『科捜研の女』最終回、近藤正臣が沢口靖子にスリリングな頭脳戦をしかける

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沢口靖子が主演する『科捜研の女』(テレビ朝日系、毎週木曜20:00~)。3月15日放送の「第17話」で放送通算200回という金字塔を打ち立てるが、201回目となる3月22日の放送は2時間SPで、近藤正臣扮する犯罪のスペシャリストが榊マリコ(沢口)に頭脳戦をしかけるという重厚なサスペンス大作が完成。

ストーリーは、海外から副大統領夫妻が来日、土門薫(内藤剛志)らが京都での警備に追われる中、現金輸送車襲撃事件が発生するところから始まる。襲撃事件の捜査を開始するマリコらだが、その一方で京都市内の所轄署に拘束された指紋のない謎の男からマリコは名指しで呼びつけられる。

マリコの科学捜査の力量を試すかのように、自らの身元を明らかにしてみろと挑発する男。マリコは顔写真を照合し、男が40年前に殺害されたはずの左翼運動の天才活動家で、犯罪のスペシャリストであったことを突き止める。死んだはずの男がなぜ今現れたのか? やがて男のかつての仲間が来日中の副大統領の暗殺を計画していることが判明、現金輸送車襲撃事件との関係も浮上する。それら事件の真相のカギを握るのは謎の男……。マリコは質問をのらりくらりと巧みにかわす男の話術に翻弄されながらも、暗殺計画を阻止すべく男から情報を引き出そうと心理戦に挑む。今回、マリコとスリリングな頭脳戦を展開する天才活動家を演じるのが近藤で、ベテラン俳優が独特の語り口で、真実に迫ろうとするマリコを翻弄。沢口との言葉の応酬はドラマの大きなみどころとなっている。

この最終回スペシャルを飾るのにふさわしく、ゲストには豪華キャストが集結。近藤をはじめ、副大統領の日系夫人役にかたせ梨乃、副大統領暗殺を狙う元活動家に西岡徳馬とベテラン実力派俳優が名を連ねる。さらに今シリーズの「第1話」で登場した民間の鑑定人、中川大志演じる江藤壱も科捜研の“協力者”として再び登場する。

この最終回に対し、沢口は「“シーズン17”では記念すべき200回も無事に突破、心身ともに健康な状態で長期の撮影を完走できたことにホッとしています。今回の“最終回スペシャル”では、近藤正臣さん演じる伝説の天才活動家と科学のスペシャリストであるマリコとのスリリングな会話劇、心理戦がお楽しみいただけます。文学にはめっぽう弱いマリコが“情緒がない”と活動家に嘲笑されますが、マリコが文学に対して科学で切り返す、という場面もあります。まるでリングの上にいるかような取調室での緊迫したバトルを“観戦”していただきたいです。私は、長い緊張感のある取調室のシーンが終わった日の夜は興奮してなかなか眠れませんでした!」と。

また、マリコと対峙する伝説の天才活動家に関しては、「脚本を読んだ時は“不気味で得体の知れない人物”という印象でした。ところが近藤さんが演じられるとダンディで色気があり、とてもチャーミング。マリコは活動家に対して心の底で怯えを抱くのですが、その怯えは私自身が俳優の大先輩である近藤正臣さんに抱く恐れ多い気持ちに転じて表現させていただきました」と語っている。

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