萩原健一、芸能活動51年目に自ら原案を手掛けたヒューマンドラマで主演

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昨年、デビュー50周年を迎えた“ショーケン”こと萩原健一が、自ら原案を手がけ主演したヒューマンドラマ『明日への誓い』が、3月25日の『日曜ワイド』(テレビ朝日系、毎週日曜 10:00~11:50)に登場することがわかった。

この作品は、元刑事という異色の経歴を持つ牧師・神谷将太郎(萩原)が、かつて自分が逮捕した元殺人犯・村田慎一(村上淳)と共に奇妙な旅を繰り広げる、ロードムービーの趣きもそなえたヒューマンドラマ。将太郎は、亡き妻との約束を守って刑事を辞め、妻の実家である教会を継いで牧師となった男だ。ある日、彼のもとに服役を終えた元殺人犯・村田が訪ねて来た。村田は10年前、将太郎が刑事を辞めるきっかけを作った、“因縁の人物”でもあった。故郷の母親に顔を合わせる勇気がないから同行してほしいという村田の願いを聞き入れた将太郎だが、実は村田はある“企み”を隠し……。そんな村田の“罪”に気づいた将太郎は、彼を出頭させるべく旅を続けていくという物語となっている。

元刑事の牧師と、服役を終えたばかりの元殺人犯。奇妙な組み合わせの道行きには思いもよらぬハプニングがつきまとうが、萩原が作品の根底に込めたのは、“憎しみからは何も生まれない”という強い思い。「調書を取るうちに、刑事も犯人を憎んでしまうことがあると思う。でも生まれたときからすべてが悪い人はいないわけだから、反省した犯人に、人生はやり直せる事を教える元刑事がいてもいいんじゃないかと思ったんです」と、企画誕生のきっかけを明かしている。

音楽活動にも精力的に取り組んでいる一方、現在は、脚本や構想を何篇も書き溜めているという萩原。「グループサウンズ解散後、脚本の勉強をしたいと思って……」と、実は“書く”という表現にも強い思い入れを持っているという。

本作では、脚本作りに深く関わっただけでなく、本読みやリハーサルなどを丁寧に行い、自らの原案の“立体化”にも加わっていた。「やはりキラリと光る作品は丁寧な作業から生まれるものであり、苦労を重ねてこそ育つものだと思います。この作品では脚本の作り方もそうですが、昨今の現場で忘れかけられがちな作業をもう一度やり直したらどうかなと思い、本読みやリハーサルもきちんと重ねていきました」と。

さらに、村田を追いかけて列車の中を走り回るシーンや、若者たちとのトラブルに巻き込まれる場面などもあり、アクションも軽々とこなしている。デビュー51年目にして体力、気力ともに全開で作品に臨む、そのエネルギーはどこから来るのか? その理由については「やり残していることがいっぱいあるからですね。書き溜めたものを世に出してあげたいという思いがあるんですよね」とニヤリ。視聴者へのメッセージを求められると、笑みを浮かべながら「まだまだ見せまっせ~!」とアピールした。

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