼りがいがあり、やさしくて芯の通った上司として慕われていると思います。私も後輩たちがたくさんいる年齢になりましたので(笑)、乃里子のようでありたいなと、いつも思っています。

――分駐所のメンバーとのチームワークはいかがですか?

チームワークはとてもいいですね。皆さんそれぞれ個性の濃いキャラクターを生かして、緊張感を持ちながらも楽しくお芝居をしています。毎回、筧利夫さんの突き抜けたお芝居が楽しみですし、金子昇くんはいつまでも若々しく勢いのある演技をぶつけてくれますし、長谷川朝晴さんは少々“おとぼけキャラ”で和ませてくれますし、大塚千弘さんは素直でハキハキしたキャラを演じてくれています。そんな皆が個性を発揮しながら、分駐所のシーンを作り上げています。毎年、撮影がはじまるたびに「久しぶり!」「今年も楽しくやりましょう!」という感じで集まっています。

――鬼怒川ロケでのエピソードを教えてください!

鬼怒川は今回、初めて訪れました! いちばん印象に残ったのは“龍王峡”なのですが、撮影前日まで降った大雨のおかげで空気が澄んでいて、かつ快晴だったので滝には虹がかかっていましたし、エメラルドグリーンの鬼怒川の川面がキラキラ輝いてとても美しかったです! 撮影が終わってから、マネージャーさんに頼んで写真を撮っていただいたぐらい。新緑もきれいな季節で、とてもいい映像が撮れたと思います。

――『鉄道捜査官18』のみどころを教えてください!

今回の『鉄道捜査官18』は栃木県の鬼怒川温泉が舞台です。昨年8月に運転を開始したばかりのSL“大樹”も登場します。別所哲也さん演じる先輩刑事との劇的な再会シーンもあり、また乃里子の原点となるエピソードも明かされますので、どうぞご期待下さい!

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