井ノ原快彦、“9係”から『特捜9』での継続に「一番いい形で…」

公開: 更新:

テレビ朝日水曜21時のドラマ枠にて“9係”の愛称で幅広い層に愛されてきた、V6の井ノ原快彦らが出演する本格刑事群像ドラマが、この春、『特捜9(とくそうナイン)』として新たに生まれかわってスタートすることがわかった。

“新班長”のもと、9係に所属していたメンバーは新部署「特別捜査班」として再編され、“特捜9”として再び難事件に立ち向かう姿が描かれる。気になる新たな設定だが……。加納倫太郎(渡瀬恒彦)に率いられ、盤石のチームプレーで難事件を解決してきた警視庁捜査一課9係だったが、係長の倫太郎が内閣テロ対策室に派遣されたことでチームは解散。9係のメンバーはバラバラになってしまうが、1年間の空白期間を経て、神田川警視総監(里見浩太朗)は、初動捜査から送検まで早期の事件解決を目指す独立した“捜査班結成”を指示。そのメンバーとして浅輪直樹(井ノ原)ら“元・9係”のメンバーが再結集することに。特別捜査班でも“9係”時代と同様の活躍が期待されるメンバーたちだが、“新班長”が彼らとどう関わっていくのかという大きな期待とともに“特捜9”が動き始める。

2017年、12シーズン目を迎えた『9係』だが、3月14日に主演の渡瀬さんが逝去。そこで倫太郎の面影を残しながらも、直樹を中心とした9係メンバーが一丸となって活躍するストーリーが展開され、「season12」は最終回まで無事に放送された。そのシリーズ12年間を通して築いてきたバリエーションのある難事件と、それに付随する人間ドラマを描き出す『9係』の伝統は、『特捜9』でも継続。さらに新たな魅力を付け加え、新しい“時代”を築いていく。もちろんチームに分かれて別々の捜査をしながらも、最後は一つの「事件解決」という頂きに登り詰めていく醍醐味はそのままに、直樹ら個性豊かな刑事たちがテンポの良いドラマが展開されていく。

元9係メンバーを特別捜査班として率いる班長・宗方朔太郎を演じるのは、名優の寺尾聰。宗方は警視庁人事課に勤務していたが、数年前のとある事件を機に退職。今回、神田川警視総監による説得に応じて復職する。その復職にも “ある理由”が隠されているなど、謎多き異色の班長となっている。

そんな寺尾演じる宗方班長率いる特別捜査班で、直樹を中心に小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、村瀬健吾(津田寛治)といった超個性的な元9係メンバーが難事件に立ち向かう。井ノ原らメンバー5人全員が寺尾とは初共演のためどんな化学反応を見せてくれるのかにも期待が高まる。さらに、今回は直樹が主任となり、倫太郎の娘・倫子(中越典子)とついに結婚するなど、メンバーそれぞれが抱える人間ドラマにも様々な変化が訪れる。もちろん原沙知絵演じる監察医・早瀬川真澄も登場する。

今回の“特捜9”としての始動に、井ノ原は「『9係season12』の最終回が終わった時に、次はどうなるんだろうというのが皆の関心事でしたし、もし万が一続くのであればどういう形にするのがいいのか、皆がそれぞれに考えていたと思うんです。12年築き上げたものがあるわけですから、一番いい形で再集結したいと思っていました。その“一番いい形”については、まだ考える余地があると思うので、これから詰めていこうと皆で話しているところです。ただ、こうして集まることが出来たことは単純にうれしいですね」とコメント。新たな展開については、「今回から直樹は主任になりますが、今まで主任は田口さんと僕以外の方はみんなやっていらっしゃる。結構移り変わっているので、特別な役職というよりは持ち回りで回ってきた、という感じです(笑)。あだ名みたいですね(笑)。ただ何かを決断する場面で、あ、主任とはこういうことか、と実感するのではないかと思っています。時には先輩ですけど、“村瀬!”なんて呼び捨てにすることがあってもいいとは思っています」と語っている。

さらに、「脚本を読んでキャラなどを決めつけて現場に行くと大変なことになる、それが『9係』の現場ですから、今回も撮影当日までどうなるかわからないという面白さがあります。新しい班長がいるということで、今までの関係性がこれまでとはガラッと変わるぐらいになっても面白いと思います。また新たなものが作り上げられると思いますね」と期待を膨らませている。

PICK UP